大宮さんの恋物語です。
毎日20時更新予定です。
ではでは・・・どぞ・・・。
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Side.N
ふるる・・・と。
テーブルに置きっぱなしたスマホが震える。
見ると・・・おーのさんからのライン。
明日からよろしくね
の一言。
僕は・・・僕も。
よろしくお願いします・・・って文字を打って送って。
その後すぐ・・・よろしくお願いしますのスタンプを打とうとして。
・・・。
・・・。
それじゃなくて。
ハートをいっぱい投げている・・・好きという意味のスタンプを3回連続同じものを送った。
すぐに既読がつく。
どんな顔して。
このスタンプを見てるんだろう・・・なんて想像していたら。
すぐに返信されてきた・・・まったく同じハートを投げる好きという意味のスタンプ。
しかも5回。
フフ・・・///。
ホントこの人のこういうとこ。
いいんだよね・・・///。
波長が合うっていうか・・・なんて言うか。
すぐにあの頃・・・・研修生のくだらないことで笑い合っていたあの頃に戻れる。
「ニノちゃんなんでニヤニヤしてるの?」
「・・・ぇ///。」
「なんだよ。何かいいことあったのかよ。」
二人から言われて。
返事に困る。
映画のこと。
二人にはもう話していて。
って言うか・・・そういうの。
あんまり僕たちの間では隠し事しないから。
だから。
決まった時点で・・・言い合う。
別に・・・言うのが強制って訳じゃないけどね。
なんだろう・・・すべてを共有する感じ。
三人で一つ。
互いのことは・・・けっこうなんでも知っている。
僕たちの中で。
シークレットという言葉は存在しないから。
まだメディアに伏せていることも互いに言うし。
けっこう・・・互いの仕事にがっつり入りこんで口を出す感じだった。
それは。
昔から変わらない。
例えて言うなら・・・兄弟みたいな感じ。
「いいコトってわけじゃなくて・・・ちょっとね・・・///スタンプ送り合って遊んだだけよ。」
「ふ~ん・・・。」
誰と?とは聞かない。
さすがにそこまでは。
なんか・・・踏み込んでこないんだけど・・・でも。
聞きたい気持ち満々で・・・二人とも僕を見る・・・から///。
だから。
「おーのさんとよ。明日クランクインだから。よろしくってスタンプ。」
本当は。
そういうスタンプじゃないんだけど・・・でも。
まあ意味はそういう感じだし。
ここ・・・細かく言わなくてもいいかなって。
なんとなく。
おーのさんの名誉///?的なこともあるかなって。
「ああ・・・BL映画だって?」
「そう。」
「ニノちゃんちゅうしちゃうの?大野さんと。」
「・・・するよ。台本に書いてあったから。」
「うっ・・・なんか。ここがザワザワする。」
「胸?なんでよ///!」
「俺と松潤としかしたことないのに。」
「したって言うかそれは別に・・・///」
「浮気だ・・・。」
「言い方///!」
相葉さんとは。
ライブ中に・・・したことがある。
なんか・・・芸人さんの。
ケンカごしになって・・・そこから仲直りのちゅうみたいな流れに相葉さんがはまった時期があって。
急に僕にしかけてきて・・・しかたなく///したことがあった。
潤君のはもう・・・僕からのお礼。
屋外ステージでライブ中に雨が降ってきちゃって。
大事な僕のソロで・・・マイクが死んで。
駆けつけてくれた潤君が・・・自分のマイクで僕と一緒に歌った時があって。
僕のためにかけてきてくれた潤君がすごくかっこよくて嬉しくて。
ちゅって・・・僕から頬にキスしたことがあった。
きっと。
その時のことだと思う。
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つづく