大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.O
俺の家に。
二宮さんがいる違和感。
ホームなのに・・・アウェイ感がすごくて。
若干息苦しささえ感じる。
和からの突然の電話で。
「お話があります」「そちらに伺います」と二宮さんに代わって言われ。
その後・・・和とは連絡がとれなくなってしまった。
心配なのは・・・ただただ和のこと。
眼の前に座る二宮さんの真剣な顔と。
和の異変で。
俺達の関係が知られてしまったんだろうな・・・と察しがつく。
どうして知られたのか・・・はわからないけど・・・でも。
知られてしまったんだろう。
こんな時間にお茶もどうかと思ったんだけど。
とにかく・・・自分を落ち着かせるためにも・・・と思い。
キッチンで立ったまま・・・ただ湯が沸くのを待っていた。
でも・・・それも・・・つい今・・・湯も沸いてしまって。
それで・・・しかたなく。
お茶を注いでテーブルへと運んだ。
テーブルをはさんで。
向こうのソファに二宮さん。
こっちのラグに俺・・・が座る。
「大野先生。」
「・・・はい。」
声が硬い。
怒ってるな・・・と。
その声色で気づく。
って言うか。
知られたんだな・・・と確信する。
正直。
それほどあせっていない俺。
いずれは。
伝えることだったから。
だから。
ちょっと予定は狂ったけど・・・でも。
・・・。
・・・。
知られた以上は。
あとはもう。
赦してもらうだけだった。
「和也から聞きました。」
「・・・。」
「高1の頃からずっと・・・お付き合いしている・・・と。」
「・・・。」
「それは・・・事実ですか?」
「・・・はい・・・事実です。」
「・・・。」
目を見て話す。
俺の真剣さを伝えたい。
「だましていたんですね・・・親の私をずっと。」
「・・・それは・・・申し訳なく思っています。」
「・・・。」
「でも・・・そうでもしないと・・・。」
「・・・。」
「和・・・和也君と・・・一緒にいられなかったので・・・。」
「・・・。」
「申し訳ありませんでした。」
すすっと・・・後ろへ体をずらし。
頭を・・・ラグまで下げた。
土下座。
それほどの罪だ・・・ということは。
自分でもよくわかっている。
・・・いや。
・・・。
・・・。
・・・罪?
罪・・なのか・・・?
ただ。
愛しただけなのに。
「和也は男ですよ。」
「・・・はい・・・。」
「しかも子供で。」
「・・・。」
「そんな子供相手に本気になるなんて・・・。」
「・・・。」
「大人の・・・教師で・・・ましてや同性なのに・・・。」
「・・・。」
「信じられません。」
「・・・。」
なんて言ったらいいのか。
確かにそうなんだけど。
男で。
子供で。
同性。
でも。
・・・。
・・・。
そう。
俺は。
・・・。
・・・。
愛してしまったんだ。
「申し訳ありません。」
「体の関係は・・・?」
「・・・。」
「和也と・・・その・・・。」
「・・・。」
「・・・いやいいです・・・そこは・・・聞きたくもない。」
「・・・。」
返事をしないことできっと。
肯定ととれられたと思う。
でも。
それでも。
聞きたくはないだろう。
.
つづく
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作者のナツコです。
読んでくださって、ありがとうございました。
お話はまだまだ続きます。
毎日0時8時16時に更新の予定でございます。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪