一つ前に「お話のお知らせです♪」がございます。
大宮さんのラブラブ物語。
「あなたが望むなら」の続編です。
毎日20時の更新予定です。
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21:00 神保町
突然の・・・あの人からのLINE。
時間と場所だけ。
なにこれ・・・って思ったんだけど。
行くよね。
行く選択肢しかないっていうか。
勝手に時間決められても困るんだけど。
断る理由がない。
少し・・・巻かなくちゃなって。
収録途中の俺は・・・時間を頭で素早く計算し。
みんなにはばれないように・・・テンポを上げよう・・・と。
密かにトークを回し始めた。
嵐が休止して。
けっこう・・・いやかなりフラフラしていた智。
一人キャンプしたり釣りしたり絵を描いたりカレー作ったり///。
今のところ・・・全然飽きずに毎日過ごしている。
で・・・先月の終わりあたりから。
本格的に創作活動を始めて。
いつもの倉庫みたいなとこ借りて。
そこに・・・こもりはじめていた。
家には2、3日おきくらいの頻度でシャワーと着替しに帰ってくるだけで。
あとはずっと倉庫にこもりっぱなし。
ガス電気水道は通ってるから・・・まあまあ生活はできるけど。
食事は全部デリバリー。
時間気にせず自由に描いているみたいで。
なんだか大作に挑んでいるらしい。
帰ってくる時間もまちまちで。
俺の生活のリズムは全然おかまいなし。
この間なんか・・・真夜中に帰ってきてさ。
俺が撮影中なの知ってるくせにさ。
寝てる俺起こして。
その・・・一戦交えてさ///。
んでシャワー浴びて寝て。
久しぶりのベッドだったからか・・・あっという間に眠りについた智。
仕事で朝早く起きた俺は。
そんな・・・爆睡してよだれたらしている智を見つめて。
マジ自由だなって///苦笑い。
・・・でもさ。
幸せそうにしてるから。
だから・・・好きなようにさせてる。
軽い別居状態に。
ちょっと・・・まあ・・・置いてけぼり食らってるみたいで。
時々寂しく思う時もあるけど。
こうして帰ってくるから。
よしとしていた。
そんな時だった・・・このLINEが来たのは。
言われた時間に神保町について。
どこ行けばいいのよって・・・車の中で待ってたら。
智から電話が来た。
電話繋いだまま車を降りて。
声に導かれるまま進むと・・・そこには。
「よう。」
「よう・・・じゃないよ///なに?ここに何があるの?」
「・・・個展。」
「・・・個展?」
「そう。」
「・・・誰の・・・?」
「まあ・・・いいから・・・こっち。」
「・・・。」
あきらかに閉まっている建物。
その建物を・・・ついっと見上げる智。
顎へとずらされたマスク。
伸びている無精ひげが見える。
そっと・・・手を伸ばし。
触れるとざらっとした感触。
俺が触れているのに・・・触らせっぱなしで何のリアクションもない智に。
嬉しいような悔しいような。
なんだか複雑な心境。
智は・・・そんな俺に気づくそぶりもなく。
おもむろにスマホを取り出すと・・・電話をかけた。
「ぁ・・・すいません・・・はい・・・今店の前に来てて・・・。」
「ぁ・・・はぃ・・・あ・・・っ・・・。」
きぃっと・・・中から扉があく。
どうぞ・・・と男性に言われ。
すいません・・・と智が言いながら店へと入る。
チラ・・・とその男性が俺を見るから。
俺も。
訳わからないままに・・・すいません・・・と頭をさげると。
その人が。
ごゆっくりどうぞ・・・と言いあっという間に奥へと姿を消した。
室内の明かりはところどころついている。
明らかに閉店後の店だ。
っていうかここ・・・店だし。
俺が知ってる・・・いわゆる個展を開くような会場ではないし。
「どういうこと?」
「・・・ん。」
「店じゃんここ。」
「・・・ん。」
するり・・・と。
店内をすり抜けて奥へと進む智の。
その背中に声をかける。
「ねぇ・・・誰の個展よ。」
「誰とか・・・いいじゃん別に。見たいんだよ。」
なんか・・・ちょっと気が急いているみたい。
見たくて仕方ないって感じ。
だから俺は。
おとなしく・・・ついていった。
つづく
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