ラジオ更新しました「健康から価値観を考える」 | 小西美智子(とっこ)のさえずり

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スタンドFMを更新しました

お久しぶりです、すみません。

 

image(Rちゃん作)

 

「健康から価値観を考えてみました」

 

健康についての価値観って

100人いたら100通りあるような気がしますが

そんなことないよね

 

ココアがいいと言ったら

ココア売り切れになるまで買うし

納豆がいいと言ったら

納豆が売り切れるまで買ったりして

 

案外と人は自分の価値観ではなく

誰かに押し付けられた価値観で生きている

そう思うんですよね

 

みなさんはどうでしょうか?

 

ちゃんと自分で考えてますか?

 

いやいや、だって自分の健康ですからね

自分の体や心や生き方のことって

誰かに任せていいものではないはずです

 

ということ

 

理屈ではわかっていても

なかなか1歩踏み出せない

 

そういうものですよね

 

私も30過ぎまではそうでした

 

とにかく身体のことは病院任せで

しまいには心のことも病院に任せてみたりね

 

もちろん専門家の意見は

何かを選択するうえでとても役に立つ情報です

 

でも、体と心は自分だけのものだから

そこにどのような価値観を持って向き合うかは

自分で決めるしかないんです

 

でも、そのときに一人で考えるって

なかなかのハードルの高さがあります

 

私はピラティスを習っているだけの立場から

教える立場になった後に

この重要性を認知しました

 

「みんなで話し合うと自分の考えも深まるよね」

 

ということです

 

 

そして、同じ運動をする仲間とは

意見がそれぞれ違っても。。

 

「心と体は自分のもの」という価値観を共有できる

自律の精神を持ちあった大切な仲間となるわけです

 

価値観は一緒でも

意見はそれぞれ違うということ

これも本当に大切なことですよね

 

冒頭に書いた

ココアや納豆の買い占め何かが起きるのは

「価値観は違うけど意見は一緒だよね!」

というように

 

価値観そのものに目を向けず

意見が一致する人とだけつるんでしまうと

けっきょく「あぁ疲れた」とか

「あぁ、失敗した」って経験につながる

 

誰にもあると思います

 

私にももちろんありますよ

 

しかも、私は忍耐力があるために

何十年もそこで頑張ってみたりするんです

そして、けっきょく体と心をズタボロにしてしまう

いやはや本末転倒な生き方ですが

 

でも、その生き方を通じて考えたことがあります

 

それは、そもそも価値観を持ってなかったのでは?

という自分に対する疑問です

 

 

健康にどのような価値を求めているのか

 

それをちゃんと考えていなかったことに気がついたんです

 

 

みなさんは、健康にどんな価値を見出しますか?

 

この機会にぜひ考えてほしいと思います。

 

 

1948年に発効されたWHO憲章では、前文において「健康」を次のように定義しています。

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」

 

肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態だと本人が自覚していれば。。。

 

病気でも(健康)

障害があっても(健康)

弱くても(健康)

情けなくても(健康)

どうしようもなくても(健康)

 

自分がこの人生を満足できていれば(健康)なわけです

 

たとえ歩けなくてもこの車椅子があれば困らない

と、自分が満足しているのなら健康だと口にしていいんです

 

でも、自分で自覚するって勇気がいることなんですよね

 

とにかく権威のある誰かに

自分の身体や心の状態を

自分の人生の価値観にそって説明するって

本当に勇気が必要です

 

「こんなことくらいで」とか

 

「これくらいだれでもできる」とか

 

「そんな状態では人に迷惑をかける」とか

 

いろんなことをいわれちゃいますからね

 

私もそうでした。

 

いろんなことを言われました

言った側は覚えてもいないかもしれませんが

言われてみるとけっこう傷つく

そういうものってありますからね

 

私がレッスンで皆さんに話しているときに

一番ざわつく価値観があります

それは。。。

 

「若いですね、って言われると、馬鹿だね、って言われたような気分になって傷つく」

 

という話です(笑)

 

50年以上も頑張って生きてきたのに

40代にしか見えないなどと言われたら

これまでの頑張りをすべて否定された気分になる

 

50年以上、頑張って学んだり働いてきたのに

この50年以上の人生は一体何だったんだろうって

すごく重たい気分になってしまう

 

いやいや、褒め言葉で言ってくれているのだ

いやいや、良かれと思っていってくれているのだ

本当は年相応に見えているけど、お世辞で言ってくれているのかもしれない

 

でも、その「良かれの気持ち」を

受け止める力量が私にはないと思われます(笑)

 

いま、私が語ったのは「価値観」の話です

 

若く見えるほうがいいに決まっている、とか

決してそんな事はありません!、とか

 

正しいのはどっち?

という話ではないのです

 

さて、価値観。

学校で、職場で、近所で

「同じような価値観の人」と出会うことって

そのくらいあるでしょうか?

ピラティスレッスンやダンスレッスンだと

 

まず、「体を動かしたい!」という思いを持った者同士が集まるのですから。。。

 

似通った価値観の人に出会える可能性は高くなりますよね

ダンスクラスの方は群舞を踊るからよく分かると思いますが

 

そこにたまたま集った人々と

似たような価値観のもとで

同じ振り付けを踊って同じ方向に去っていく(笑)

 

こういうことをしているので

「価値観」について身体で感じていることが

多々あるやもしれませんね

 

そして、価値観って

そこに集う人々と交わってなにかすると

お互いの価値観の微妙な違いなんかが

お互いに影響を与え合っているんだなって

実感することができます

自分の価値観を躍起になって守ることよりも

似たような価値観の人が集っているところで

でも、微妙に違う価値観を認め合ったり

ときには少し我慢したり

ときには少し我慢してもらったり

そういうリアルな関わり合いによって

 

価値観は成長するのかもしれません

 

そんなことをスタンドFMで話しています

2月は1回しか収録できませんでしたが

ながなが45分くらい喋っていますので

「ながら作業」のお供に♪してください。

 

 

 

 

通りすがりの皆様も

 

ぜひ、レッスンでお目にかかりましょう♪

 

吉祥寺:産経学園でお待ちしています!

 

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