21:00神保町⑥ | ナツコのブログ

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大宮さんのラブラブ物語。

 

「あなたが望むなら」の続編です。

 

毎日20時の更新予定です。

 

 

  ~*~*~*~*~*~*~*~

 

 

車を降りて二人。

 

倉庫に入る。

 

ホント・・・ガチの倉庫だから。

 

中が寒くて。

 

入るとすぐに・・・智が。

 

暖房器具をつけてくれた。

 

相変わらずの・・・絵の具の匂い。

 

あちこち置かれた絵。

 

大きなキャンパスに・・・小さく描いてある絵。

 

製作途中に見ると。

 

サイズ間違えてない?って・・・・いつも思うんだけど。

 

これが・・・さ。

 

描き終わるとぴったりはまっててさ。

 

いつもそのあたりは・・・さすがだなって思う。

 

いそいそと。

 

多分コーヒーのために電気ポットの準備をし始めた智。

 

それも・・・きっと寒がりな俺のため。

 

ありがたいって・・・思うけど。

 

でもね。

 

それとこれとは別。

 

そう簡単にはさせないよって思ってる。

 

あなたのわがまま聞いてこっちに泊まるんだから。

 

明日俺早いし。

 

なんか・・・今日の智はスイッチ入ちゃってやばそうだから。

 

相当体力消耗しそうだし。

 

ムードがどうとか言ったけど。

 

極力ヤ らない方向で・・・って。

 

思ってた。

 

なんとか寝るだけにして・・・って思ってた。

 

なのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベッド代わりに使っているであろうソファが目についた。

 

その上に・・・丸まって無造作に置いてある毛布と布団。

 

ぐしゃってなってたから。

 

キレイに直してあげようと。

 

布団を持ち上げた瞬間。

 

ばさっと。

 

何かが落ちた。

 

ん・・・。

 

本・・・?

 

本を読むなんてめずらしいな・・・と。

 

とりあげて。

 

そのタイトルを見て。

 

・・・。

 

・・・。

 

動きが止まる。

 

・・・。

 

・・・。

 

それは。

 

「収容所(ラーゲリー)から来た遺書」

 

まさに今俺が撮ってる・・・映画の原作本だった。

 

手に取ってみると・・・わかる。

 

読んでる感ありありの本のくたびれ具合だった。

 

・・・。

 

・・・。

 

この殺風景な倉庫で。

 

寝る前に・・・さ。

 

ここに寝ころんで。

 

どんな思いでこれを読んでいるんだろう・・・なんて思うと。

 

・・・。

 

・・・。

 

もうさ・・・こういうところ。

 

ずるいって思うのよ。

 

俺の方が惚れてるって思ってたのに。

 

違うかもって。

 

俺・・・すげぇ愛されてるかもって・・・思わせるのよこの人。

 

そうなるともう。

 

やっぱり。

 

かなえてあげたくなるのよ。

 

この人の望みを全部。

 

って言うかもう。

 

俺が。

 

あなたに抱 かれたくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ。」

 

「・・・ん?」

 

「寒い。」

 

「ん。だよな。今暖房全開にしたから・・・」

 

「・・・。」

 

「・・・ん?」

 

「あっためてよ。」

 

「・・・。」

 

「あっためて。」

 

「・・・ムードとか・・・いいの?」

 

「いらない。」

 

 

俺の方から。

 

ソファに智を押 し倒 した。

 

それでも。

 

俺を支えるようにして・・・落ちないように体をがっつりと抱 きとめてくれるたくましい腕。

 

痩せたな・・・と言いながら。

 

背を撫 でまわされる指。

 

たったそれだけで。

 

全身に・・・ぞくっと震えが走る。

 

きっとこれは。

 

寒いから・・・ではないはず。

 

智と俺は。

 

まだ・・・温まり切っていない倉庫の中で。

 

小さなソファの上で。

 

毛布に・・・くるまりながら。

 

二人。

 

か ら ま るようにして・・・抱 き合った。

 

 

 

 

 

 

つづく

 

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