八月の恋人たち㉓ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

「・・・もう・・・こうするから。」

 

「///こう・・・って?」

 

「これからいつも・・・こうして痕つける。」

 

「・・・。」

 

「・・・いい?」

 

 

 

もう。

 

鏡を見ていない大野さん。

 

僕の横で。

 

僕の方を向いて。

 

僕をじっと見つめている。

 

こんな・・・大野さん。

 

こうしてこういう角度から見るのは初めてで。

 

話とは関係ないのに・・・見惚れる。

 

 

 

「・・・つけても・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・いい?」

 

「・・・は・・・い///。」

 

「和君。」

 

「・・・。」

 

「もう・・・誰にも見られないで。」

 

 

 

そう言うと大野さんは。

 

ぐいっと僕の半身に覆いかぶさり。

 

こつん・・・とおでこを僕のこめかみにあてた。

 

足は・・・僕の下半身に乗っかり。

 

抱え込まれる僕。

 

鏡の中の大野さんが。

 

僕に・・・甘えている。

 

少しだけ・・・とがった口元が見えて。

 

大野さんが・・・拗ねているのがわかって。

 

心が・・・じんわりと暖かくなる。

 

もう・・・ね。

 

目で見るよりも感じたい。

 

大野さんを感じたくなった。

 

ポトン・・・と。

 

鏡をベッドの遠いところへほおる。

 

ぐいっと・・・体をひねって大野さんの方を向いて。

 

僕も・・・大野さんの体を抱きしめた。

 

好き・・・の思いをこめて。

 

抱きしめる。

 

ぎゅっと抱きしめると。

 

ぎゅっと抱きしめられるから。

 

胸の奥の方が熱くなり。

 

自然と・・・その熱さが体に連鎖していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大野さん。」

 

「・・・。」

 

「も一回・・・ シ ます///?」

 

「・・・。」

 

「僕・・・もう一度・・・大野さんに・・・ 抱 か・・・」

 

 

 

ぐぅ~きゅるるるるぅ~

 

 

 

お腹がなる///。

 

なんで。

 

こんな時に///。

 

 

 

クス

 

 

 

耳元で大野さんの。

 

笑う息遣いが聞こえたかと思うと。

 

大野さんがはずみもつけずにすっと起き上がった。

 

すぐそこに脱いだままの僕の服。

 

それを・・・無言で僕に着せると。

 

屈みこんで僕の頬に口づけて言った。

 

 

 

「カレー食おう。」

 

 

 

そう言って向こうの部屋へと行ってしまった。

 

もう・・・色気がなくて。

 

自分が残念になる///。

 

でも。

 

開けっ放しの扉から。

 

向こうの部屋が丸見えで。

 

Tシャツを。

 

着ながらキッチンへと向かう大野さんを見ていたら。

 

なんだか・・・心の奥がくすぐったく感じてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてから。

 

僕は・・・ぐいっと反動をつけて起き上がり。

 

キッチンへと向かった。

 

カレーをかき混ぜる大野さんの背に。

 

すっと・・・抱きつく・・・けど。

 

微動だにしない大野さん。

 

真剣に・・・同じ速度で同じ方向にグルグルと。

 

キレイな円を描きながらカレーをかき混ぜ続けている。

 

ぎゅぅっと・・・一度強く大野さんに抱きついて。

 

それから離れた僕は。

 

テーブルの方の準備をし始めた。

 

テーブルの上には・・・少し大きめな花瓶。

 

中にあるのはブーケ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は・・・昨年僕が作った白井さんのブーケを。

 

白井さんがSNSに投稿したところ。

 

すごく評判がよくて。

 

あれから・・・僕のブーケがいいって指名してくれる花嫁さんが増えたんだ。

 

ありがたいことに・・・あのホテルで挙式しない人も。

 

わざわざ・・・ブーケだけは僕にって。

 

そう言って花屋のほうに注文してくれる人が増えた。

 

ブルースターを指名してくる人もいるし。

 

おまかせで・・・って言ってくれる人もいるし。

 

僕は・・・できるだけ打ち合わせにもちょっと参加させてもらうようにして。

 

なるべくその人に合うブーケを作るように心掛けたんだ。

 

今までとは比べ物にならないくらいの熱量でブーケに取り組んだ僕。

 

幸せになって欲しい・・・という思いを込めてブーケを作り続けた。

 

ホントは・・・ね。

 

もう・・・大会とかはあきらめていたんだけど。

 

だって何度出ても賞とかとれなかたから///だからもうずいぶんと長く出てなかったんだけど。

 

もう一度出てみろよって・・・潤君に言われて。

 

それで・・・思いきって出た先週の大会で僕は・・・ブーケ部門で佳作に入ったんだ。

 

それが・・・このブーケだった。

 

だから・・・このブーケは。

 

すごく思い入れがあるブーケで。

 

大事な・・・大切なブーケだから。

 

ここ・・・大野さんの部屋に置いてある///。

 

 

 

 

 

 

 

.

 

つづく

 

〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪