いちばんすきな花
2023秋ドラマ
フジ10時 木曜劇場
クワトロ主演?差し入れとか、どうする?
どう考えったって、
多部ちゃん ⇒ 松下洸平 ⇒ 今田美桜 ⇒ 神尾楓珠
という番手だと思う。
大人の事情ってやつですかね。
脚本が、私がリタイヤしたドラマ、silentの方。
キャストは魅力的、だけど、脚本に不安があるって状態で、
最終回をリアタイでみようと、初回から3日間に分けてイッキミしました。
イッキミでよかった。
だって、次の週になったら、それまでのストーリーを忘れてしまうもの。
もうね、印象がないの。
刺さらないのね。
共感は、神尾君のエピソード以外は、なし。
クワトロの時点で、その関係性と会話劇主軸ということで、
名作『カルテット』を思い出す。
セリフ回しとか、設定とか、階段で息をひそめるとか
リスペクトしているんだろうな。
男女間の友情について
私はアリだと思う。
少なくても、私の経験から、アリでした。
ただ、学生の頃は、アリ。
大人になってから知り合った男性はムリでした。
夜々のいう通り、下心のある好きなんですよね。
友達から始めるという、ゴールがその先にあるような関係。
ゆくえのように
すごく気が合う、なんでも話ができる友達が
たまたま男性だった。 ⇒ 知り合ったのは塾だし・・・。
大人になってからでは、ないんだよね。
そう、4人で均衡をとっていれば、友達なんだろうけどね。
後半、テイストが変わる。
水鳥ちゃんの存在だ。
彼女とのかかわりが、4人の共通点だったという オチ。
運命的な?ありえない設定が?
いいテイストなんだろうけど
私は、興ざめ。
このくだり、カルテットにも合ったよね。
とりあえず、キャストだけよかった。
あと、セットのあのおうちも、インテリアも素敵でした。
紅葉に共感
そんな中、モミジの子供のころから、
現在に至るまでの、トモダチとのかかわりに
共感しました。
このドラマの中で、唯一の共感です。
もちろんすべてではなくって、
ミドリちゃんに指摘された言葉
友達と友達するために。
他人の噂話で盛り上がって、何が本当で何が嘘かには興味なくて、その場しのぎの会話ばっかり。
好きじゃない人と好きじゃない話して、楽しくないのにヘラヘラ笑って虚しくないの?
こんな感じのセリフだったと思う。
これが刺さりましたね。
共感は、4人の中で、紅葉だけでした。
だけど、流れるような、癒されるドラマ
椿の家で過ごすように、4人で集まるように・・・。
小さな川の流れと音で、癒されるような、不思議な感覚だった。
作中の効果音と挿入曲が、ちょうどいい。
作品の世界観を壊さないし、単調になっているこの作品を
良いものに導いている。
最後まで見ていられたのは、私もこんな、居心地の良い
人間関係や自分の居場所が欲しいと
疑似体験していたからなど感じました。
そして、登場人物の背景や設定を丁寧に押しつけがましくなく、描いている。夜々ちゃんに迫った、泉澤ゆうきも、最終回では、ちゃんと成長していたし。
全11回。進んでいないようで、ちゃんと物語は続いている。
先の見えない、漠然とした不安が、
このドラマのダラダラ感が、安心なんだろうと思う。
簡単なスーリー
2組になるのが、苦手な、生きづらさを隠しながら
生きている、4人の物語。
それぞれ、生きづらさを各回クローズアップ。
4人が、椿の家の前で、出会う。
そのまま、4人は、椿の家に入りびたり、
会話、食事等、一緒に過ごす。
後半、4人の共通の知り合いが、水鳥ちゃんだと気が付く。
ここで、水鳥ちゃんとのそれぞれのエピソード。
椿の家は、破談になった結婚相手と住むため買った家。
その前の住人は、水鳥ちゃん。
水鳥ちゃんが買い戻したいとのことから、
今後、どこで4人で過ごすか。
一緒に住むという提案が、最終回ま一話前にやっと出る。
家を明け渡す日が来た。
4人で作業を完了し、無事、水鳥ちゃんに引き渡します。
普通のドラマだったら、ここで4人それぞれが、成長し
それぞれの道に進む・・・的な感じだろう。
だけど、違うんだな。
集う場所は違うけど、ちゃんと4人で集まって、
カラオケしたりしてる。
ちゃんと続いている。
ラストシーンは、エンディング曲の
藤井 風 『花』を生演奏。
1番を歌い終わって、2番で、主演の4人が
いつも通りの席に座り、楽しく過ごしているという演出があった。
藤井 風 『花』の演奏の横で、4人がいる。
素敵な、ラストシーンでした。
覚書
キャスト
潮ゆくえ 多部未華子
春木椿 松下洸平
深雪夜々 今田美桜
佐藤紅葉 神尾楓珠
潮このみ 齋藤飛鳥
春木楓 一ノ瀬颯
望月希子 白鳥玉季
穂積朔也 黒川想矢
白石峰子 田辺桃子
相良大貴 泉澤祐希
小岩井純恋 臼田あさ美
赤田鼓太郎 仲野太賀
志木美鳥 田中麗奈
脚本 生方美久
主題歌 藤井 風 『花』