僕らの日々 16 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

大宮さんの恋物語です。

 

毎日20時更新予定です。

 

ではでは・・・どぞ・・・。

 

 

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Side.N



クランクインから数日が経った。

互いにレギュラー番組なんかもあるから。

僕だけの撮影日とかおーのさんだけの撮影日とかあって。

今日は2日ぶりに二人での撮影だった。

監督と話をしているおーのさん。

相変わらず。

少しだけ・・・口がとがっている。

気づいているのかな・・・あの人。

集中すると口がとがるって・・・///。

今日の撮影は。

2シーン。

まず一つ目・・・残業しているおーのさんを見つけた僕が。

手伝うってシーン。
















今までは・・・おーのさんから見た僕だったけど。

今回初めて僕から見たおーのさんを撮ることになる。

監督からの指示では。

まだ恋心はなし。

でも人として好意は持っている感じで・・・って言われている。

それを踏まえての撮影が始まる。

今日は・・・ある意味受け身のおーのさん。

少しだけ気楽そうな顔してて。

この間と比べると全然顔の締まり方が違う///。

スタッフさんとのおしゃべりに・・・目尻がいつもより下がっていて。

なんかもう・・ね。

ホント・・・わかりやすいなって思う///。


















撮影が始まる。

設定は。

もう会社も終わった時間・・・ほとんどの人が帰った社内で。

休憩室へ行く途中の僕が。

まだ残っているおーのさんを見つけるシーン。

動線の確認後・・・すぐに本番。

セリフはなし。

歩いてきた僕は。

パソコンを見つめたまま頬杖をついているおーのさんに気づき歩みを止め。

 

しばらく見つめ。

そのまま壁の時計を見て。

19:10を確認して・・・その場を離れた。

そこでカット。

なんなくOK。

ちなみにおーのさんは頬杖ついてただ座っているだけ///。

何もしないままにシーンが終わり。

カットがかかった今も。

ただじっと同じ格好でおとなしく座ってる。

なんかもう・・・全然動かなくてお地蔵さんみたいで。

見ていて・・・つい笑っちゃう///。

周りではスタッフさんがイソイソと動いているのに。

おーのさんは微動だにしなくて・・・。

そこだけ時間の流れが止まってる感じだった。
















映画の流れ的には。

その後に僕一人が休憩室で座っているシーンが流れるんだけど。

そのシーンは昨日撮影済で。

だから今日はもう・・・その次のシーン。

休憩室から帰る時にまたおーのさんを見つけたってところを撮る。

場面転換もないから・・・すぐに撮影開始。

さっきとは逆の方向・・・休憩室から戻ってくる僕が・・・またおーのさんを見るシーン。

さっきとまったく同じ格好の・・・お地蔵さんのようなおーのさん。

時計を見ると・・・19:40。

約30分も同じ格好でいたことになる・・・という設定。

僕は・・・クス・・・と笑い。

おーのさんのデスクへと近づいた。

そこでカットがかかった。



















って言うか・・・突然気づく。

 

もしかしたらおーのさん。

まったく同じ姿勢を保つために。

さっきから微動だにしなかったのかもしれない。

 

じっと・・・ただじっと。

 

カメラが回ってない時も。

 

映画の役柄の人になり切っていたのかも。

 

・・・。

 

・・・。


監督のOKの声を聞き。

イスの背もたれに寄りかかり・・・足を投げ出したおーのさん。

同じ姿勢でいたから疲れたのかな。

 

首をくるくる回している。

 

僕は・・・そんなおーのさんに声をかけた。



「おーのさん。もしかして。」

「・・・ん?」

「同じ格好しているために今。動かなったの?全然。」

「・・・ぁ・・・ぅん。まあね///。」

「へぇ・・・すごい。」

「いや俺///わかんなくなっちゃうから。動いちゃうと。」

「つながり・・・的な?」

「そうそう。俺このシーンでは受け身だから。演技しているニノのためにもNG出すわけにいかないし。」

「・・・。」

「じっとしてるのは得意だから。」

「なんか///おーのさんらしいね。そういうとこ。」

「・・・?」

「褒めてるのよ///?」

「・・・そう・・・なの///?」

「そうよ?」



言いながら。

すっと・・・肩に手を触れ。

きゅっきゅっと・・・揉むと。

ん~気持ちいい・・・と目を閉じたおーのさん。

くん・・・とそらされた喉に。

浮き出る血管と喉ぼとけが見えて。

突然。

ああ・・・なんか。

自分よりも年上の。

大人の男だな・・・と感じる。




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つづく