一つ前に「当選者発表♪」記事がございます♪
大宮さんのBL物語です。
苦手な方はご注意を。
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階段を駆け下り。
大通りに走り出る。
駅へと向かいかけて。
でも・・・と思いなおし。
交差点の近くで・・・和君に電話をかけた。
彼女には。
はっきりと言った。
俺たちはもう終わったんだ・・・と。
悪いけどヨリを戻すつもりはない・・・と。
もちろん・・・優しく言ったつもりだけど。
でも彼女は・・・すごく哀しそうな顔をして言った。
「そっか。」
「・・・。」
「もう・・・誰かいるのね。」
「・・・。」
「なぁんだ・・・ちゃっかりしてるのね。」
「・・・。」
「いいけど。じゃあ私もいい人探すから。」
「・・・ごめん。」
「その人が・・・。」
「・・・。」
「智君のこと変えたんだね。」
「・・・。」
「ちょっと悔しい。」
「・・・。」
「今日約束でもあるの?ぁ・・・それでソワソワしてた・・・とか・・・?」
「・・・ん。」
「そっか。」
「・・・。」
「無理言ってごめんね。一人で飲んでいくから。もう大丈夫。行って。」
「・・・。」
「ここホント・・・イケメンさん多くて目の保養になるわぁ。」
「・・・ごめん。」
そう言うと。
俺は・・・席を立ち。
翔ちゃんに・・・支払いは俺が持つから・・・と言って。
そして店を出た。
何か・・・言いたげな翔ちゃんと。
キッチンから俺を見つめるまーくんもいて。
二人が何を考えているのかはわからなかったけど・・・でも。
とにかく俺は。
今一番大事な人のそばに行きたくて。
だから・・・走って大通りに出た。
電話をかける。
スマホを耳に当てながら。
周りを見渡す。
きっと・・・多分。
遠くへは行っていないような気がして。
でももしかしたら。
俺の家に向かっているかも・・・と思い。
とにかく話がしたくて。
呼び出し音を聞いている。
・・・と。
意外にも数回の呼び出しで。
和君が電話に出た。
「ぁ・・・和く・・・」
『大野さんのバカッ!』
「ぇ・・・あ・・・ちょ・・・和君!」
・・・ツーツーツー・・・
まさかの。
電話を切られた。
スマホを見つめ。
立ち尽くす。
声が。
和君の声が・・・耳に残る。
・・・ねえ・・・和君。
今。
・・・。
・・・。
泣いてた?
焦る。
キョロキョロと。
周りを見渡し。
そしてもう一度・・・電話をかけた。
今までこれほど焦ったことないくらい・・・焦る。
切られたとしてもいい。
何度だってかける。
だって。
あんなに怒って。
俺のことつねるくらい怒って。
で・・・今。
泣いてるなんて。
それって。
それってさ。
もう。
そういうことで・・・いいんだよね。
だから俺・・・
「ぁ・・・和君。俺・・・」
『なに。』
電話。
今度は切ろうとせずに。
俺の話を聞いてくれるみたいだ。
俺は。
慎重に。
でも。
早く思いが伝えたくて。
何から言えばいいのか・・・と。
頭の中が焦る。
「その・・・。」
『・・・。』
「・・・。」
『誰。』
「・・・え?」
『さっきの人。誰よ。』
「・・・。」
声が硬い。
嘘・・・は。
つかない方がいいだろう。
いい・・・よな・・・?
「・・・元カノ。」
『・・・。』
「同じ会社なんだ。」
『・・・く・・・ない。』
「・・・え?」
『その人と・・・。』
「・・・。」
『ヨリを戻すって話なら聞きたくないっ!』
「違うよ!そうじゃない!」
『じゃあ何。』
ずずっと。
鼻をすする音が聞こえて。
・・・和君。
本当に泣いてるんだ。
.
つづく
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毎日20時に更新です。
楽しんでいただけたら・・・。
ではでは。
来てくださってありがとうございました。