ツレが躁うつ病になりまして⑦ | ナチュログ@伊豆

ナチュログ@伊豆

海、山、温泉、美味しい食材~自然豊かな伊豆高原に住んでいます。
食べることと音楽が大好きな私。
仕事の合間のまかない飯に食べ歩き、音楽のこと
主人の病(躁うつ病)のことなど
私の日々を綴るナチュラリーなブログ「ナチュログ@伊豆」。

~ 相談する勇気
友人、家族の暖かいサポート~

主人の病がミミズが這うように、ゆっくりゆっくり回復に向かう過程に
周りの友人達や応援してくれてる人達がいなければ、私も主人も乗り越えることは出来なかっただろう。

家族はどうしても必死になってしまうけど、冷静に見れる距離感の友人との交流も大切な時間だった。

病の事含め私達夫婦のことを理解できず去っていった友人もいるが、私達にとって本当の友達だけが残った。

近くに住む親友Mちゃんは、主人の状態が大丈夫そうな時は、私を連れ出してくれたり、お家に呼んで沢山の手料理で労ってくれた。お弁当や惣菜を差し入れてくれたことも、数えきれない。子供達も主人を慕ってくれ、私への仕事も沢山紹介してくれた。家族のように付き合ってくれている。

少し離れた場所にいるUちゃんは、お父さんが主人と同じ病だった。彼女とは大分前に知り合っていたが、そんなことがあったなんて、主人が病と話すまでまったく知らなかった。育児と仕事と忙しい中、辛い時は電話してと言ってくれ、息詰まると度々彼女に電話していた。同じ病、そして私と同じ「家族の立場」の経験者の彼女の重みのあるアドバイスに、何度も助けられた。

歌の仲間達も、主人を頼りにさえしてくれ、発病してから唯一興味のあった音楽を続けられる励みになった。

遠くにいる親友kちゃん、sさんやお世話になってた人達も、電話やメールで、何度も何度も励ましてもらい、時々顔を見せにやって来て励ましてくれた。遠くにいる親友kちゃんはご主人がうつ病で、家族の立場、薬について詳しくて、いろいろと心配してくれた。現在寛解して社会復帰してるご主人がいることが、必ず治って行く、よくなって行くと希望となっていた。

宿のお客様には極力旅は楽しむためなので病のことは言わなかったが、知ったお客様は、手紙や心配のメールや電話をくれたり、様子を見にきて、主人の話をじっくり聞いてくれたり、私に花や植物を送ってくれた。

私の両親や兄弟も頑固な田舎者ながら、主人の病を理解しようとしてくれ、いろんな面でサポートしてくれた。

後に病院のこと、入院のことに触れていくが、その時もたくさんの人に、情報を頂いた。私が運転出来なかった時期は、代わる代わる友人に運転してもらった。辛い時、やはり手作りのお弁当や惣菜を持ってきてくれ励ましてくれた方も居た。

叱咤激励せずに、主人のやることをただただ見守ってくれた人達もいた。
ここには書き切れないくらい、私達夫婦は今日までほんとうに沢山の人達のお世話になって生きてこれた。

世の中にはもっともっと大変な状況や思いをしている人が、沢山いるだろう。でも、まず自分が立てなかったら、そこまで配慮できる事が出来ない。長い時間をかけて、元気になって、周りをも見渡せるようになった時、本当の意味で、いろんな事がちゃんと理解でき感謝できるようになると思う。

病のさなか、戦ってる張本人からの感謝の気持ちや言葉は出ない。それは自分のことしか考えていない訳ではない。頭の中では自分と戦い続けていて大変な状況なのだ。もし病の人が家族や友人に居たら、どうかその人を見捨てないで欲しい。みんな情けないくらい愛おしく泣きたいくらい心優しい人間なのだ。