愛情注ぐ理由はいらない~番外編18 | ナツコのブログ

ナツコのブログ

にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 


Side.O

 

 

 


俺の家に。

 

二宮さんがいる違和感。

 

ホームなのに・・・アウェイ感がすごくて。

 

若干息苦しささえ感じる。

 

和からの突然の電話で。

 

「お話があります」「そちらに伺います」と二宮さんに代わって言われ。

 

その後・・・和とは連絡がとれなくなってしまった。

 

心配なのは・・・ただただ和のこと。

 

眼の前に座る二宮さんの真剣な顔と。

 

和の異変で。

 

俺達の関係が知られてしまったんだろうな・・・と察しがつく。

 

どうして知られたのか・・・はわからないけど・・・でも。

 

知られてしまったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな時間にお茶もどうかと思ったんだけど。

 

とにかく・・・自分を落ち着かせるためにも・・・と思い。

 

キッチンで立ったまま・・・ただ湯が沸くのを待っていた。

 

でも・・・それも・・・つい今・・・湯も沸いてしまって。

 

それで・・・しかたなく。

 

お茶を注いでテーブルへと運んだ。

 

テーブルをはさんで。

 

向こうのソファに二宮さん。

 

こっちのラグに俺・・・が座る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大野先生。」

 

「・・・はい。」

 

 

 

声が硬い。

 

怒ってるな・・・と。

 

その声色で気づく。

 

って言うか。

 

知られたんだな・・・と確信する。

 

正直。

 

それほどあせっていない俺。

 

いずれは。

 

伝えることだったから。

 

だから。

 

ちょっと予定は狂ったけど・・・でも。

 

・・・。

 

・・・。

 

知られた以上は。

 

あとはもう。

 

赦してもらうだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「和也から聞きました。」

 

「・・・。」

 

「高1の頃からずっと・・・お付き合いしている・・・と。」

 

「・・・。」

 

「それは・・・事実ですか?」

 

「・・・はい・・・事実です。」

 

「・・・。」

 

 

 

目を見て話す。

 

俺の真剣さを伝えたい。

 

 

 

「だましていたんですね・・・親の私をずっと。」

 

「・・・それは・・・申し訳なく思っています。」

 

「・・・。」

 

「でも・・・そうでもしないと・・・。」

 

「・・・。」

 

「和・・・和也君と・・・一緒にいられなかったので・・・。」

 

「・・・。」

 

「申し訳ありませんでした。」

 

 

 

すすっと・・・後ろへ体をずらし。

 

頭を・・・ラグまで下げた。

 

土下座。

 

それほどの罪だ・・・ということは。

 

自分でもよくわかっている。

 

・・・いや。

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・罪?

 

罪・・なのか・・・?

 

ただ。

 

愛しただけなのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「和也は男ですよ。」

 

「・・・はい・・・。」

 

「しかも子供で。」

 

「・・・。」

 

「そんな子供相手に本気になるなんて・・・。」

 

「・・・。」

 

「大人の・・・教師で・・・ましてや同性なのに・・・。」

 

「・・・。」

 

「信じられません。」

 

「・・・。」

 

 

 

なんて言ったらいいのか。

 

確かにそうなんだけど。

 

男で。

 

子供で。

 

同性。

 

でも。

 

・・・。

 

・・・。

 

そう。

 

俺は。

 

・・・。

 

・・・。

 

愛してしまったんだ。

 

 

 

「申し訳ありません。」

 

「体の関係は・・・?」

 

「・・・。」

 

「和也と・・・その・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・いやいいです・・・そこは・・・聞きたくもない。」

 

「・・・。」

 

 

 

返事をしないことできっと。

 

肯定ととれられたと思う。

 

でも。

 

それでも。

 

聞きたくはないだろう。

 

 

 


.

 

 

 

 

つづく

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪