季節のない街
【2023配信・2024春ドラマ】
テレビ東京 深夜帯ドラマ
さすが、クドカン作品
この作品、原作があり、過去には、大御所監督が映像化している。名作だそうだ。舞台は、仮設住宅。ここまで知った状態で、見始めました。
私は、震災をテーマとした作品は、見ないようにしています。
(私の気持ちは 省きますね)
ですが、クドカン作品という事、キャストが豪華であること。
見てみました。
冒頭5分で、一度視聴をやめてしまいました。
けど、翌日、続きを見てみる。
2話から、食い入るように、イッキに見てしまいました。
震災を『アレ・ナニ』と、言い換え、舞台は仮設住宅だけど、そうは思わせないような、設定。カラフルにデコレイトした玄関。空いているスペースに、こだわりの空間。住民たちの、人間味あふれる生活が背景。そこには、確かに、18世帯ではありますが、街でありました。
だけど、涙なしでは、いられない
【プールのある家】
ホームレス父=⼜吉直樹
ホームレス少年=⼤沢⼀菜
が、青魚を加熱せずに食べて、腹痛。
父は生き残り
少年は、治療を受ける事なく、亡くなってしまう。
保険証がない、医療費が払えない、
ホームレスでいることが、行政にバレると、困る。
衰弱していく少年を、淡々と一戸建ての夢を語りながら、見つめる父。助けようとする、街の住民。涙が出ちゃいました。
少々棒読みのホームレス少年=⼤沢⼀菜。
この役には合っていました。
【がんもどき】
これって、きっと、少なくないんだろうな。
カイワレちゃんの子供の父親がいっぱいってのも、そうだし、
増田光代=高橋メアリージュンと河口良江=MEGUMIの夫婦交換の話もそうだけど・・・。
だけど、かつ子=三浦透子のケースは、違うだろ。
本当に腹が立つ。
叔母である妙子=広岡由里子の入院の時点で、嫌な予感は的中し、呑んだくれている京太=岩松了は、いつかやらかすと思わずにいられなかった。
だから、身を守るため、かつ子は、暗い、愛想のない無口なかつ子を自ら作り上げていたんだろうな。
(最終回、きれいになって、婦人服の店員になっていることから、そう思った)
この状況から、自分に心を寄せている、オカベ=渡辺大知を刺し、警察に逃げ込んだのだろう。
本当に切ない。
他のエピソードも、笑えるものだったり、考えさせられるものであったりしたけど、特に、この2本は、思うところいっぱいでした。
最後は、仮設は解体され、住民は、それぞれバラバラになっていく。それぞれの新たな道を歩んでいく。
だけど、街のシンボル大漁旗の一部を身にまとう、青年部の3人。
確かに、確かに、そこに街はあったのだと、ほっこりしたラストでした。
豪華
キャストにひかれて、見たと書きましたけど、
本当に魅力あるキャラクターを、皆さん演じています。
MEGUMI
今クール、おい!ハンサム2、東京タワー、この作品と3本。
撮影時期が違うとはいえ、ひっぱりだこだね。
高橋メアリージュン
この作品の役柄は、ウシジマくんの犀原茜を彷彿させる。
あとね、ドラマより映画で活躍している主人公である松壮亮。
いい味出している。
そして何より、監督以外の裏方スタッフが、豪華なんだよ。
カット割りが、すごい~。
さすが外資作品。
覚書
半助池=松壮亮
与田タツヤ=仲野太賀
オカベ=渡辺大知
六ちゃん=濱田岳
くに子=片桐はいり
たんばさん=ベンガル
増田益夫=増子直純
増田光代=高橋メアリージュン
河口初太郎=荒川良々
河口良江=MEGUMI
沢上良太郎=塚地武雅
沢上みさお=前⽥敦⼦
熊=奥野瑛太
与田しのぶ=坂井真紀
与田シンゴ=YOUNG DAIS
ホームレス父=⼜吉直樹
ホームレス少年=⼤沢⼀菜
島悠吉=藤井隆
ワイフ=LiLiCo
かつ子=三浦透子
京太=岩松了
妙子=広岡由里子
三木本=鶴⾒⾠吾
企画・監督・脚本、宮藤官九郎
原作は、山本周五郎の小説「季節のない街」
第1話 街へいく電車
第2話 親おもい
第3話 半助と猫
第4話 牧歌調
第5話 僕のワイフ
第6話 プールのある家
第7話 がんもどき前編
第8話 がんもどき後編
第9話 たんばさん
最終話 とうちゃん