こちらは大宮さんBL物語です。
苦手な方はご注意を///。
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「へぇ・・・。」
小首をかしげながら・・・俺を覗き込む瞳が。
その色がさっと深みを増す。
きゅっとあがった口角で。
悪戯にほほ笑む和。
「俺・・・初めてだよ。」
「・・・なに・・・が・・・?」
「1日に二人の男の人にさ・・・アリかもって言われたの。」
「・・・それ・・・って・・・」
エムのこと?
そう言いかけて。
口を閉ざした。
俺より前に。
同じようなことを言ったエムに。
小さなライバル心が目覚める。
「俺も・・・あなたならアリかも。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・え・・・。」
「フフ・・・なんてね。ちょっとびっくりした?」
「・・・したって言うか///。」
「でもまあ・・・その・・・勇気?に免じて・・・。」
「・・・。」
「キスしてあげる。」
「・・・え。」
「頬にだよ?」
「・・・。」
「して欲しい?」
笑うような・・・からかうような声で。
さらっと俺に聞く和。
・・・。
・・・。
なぜか。
・・・。
・・・。
こんなに・・・湿ってたっけ?っていうくらい。
吹く風がまとわりつく。
急に呼吸が苦しくなり。
軽く口をあけて・・・大きく息を吸った。
俺が・・・返事をする前に。
和が言う。
「こっちではさ・・・ただの風習だから。」
「・・・。」
「たいしたことじゃないのよ。頬へのキスなんて。」
「・・・。」
「だから・・・誤解しないでね。」
言い終えると。
すっと・・・俺に近付き。
あっという間に俺の頬に・・・その柔らかい唇が触れた。
思ったよりも・・・触れている時間が長い。
ちゅっと・・・耳元で小さなリップ音がする。
「じゃあね。」
固まったままの俺をそのままに。
ふわっと・・・甘い香りを残して和が行ってしまった。
・・・。
・・・。
頬に・・・手で触れる。
すげない言葉とウラハラのキスに。
きっと深い意味はない。
でも。
このキスは事実で。
もしかして。
エムにも・・・キスを?
こんな風にしたの・・・?
心が。
熱くなる。
体が火照り始める。
キスのせいなのか。
嫉妬なのか。
わからないけど・・・でも。
自分でも把握できない感情にとまどう。
いや。
本当に・・・把握できない感情なのか?
・・・。
・・・。
確かに今まで・・・男性にこんな思いを持ったことはない。
でも。
あきらかにこれは。
多分・・・一目惚れってヤツだ。
そう考えれば・・・今の俺のこの感情は全部つじつまがあう。
そう。
つじつまが合うんだよ。
昨日会ったばかり・・・って言うかまだ二度しか会ってない。
さらにはまだ・・・あの子のこと何も知らなくて。
でももう・・・なのにこんなに惹かれてる。
どう考えても・・・これは恋。
人は。
こんなに簡単に恋に堕ちるのか。
俺は。
・・・。
・・・。
ふっと・・・大きく息を吐いて。
コテージへと戻った。
もしも・・・この感情が本物なら。
かなりやっかいなことになるな・・・と。
そんな事・・・思いながら。
でも今は。
芽生え始めた恋心に。
少し浮つく気分の自分がいる。
少なくとも嫌われていない。
明日もまたきっと会える。
そう思うと。
やっかいだ・・・と思いつつも。
自然と頬が・・・緩む。
男性同士・・・ということには。
不思議と何の抵抗もなかった。
ただただ。
あの子の事を・・・思い。
俺はコテージへと入っていった。
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つづく
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