こんばんは♡
今日はバレンタインですね。
そんな甘い日にニノちゃんのお写真発売の一報♡
もちろん・・・購入いたしました。
届くメールもかわいくて♡
到着が楽しみです。
私たちファンの声をちゃんと聞いてくれて。
願いをかなえてくれるニノちゃん。
ますます・・・応援し続けたいと思いました♡
そして。
そんなつもりはなかったのですが。
色々と刺激をうけているうちに。
ふいに・・・甘いお話が書きたくなり。
書けるかな・・・と思いつつ。
ちょっと書き始めたら書けそうでしたので///。
大急ぎで書きあげました///。
全5話・・・本日完結の大宮さんのお話です(10分おきにアップ予定///)。
嵐さんのとある曲がモチーフです///。
タイトルは後日変更させていただきますね。
智語りで・・・どぞです///♡
楽しんでいただけたら嬉しいです♪
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バレンタインの今日・・・仕事帰り。
家の近所のコンビニに来てレジに並んでいる。
もうけっこう遅い時間だけど。
俺の前では・・・制服の女子高生が会計をしている。
そして・・・レジにいるのは。
艶やかな黒髪。
陶器のような白い肌。
飴細工のような茶色い瞳。
少し小首をかしげる様にして立っている彼。
このコンビニの店員さんだ。
俺は。
ビジネスバックのチャックをあけ中をもう一度確認した。
俺が今日会社でもらった・・・いくつかのポップな包みや小さな箱。
それらの上に・・・朝からずっと持ってるピンク色の小さな紙袋が。
形を崩さないようにして・・・乗っかっている。
俺は・・・すぐに取り出せるように。
一度軽くその紙袋の紐をつまんで持ち上げ場所を直し。
それから・・・チャックを半分閉めて。
自分の順番を待った。
平静を装っているつもりだけど・・・心の中は半端ないドキドキ。
大きく深呼吸をして・・・もう一度周りを見渡す。
俺の目の前には会計している女子高生。
入口付近の雑誌棚の前には・・・俺と同じくらいの年齢の男が一人立ち読みしているだけ。
絶好のチャンス。
女子高生の会計が終われば。
俺はこの・・・店員さんとしばし二人きりになれるはず。
だからそこで俺はこのチョコを渡し・・・。
・・・。
・・・。
ん?
前の女子高生の動きが怪しい。
「あの・・・///。」
「はい?」
「これ。受け取ってください///!」
「ぇ・・・ぁ///ちょ・・・///。」
逃げるようにして走り去る女子高生。
あせる店員さんの声が響く。
レジ台の上には・・・小さな紙袋。
ピンク色で・・・♡が書いてあって。
あきらかにそれは・・・。
バレンタインのチョコレート。
じっと。
それを見つめる店員の彼。
・・・。
・・・。
「ぁ・・・すいません///いらっしゃいませ///。」
棒立ちの俺に気づき。
そう照れながら慌てて言うと・・・店員さんは。
さっとその紙袋をレジ台からどかし。
くるり・・・と後ろを向いてすぐそこの棚にそれを置いた。
ちらりと見えたそこには。
似た様な小さな紙袋が・・・すでに二つ並んでいる。
ああ・・・他にも。
こんな風にして・・・この店員さんは今日。
チョコレートをもらっているのか・・・とそう思ったら。
今目の前で繰り広げられた出来事を。
また俺がすることに若干の躊躇が生まれ。
さらに・・・そんな俺に追い打ちをかけるようにして。
さっき・・・雑誌を立ち読みしていた男がやってきて。
購入のために・・・俺の後ろに並んだ。
いやもう。
これムリじゃん。
俺。
もう・・・渡せないじゃん///。
少なくとも。
今は・・・無理だ・・・///。
「ぁ・・・えと・・・///あ。タバコ。タバコを・・・。」
「11番ですね。Edy払いでいいですか?」
「・・・ぁ・・・///ぅん。」
常連だから・・・俺。
ここの。
だから。
俺がどのタバコを吸ってるか・・・とか。
何で支払いするか・・・とか。
そういうの・・・よくわかってくれていた。
少しくすぐったい・・・けど。
嬉しい。
やっぱりこういうの・・・嬉しい・・・よな。
「レシートいらないですよね?」
「ぅん・・・いらない。」
「外。寒くなってきました?」
「ああ・・・うん。」
「風邪ひかないように。気を付けて帰ってくださいね///。」
「・・・ありがとう///。」
相変わらず笑顔が魅力的でかわいい。
後ろに待ち人がいるから。
早口での会話だけど。
いつもこれくらいの会話は・・・全然していて。
だから今日も特別なことじゃないんだけど。
この店員さんとの会話は心地よくて。
それで・・・他にもコンビニがあるのにここに来てしまう。
・・・。
・・・。
やっぱり思い切って渡すか?
今・・・?
「・・・・・・・・・じゃあ。」
「はい。ありがとうございました。」
後ろの人の動く気配に耐えられず。
じゃあ・・・と言ってしまった俺。
もうそうなると外に出るしかなくて。
買う気のなかったタバコをポケットにねじ込むと。
はぁ・・・と小さくため息を吐いて俺は。
自動ドアをくぐり外に出た。
店を出て・・・車の駐車スペースを通り壁沿いに右に回り込むと。
灰皿が置いてある喫煙スペースがある。
ちょっと背伸びすると・・・上の窓から店内が見えるその場所で。
とりあえずそこで俺は。
一服することにした。
鞄の中の・・・小さな紙袋。
チョコレート。
これを渡さないと俺は・・・今日家に帰れない。
だってこのチョコレートは。
妹に。
流行りの風邪をひいてしまった妹に。
コンビニの店員さんに渡してほしいと頼まれたものだったから。
つづく
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