PLAN 75
邦画 2022年作品
話題になった作品
日本アカデミー賞の優秀脚本賞を始め
数々の映画賞を受賞した作品。
私は、映画公開中に、ブロガーさんの記事で知りました。
今回ＣＳで放送されたので、録画して見ました。
老人を75歳で、安楽死を選択できる制度が、
国策として、行われるという。
PLAN 75だ。
真っ先に思い出したのは
チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮でした。
この作品も、安楽死が主軸だあった。
物語は、淡々と進んでいく。
冒頭、優生思想の事件が彷彿とさせるシーンがある。
このシーンは必要だろうか？
見たくなければ、見なければいいというが、どうしたらよいのだろう。身につまされる。
劇中も、考えさせられるシーンが、たくさん出てくる。
目をそらしたくなる場面もある。
タンタンと、国の施策に忠実にＰＬＡＮ75をすすめる
役所職員の岡部ヒロム＝磯村勇斗。
20年ぶりに再会した、叔父がＰＬＡＮを申し込むことによって
心が揺らいでいく。
でも、目をそらさずにはいられないのだ。
ものすごく、お金があって、
ものすごく、元気で
ものすごくたくさんの支えてくれる人が常に周りにいる。
そういう人は心配ないと思う。
でも、でも。
普通の人たちは、国民年金だけの人は
この作品のどこかに、他人事ではない気持ちにさせられる場面があるのではないか？
生きている意味、生きがい、
その言葉を考えるのに、年齢は関係がない。
どの世代にも、どのタイミングでも、ふとこの言葉を
自問自答する機会がないとは、言い切れない。
倍賞千恵子さんが演じる事で、品のあるままの
ラストシーンでした。
※ 今後、全身麻酔を受ける時、マスクするのが
緊張するかもしれない。
ストーリー
こどもも夫もいない 78歳の角谷ミチ ＝倍賞千恵子は
ホテルの清掃員として仲間と楽しく働いている。
PLAN75が国会で法案が通り施行される。
ミチの仲間が職場で倒れたことにより、
ミチたちは解雇されてしまう。
職を失い、仲間も失い
住居は、引っ越ししなくてはならなくなった。
仕事と住所探し、生保を勧めれるが抵抗あり。
八方ふさがりだ。
そしてPLAN75に申し込んでしまう。
そして、その当日。
ミチは隣のベッドの方が亡くなるの目にする。
ミチは、手違いでまだ生きていた。
ラストシーンは
ミチは施設を抜け出し、歩き、歩き続ける。
朝日(夕日？)の中で・・・。
覚書
角谷ミチ ＝倍賞千恵子
岡部ヒロム＝磯村勇斗
岡部幸夫＝たかお鷹
成宮瑶子＝河合優実
マリア＝ステファニー・アリアン
監督・脚本
早川千絵