大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
「そう言えば・・・智君。」
「・・・ん・・・。」
「優君・・・家に帰ったから。」
「・・・そう・・・。」
「ニノのオペ・・・終わるまではいたんだって。救急に。」
「・・・そう・・・なの・・・?」
「隅っこでじっとしてたって・・・松本先生が言ってた。」
「・・・。」
「あの二人・・・何があったんだろうね・・・。」
「・・・院長には・・・?」
「オペ終わって連絡した・・・明日・・・院長室で話を聞くって。」
「優君も?」
「もちろん・・・呼ぶって言ってた。」
「・・・。」
何があったのか。
明日・・・知ることになる。
もう・・・和と優君が会っていたのは・・・間違いない事実で。
じゃあ一体なんのために。
どうして会っていたのかってことになる。
しかも・・・人目につかない南棟の非常階段で・・・なんて。
・・・。
・・・。
まさか・・・という疑いが一瞬頭をかすめる。
俺の知らないところで二人が・・・。
・・・。
・・・。
いや・・・違う。
俺は和を信じている。
あの笑顔。
俺を呼ぶ声。
俺に触れるあの指。
見つめる瞳。
そしてあの涙。
あれが・・・嘘なはずがない。
だから・・・うん。
何も心配することはないはずなんだ。
そう。
俺は信じている。
和を・・・信じている。
「それにしてもさ・・・須山先生・・・なんでニノちゃんの処置しなかったんだろう。」
「・・・な。」
「なんか理由があってできなくてもさ・・・逃げちゃうってことは・・・ないよね。」
「・・・ん。」
「なんでみんなに連絡しなかったんだろう。」
翔君と相葉先生が話をしている。
そう・・・そうなんだ。
優君の行動は不可解なんだ。
ただ・・・どんな事情があるにしても。
ケガ人を置いて逃げるなんて。
許せない。
医者として・・・人として許せない。
「全部僕が悪いって・・・須山先生・・・言ってましたよ。」
え。
誰?
誰の声?
頭の上から声が降ってきて。
三人で一斉に見上げる・・・と。
そこには。
「松本先生!?」
相葉先生が大きな声を出した。
なんで・・・仮眠室に松本先生?
あっけにとられる中。
松本先生と相葉先生の会話が進む。
「って言うか三人さん・・・うるさいしいい匂いさせすぎだし・・・。」
「や・・・松本先生いたの?え・・なんで?」
「なんでって・・・。」
「あ・・・ニノちゃんのこと・・・心配だから・・・?」
「・・・まぁ・・・うん・・・大野先生しか泊まらないと思ってたから・・・。」
「・・・。」
「もしニノが急変したら・・・俺が対応しなくちゃって・・・。」
「わぉ♪松本先生・・・男前///さっきはオペできないって泣いてたのに。」
「泣いてねぇし。」
「はいはい。」
「俺だって医者だからね。やる時はやるし。」
そんな松本先生の言葉に。
俺も素直に言った。
「・・・ありがとう・・・松本先生。」
和が。
みんなに愛されてると知って。
胸が・・・いっぱいになった。
だからこそ余計に。
優君。
優君の行動が・・・理解できなくて。
やっぱりどこかで。
悪い人じゃないって・・・そう・・・信じていたけど・・・でも。
もう。
証拠がそろいすぎていて。
だから・・・許せなかった。
ただ1つ。
気がかりなのは。
救急に来た時のあの・・・優君の様子だった。
明らかに異常だったし。
なによりも。
優君は。
・・・。
・・・。
最初にごめん・・・と言ったんだ。
あの・・・弱弱しい優君を思い出す。
和。
優君。
・・・。
・・・。
何があった?
俺は。
わからない不安を押し殺すように。
手にした牛丼を・・・口へと運んだ。
相葉先生が松本先生に声をかける。
「牛丼食べる?」
「いらない。」
「遠慮しないでよ。」
「もう寝るんだよ?寝る前にそんなの食えないって。」
「お腹すいてたら寝れないし!」
「だからすいてないっつーの。」
そう言い合う松本先生と相葉先生の声を。
遠くに聞きながら。
俺は・・・その不安を押し殺していた。
.
つづく