僕らの日々 50 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

大宮さんの恋物語です。

 

毎日20時更新予定です。

 

ではでは・・・どぞ・・・。

 

 

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Side.O


舞台裏へと階段を駆け下りる。

ライブは終盤。

最後の衣装替えだ。

ここは・・・時間がない上に早替えの衣装に着替える為。

2重の衣装を着ることになる。

俺は駆け下りながらシャツのボタンをはずし・・・自分のブースへ入るとすぐにパンイチになった。

ささっと・・・タオルで汗を拭き。

次の衣装に袖を通す。

隣で・・・翔君の。

ああーーーもうっ!と言ういら立った声が聞こえる。

いつもそう。

汗かきな翔君は・・・衣装替えに苦戦する///。

服が肌にまとわりついて。

すんなりと着れないらしい。

風送って!というスタッフさんの声も聞こえてきて。

いつも隣はてんやわんやだ。

とはいえ・・・俺の方も。

そんなに余裕はない。

急いで・・・ボタンをはめる。
















ここは・・・福岡。

3Daysの最終日。

ここが終わると・・・残すところ大阪のみ。

俺は映画の撮影をしながら。

翔君はドラマの撮影をしながら・・・のツアー。

確かに大変だけど。

翔君もがんばっている・・・と思うと。

俺もがんばれた。

さらには・・・ニノ。

こうして・・離れていても。

ニノの存在が俺には大きくて。

LINEのやりとりや電話のつながり。

そんなことで・・・いつもそばにいてくれているような気がして。

何を歌っても・・・ニノの顔がちらつき。

歌に熱がこもるのが・・・自分でもわかっていた。


















「ぁ・・・大野さん!」

「・・・ん?」



チーフマネージャーが。

カーテンから顔を出す。



「明太子。いくつにします?」

「・・・え。・・・今///?」

「はい。今です。あとで空港で受け取るんで。」

「・・・。」

「いつものように。小一つでいいですか?」

「・・・。」



この忙しさなかに。

お土産の明太子の数を聞きにくるマネ。

そう言えば・・・以前も。

こうして・・・本番途中で。

明太子の数を聞かれたような・・・。

・・・。

・・・。

ホント・・・マイペースだな///。




















「ぅん。小一つで。」

「はい。わかりま・・」

「いや。ちょっと待って。」

「・・・はい?」

「やっぱり。・・・大にして。大一つ。」

「え。大ってけっこうおっきいですよ?」

「うん。知ってる。」

「賞味期限が確か・・・」

「いいから。大一つで///。」

「・・・わかりました。」



まだ。

首をひねっているマネ。

それもそのはず。

いつも俺は小一つだから。

たまに・・・実家に行く予定があるときは。

その分頼む事もあるけど。

でも・・・それだって小2つだ。

そうじゃなくて。

大1つっていうのは・・・。

一緒に食べる相手がいるってこと。

もちろんその相手はニノのことなんだけど。

俺とニノが同居しているのは。

俺専属のマネージャーしか知らないから。

この人が不思議がるのも無理はなかった。



  あと30秒です!



スタッフさんの声で我に返り。

俺は・・・急いでズボンのベルトを締めた。





















帰りの飛行機。

東京への最終便。

乗りこんで・・・離陸して。

今ほっと一息ついた。

スマホを取り出し・・・ニノからのLINEを見る。

おつかれさま・・・という文字と。

いくつかのスタンプ。

そして・・・待ってるからね・・・の言葉。

どんな顔して・・・これを打ったのか・・・と想像すると。

自然と頬が緩む。

当然これも・・・疑似恋愛の延長なんだろうけど。

もう・・・自分の中で改めてそれを思い出すことをやめていた。

ニノの言葉を・・・ただ素直に嬉しく受け止めるだけだ。

好きの思いにストッパーをかけなくなってどれくらいになるだろう。

本当に付き合っている様なそんな感覚で。

今の俺はニノと接している。
















だって。

こんなこと・・・俺の人生できっと二度とない。

だったらもう。

乗っかって。

めいっぱい愛そう・・・と決めた。

そう決めてからは・・・いろいろ全部うまくいっているような気がして。

たとえ。

本当に疑似恋愛だったとしても。

心が安定しているんだ・・・と気づく。

きっと・・・ニノがちゃんと。

俺を愛してくれているからなんだと思う。

それがたとえ・・・疑似だったとしても。


 

 

つづく