心の空~7 | ナツコのブログ

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こちらは「暁」「三日月」「Japonesque」の続編でございます。

 

もしまだ未読の方がいらっしゃるようでしたら。

 

「暁」「三日月」「Japonesque」を先に読んでいただきますようにお願いいたします♪

 

 

『「暁」はこちらから♪』

 

『「三日月」はこちらから♪』

 

 

 

 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

 

 

いよいよとなったら知らせてほしい・・・と。

 

そう言っていたあの屋敷の者から。

 

使いがきた。

 

あの・・・貴族の方が。

 

もう意識がなく。

 

危ない状態だ・・・と言う。

 

出かける準備をしている私を。

 

じっと見つめる和也。

 

私は・・・あの貴族の屋敷の近くで。

 

彼が逝くのを見届けてくる・・・とそう和也に言った。

 

本当は。

 

あの方は和也に会いたいのかもしれないが。

 

今あの屋敷近くに和也を連れていくのは危険に巻き込まれる可能性がある。

 

和也も。

 

最期は・・・ご家族だけで・・・と。

 

そう・・・言っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は。

 

和也を抱き寄せ。

 

そして接吻をかわし・・・言った。

 

愛している・・・と。

 

何があっても。

 

その思いは変わらない・・・と。

 

どうしてそんなことを?・・・と。

 

小首をかしげる和也を。

 

もう一度・・・抱きしめた。

 

もしかしたら。

 

今生のお別れになるのかもしれない。

 

そう思うと。

 

思いがあふれ・・・言葉にならなかった。

 

私は・・・あの・・・友人に会っていた。

 

もしも私に何かあったら。

 

和也と一緒にこの町を出て欲しい・・・と。

 

そう伝えていた。

 

魔の者の力の事も。

 

それと戦おうとしている事も。

 

すべて・・・話をした。

 

友人は。

 

全力で和也を守る・・・と約束してくれて。

 

そして。

 

お前の無事も願っている・・・と。

 

そう言ってくれた。

 

 

 

   ・・・智様?・・・

 

 

 

   ・・・ん・・・

 

 

 

   ・・・どう・・・されたのですか・・・

 

 

 

   ・・・いや・・・

 

 

 

   ・・・何か・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・よくない胸騒ぎがいたします・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・どうしても・・・行かれるのですか・・・

 

 

 

   ・・・行ってくる・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・はい・・・では・・・お帰りを・・・お待ちしております・・・

 

 

 

   ・・・ん・・・

 

 

 

もう一度接吻をし。

 

そして・・・その茶色い瞳を見つめ。

 

家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐに・・・森の精の声が聞こえる。

 

 

 

   ・・・智・・・

 

 

 

   ・・・ん・・・

 

 

 

   ・・・いざとなったら・・・逃げてね・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

   ・・・和也を一人にしちゃだめだよ・・・

 

 

 

   ・・・・・・・・・

 

 

 

心がまだ決まらない。

 

自分の命を優先するのか。

 

この町を守ることを優先するのか。

 

そもそも・・・その魔の力に。

 

私は勝てるのか。

 

確かに。

 

ここ数日で・・・私の力は数段あがった。

 

それは・・・身をもって感じている。

 

だからといって・・・勝てるとは限らない。

 

本当は・・・もう少し時間が欲しかった。

 

でも・・・今はもう。

 

この状態でやるしかなかった。

 

屋敷へと走っている最中に。

 

火の精の声が聞こえた。

 

魔の力がついさっき弱まった・・・と言う。

 

あの方が亡くなったのか。

 

ならば急がなくては。

 

ここ数日は。

 

魔の力が大きくなっていて。

 

精霊達や・・・元々力を持っている陰陽師たちの力も特に増したようだった。

 

今も町中なのに・・・精霊達の声がはっきりと聞こえる。

 

ただ・・・強大な魔の力が解き放たれた場合には。

 

我々の力はすべて喰らわれる。

 

そうなっては・・・もう太刀打ちができない。

 

とにかく急いで。

 

その魔の者と戦うしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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つづく