彼女のアドレスを消しました
アドレスにはoliveの単語が・・・
そうだった
もう長い間年賀状の交換だけで
彼女とは連絡をとっていなかったけど
そういえばoliveって入れていたんだっけ・・・彼女らしい
彼女のことは”オリーブさん”と呼ぶことにします
私よりふたつ年下
昨年6月に亡くなっていたことを
ご主人からの喪中はがきで知りました
どうして？
愕然としました
人伝いに
聴いて
わかっているのは
最近は
世界を飛び回っている一粒種くんのことを
とても心配していたということ
実母との同居介護で
ご主人との間に入り
悩んでいたということ
ここ2年間は
入退院を繰り返していたということ
すでに
ご主人の故郷である北海道小樽の地に
埋葬されているということ
遠いところに行っちゃったんだね
私の次男が小学校低学年の時
男の子のお母さんばかり
5～6人で集まって
ランチしたり
カラオケに行ったり
小物を作ったりしましたが
オリーブさんはそのメンバーのひとりでした
この間
園芸専門店で
不思議の国のアリスのハンプティ・ダンプティの置物を見かけて
思い出しました
オリーブさんは彼のことが大好きだって言ってたよね
ごめんね
あの頃私
まだその話についていけなかったの
今ならもっと
ハンプティのことで盛り上がれるよ
子供が
3年生の時には
一緒に
クラス委員をやったこともありました
不真面目な相棒で苦労したでしょう？
「おしゃれなガラスのダイニングテーブルを買ったの」と
お家に招いてくれて
私は手土産にお花を・・・
花材に
お花の他に
確か・・ブドウと檸檬とアボガドを使ったアレンジフラワーを
持って行ったのですが
とても喜んでくれて
その中からアボカドを選び
取り出し
キッチンへ行き
ササッとまぐろとあえて
私たちに振る舞ってくれたっけ
オリーブさん
私
あれからアボカドが大好きになったのよ
子供たちが中学生になる頃
私も含め
グループの何人かが働き始めて
もう
前のようにみんなで
ワイワイガヤガヤすることはなくなってしまいました
「ラベンダーさんと一緒に働いたら
楽しそう」
と言って笑ってくれた顔を思い出します
同時に
一粒種くんのことを思い
「もう
あの子にはあの子の世界があるからね～」と
つぶやいていた顔も・・・
あの時
きっと
寂しかったんだね
みんな
男の子のお母さんだから
老後は（きっと寂しくなるから）
一緒に遊ぼうねって約束したのに・・・
olive
もうちょっと待っていて欲しかった
おやすみ
olive
いつか 小樽まで会いに行くね
