僕らの日々 62 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

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大宮さんの恋物語です。

 

毎日20時更新予定です。

 

ではでは・・・どぞ・・・。

 

 

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Side.O




おかゆを持った松潤が。

ニノの部屋へと入って行く。

相葉ちゃんはすでにドライヤーを持って部屋に入っている。

中から・・・にぎやかな声が聞こえてくる。

俺は。

・・・。

・・・。

どうにも・・・何もすることがなくて。

せっかくだから・・・と。

松潤が作ってくれたつまみを。

立ったままキッチンで食べ始めた。

酒は飲む気になれず。

かといって米を食べる気にもなれず。

テレビもつけずスマホも見ず。

キッチンに立ったまま。

ただひたすらに・・・鮭と豆腐と向き合いちびちびとつまんでいた。

行儀が悪いのはわかっている・・・けど。

今日は・・・今はこんな気分。

お皿も持たず。

左手をキッチンにつき・・・下を向いてただただ機械的に箸を上下させ口へと運んでいた。
















ニノは。

大丈夫だろうか。

心配だ・・・。

そうだ。

せめて声だけでも・・・と。

箸を持ったまま・・・ニノの寝室の前まで行ったけど。

急に・・・三人の笑い声が聞こえてきて。

・・・。

・・・。

ああ・・・なんか。

ニノも笑えているなら。

俺なんかがジャマしちゃ悪いな・・・と思い。

相葉ちゃんと松潤といて楽しいなら。

気を遣わずいられるなら。

その方がいいのかも・・・と。

そう思い。

そっと引き返した。
















蚊帳の外。

疎外感を感じる。

おいしいはずの食事も。

あまり味を感じない。

ニノのことは心配している。

でも。

一番近くで心配できないことが。

それが・・・すごくつらくて。

切なくて悲しくなってくる。

疑似恋愛。

スタッフや監督をだますための偽の付き合い。

思い出したくなかったけど。

ニノとの関係を。

いやでも思い知らされる。

はぁ・・・と大きため息を吐いて。

俺はまた・・・ちまちまと食べ始めた。




















かなりの時間・・・二人はニノの部屋にいて。

俺は・・・食べ終わった食器をキッチンで洗い片づけ。

それでもまだ・・・酒を飲む気にはなれず。

テレビもつけず。

ぼんやりと・・・ソファに座っていた。

いつもなら隣にニノがいるのに。

一緒にテレビを見て。

飲んで。

やいのやいの言いながら・・・録画していたドラマやバラエティを一緒に見ているのに。

一人・・・ということ。

ニノがそばにいない・・・ということも寂しいけど。

もちろん体調も心配だけど。

なにより。

一番近くにいるのが俺じゃなくて。

あの部屋に。

松潤と相葉ちゃんがいて。

ニノが甘えているのかと思うと。

嫉妬なんて・・・できる立場じゃないのはわかっているけど。

それでも。

妬いた。

少し前なら。

こんな感情もなかっただろうに。

一度・・・ニノのそばにいてしまったから。

近くにいたから。

俺の方がニノに近い・・・なんて考えがグルグルしてしまう。

疑似恋愛のくせに・・・だ。

・・・。

・・・。

はぁ・・・と深いため息をつく。

ニノが苦しんでいるのに。

俺は自分のことばかりだ。

















どれくらいしたか。

2人が・・・出てくる。

そっと・・・静かに出てくる姿を見て。

ニノが寝たんだろう・・・と察した。



「大野さん。遅くまですいません。お邪魔しました。」

「いや・・・ニノは?」

「寝てます。多分明日の朝には治ってると思います。」

「そう・・・それならよかった。」

「あいつ。大野さんに迷惑かけてません?」

「いや・・・全然大丈夫だよ。」

「ホントですか?なんかニノちゃん。大野さんに甘えてるみたいで。」

「・・・ぇ・・・?」

「言うんですよ。俺たちに『帰れ』って。」

「・・・帰れ・・・?」

「そうです。大野さんに看てもらうから大丈夫だって。」

「・・・。」

「いやいやいやダメでしょって。そんなの迷惑だからって。」

「・・・。」

「そう言ったんですけど。」

「・・・。」

「甘えてるんですよ大野さんに。」

「・・・。」



とくん・・・と。

心に何か・・・甘いものが流れ込んでくる。

ずっと重かった心・・・。

乗っかっていた何か・・・が。

突然・・・一瞬で消滅したかのように心が軽くなる。

それどころか・・・重しがなくなりその分心が浮いてしまい。

居所が定まらないほどフワフワする。

え。

甘えてる・・・?

ニノが。

俺に・・・?

言ったの?

2人に。

帰れって・・・。

・・・。

・・・。

ホントに・・・?


 

 

つづく