心の空~6 | ナツコのブログ

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こちらは「暁」「三日月」「Japonesque」の続編でございます。

 

もしまだ未読の方がいらっしゃるようでしたら。

 

「暁」「三日月」「Japonesque」を先に読んでいただきますようにお願いいたします♪

 

 

『「暁」はこちらから♪』

 

『「三日月」はこちらから♪』

 

 

 

 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

家へと戻り。

 

夕飯を食べ終わり。

 

この町を出よう・・・と。

 

和也に伝えようとした私に。

 

姿勢を正して和也が言った。

 

この町に住みたい・・・と。

 

 

 

   ・・・ここの暮らしがやはり落ち着きます・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・人もみなあたたかくて・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・いつも笑顔があふれております・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・西の町も・・・好いておりましたが・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・やはりここ・・・智様の故郷のこの町が・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・私は一番好きです・・・

 

 

 

凛とした顔つきで。

 

まっすぐに私を見つめる和也。

 

気高くて・・・美しい。

 

そして。

 

震えるほど・・・愛おしい。

 

つい先ほどの決意が。

 

和也のひとことで。

 

あっけなく覆る。

 

この・・・和也への愛おしき切なさを。

 

勇気に変えて。

 

この・・・町の笑顔を。

 

和也の笑顔を守り。

 

未来へとつなぐことが。

 

私の・・・使命のような気がしてきた。

 

ずっと避けてきたが。

 

陰陽師として生きる事が・・・私の使命のような気がしてきた。

 

人は・・・つながっている。

 

それは・・・今を生きる人々同士もそうだが。

 

これから生まれ来る子や・・・その子のためにも。

 

この笑顔をつないでいくのが大切なのではないか。

 

それにはまず・・・この目の前の和也の笑顔を・・・曇らせないように。

 

そうすることが大切なのではないか。

 

そして。

 

もしも・・・それを私ができるのなら。

 

やはり。

 

・・・。

 

・・・。

 

逃げてはいけない。

 

たとえこの身が滅びたとしても。

 

男として・・・戦わなくては・・・と。

 

そう・・・決意した。

 

 

 

   ・・・そうだな・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・ここで・・・この町で・・・暮らそう・・・

 

 

 

   ・・・はぃ・・・

 

 

 

嬉しそうに・・・笑う和也。

 

明日おかみさんに・・・家の事を相談してきます・・・と言う。

 

仮の家のこの場所を。

 

このまま借りたい・・・というつもりだ・・・と言う。

 

本当はもう少し町に近いほうが便利なのだが。

 

和也は・・・山に近いこの場所がいい・・・と言う。

 

和也。

 

・・・。

 

・・・。

 

私が・・・守ろう。

 

和也の事も。

 

和也が一番好きだ・・・と言ってくれるこの町の事も。

 

私が守る。

 

床の準備をしている和也を見つめ。

 

私は・・・大きく深呼吸をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからは。

 

猛特訓だった。

 

父の知り合いを頼り。

 

陰陽師の修行を行った。

 

昼間は肉体の鍛錬として武道を学び。

 

夜は山に入り精霊たちの見守る中。

 

座禅を組んで精神を研ぎ澄ませた。

 

精霊たちは言う。

 

多分・・・あの貴族が亡くなった時に。

 

一時的に魔の者の力が弱まる・・・と。

 

その後。

 

その魂を喰らって魔の力が増大するであろうから。

 

戦うならその時・・・貴族が亡くなった時だ・・・と言う。

 

時間はほとんどない。

 

私は集中して修行を行った。

 

幸か不幸か。

 

町全体に妖気があふれているおかげで。

 

私が力をつけやすい環境になっているらしい。

 

精霊たちの力も・・・魔の者の力の増殖にともなって。

 

大きくなっているようで。

 

今まではあの・・・山の中の舞台でしか出会えなかった精霊達に。

 

町の中でも出会えるようになった。

 

特に・・・風を操れるようになったという森の精は。

 

山からの風にのって・・・頻繁に私の家に来て。

 

日がな一日中・・・和也を見ているのには・・・正直あまりいい気はしないが。

 

守っているんだよ・・・と言われれば。

 

よしてくれ・・・とは言えない。

 

和也には私が何をしているのか・・・詳しくは説明しなかったが。

 

深くは聞かず・・・私の思うままにさせてくれている。

 

とにかく今は。

 

強くならなければ。

 

それだけを思って鍛錬を続けていた。

 

父の知り合いの陰陽師の中には。

 

魔の力の増大を感じ取っている人もいるようで。

 

同じように鍛錬を強化している人もいる。

 

私は・・・寝る間も惜しんで。

 

鍛錬をつづけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。

 

その日はついにやってきた。.

 

 

 


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つづく