アンメット-ある脳外科医の日記-
【2024春ドラマ】
フジ月10時 カンテレ制作
今期一番です!
まだブルーモーメントの記録をかいていませんが
断トツ、一位の、アンメット。
記憶障害物、第4弾です。
他の記憶障害を扱ったものと、違うのが、
主人公のミヤビの、苦悩と努力が、見ている者の心を打つのです。
自ら脳外科医であることから、記憶障害について個人差があり、予後も様々だということも、分かっているわけです。
一晩寝たら、事故前の二年間と事故後現在までの記憶がないという。
他のドラマのように、リセットしてそこから新たな記憶を積み重ねることができないという毎日。
辛いよね。
本来なら、ミヤビは解雇だろう。
周りの仲間が、とってもいい人たちなのだ。
出来ないことを補い、出来ることを、支えていく。
理想だね。
すごく不自然だけど。
婚約者だという、三瓶先生が病院にやってきて、ミヤビの記憶障害を改善しようと、頑張ります。尚且つ、ミヤビがもっているはずの技術を呼び起こし、医師としてのミヤビであることを、実現させていきます。
愛だね。
本当に、強い心を持っているのは、三瓶先生だよ。
この二人のやりとりが、本当に微笑ましい。
多分、演技以上に、二人の心の内がだだ漏れなんだと思う。
実際にお付き合いされていて、杉咲 花の希望でテレビドラマに出ない若葉竜也を出演させたらしいし(ネット情報です)。
悪くないよ。
他にも、ちょっとふくよかになった、星前宏太=千葉雄大のミヤビへのリスペクトとサポートは、素晴らしい同僚です。
女優として大成していると思う 元アイドル成増貴子=野呂佳代。今のスタイルが、女優さんに合っている。そういう麻酔科医、いそうですもん。
ただね。
あんなにキレイだったのに・・・。吉瀬さん。
これ以上は書けないけど・・・。
カット割りと長回しのシーン
このドラマの引き付けられるところは、カット割りと、長回しのシーン。ここぞというところに、効果音や過度な音楽を入れて来ない、静寂シーンが、素敵なのだ。息をのむ、呼吸、間、役者の動きだけの微妙な音。見ていて、そのシーンは一体何分間あったのか、分からなくなるほど、画面に引き込まれていく。こちらも、いい意味での緊張感が走っていた。
手術シーンなどの手元のアップから、徐々に役者の全体を表現しているところは、多かった。やっているような見せかけではなく、リアルに近い世界観を見せつけてくれた。
監督のロングインタビューの記事等読みましたが、主演の杉咲花の提案や、若葉竜也がこのドラマに出演するにあたっての要望や条件だったようです。二人の役者としてのセンスや、ドラマでありながら、邦画を撮っているようなスタンス、役者の力量が大きい気がする。
若葉竜也と杉咲花への、称賛が大きすぎて、びっくりなんですけどね。
ストーリー
ミヤビは、病院内のゴタゴタの場面を偶然みてしまったあと、交通事故に合った。そのせいで、上記のような記憶障害に至った。
看護現場の雑務をしながら生活し、三瓶先生の尽力で、脳外科医に復帰し、オペまでできるようになった。
一話ごとに、脳外科の患者さんのエピソードがあり。
涙なしにみれない場面もありましたね。
軸は、ミヤビの記憶障害の原因と治療の模索。
人間のてを入れてはいけない、神の領域の血管が原因でした。
最終回
倒れたミヤビ、脳梗塞の完成が危ぶまれる状態。
オペの練習をしている三瓶も大迫も、救うまでの領域にたっしていない。残り時間を二人で過ごすことと、自宅療養での見守りを兼ねて、三瓶とミヤビは暮らし始めます。
幸せの中、ミヤビは朝、目を覚ましません。
低体温になっていて、脳梗塞にはまだ至っていませんでした。
ここで、ミヤビは、大迫と三瓶が手を合わせ、難しいオペに挑みます。手術は成功。あとは、ミヤビが目を覚ますこと。そして、記憶が戻るのか?
ラストシーンは、ミヤビが目を覚まし、
三瓶『わかりますか?』
ミヤビ『わかります』
この『わかります』が、三瓶先生との関係をすべて思い出したのか、意識が戻った『わかります』なのか、また見る者に委ねられました。
もやもやした終わりではなく、このドラマにふさわしい
委ねられ方でした。
覚書
川内ミヤビ=杉咲 花
三瓶友治=若葉竜也
綾野 楓=岡山天音
西島麻衣=生田絵梨花
森 陽南子=山谷花純
風間灯織=尾崎匠海(INI)
新井小春=中村里帆
藤堂利幸=安井順平
成増貴子=野呂佳代
星前宏太=千葉雄大
高美武志=小市慢太郎
西島秀雄=酒向 芳
津幡玲子=吉瀬美智子
大迫紘一=井浦 新
原作
子鹿ゆずる(原作)・大槻閑人(漫画)
「アンメット-ある脳外科医の日記-」
脚本
篠﨑 絵里子
主題歌
あいみょん「会いに行くのに」
オープニング曲
上野大樹「縫い目」
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