Stand by you every moment~29-4 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

「和・・・お前がいなくちゃ・・・。」

 

「・・・。」

 

「俺は・・・俺・・・。」

 

「・・・。」

 

「ダメだよ・・・ま・・・だ・・・。」

 

「・・・。」

 

「ダメ・・・。」

 

「・・・。」

 

「逝・・・かな・・・いで・・・。」

 

「・・・。」

 

「逝かないでよ・・・和。」

 

「・・・。」

 

 

 

和の手を握り。

 

祈るように両手で包む。

 

もしもいるなら・・・神様。

 

俺の命と引き換えでかまわない。

 

和を助けて。

 

頼む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっとゴメン・・・関係ない人・・・出て。」

 

 

 

松本先生の声が・・・遠くに聞こえる。

 

ガチャ・・・と音がして。

 

廊下への扉が閉ざされた事を知る。

 

静かな空間。

 

みんな動いているのに・・・気配がしない。


まるで時が止まっているかのよう。

 

もっと和に・・・近づきたい。

 

手を離し・・・屈みこみ。

 

床にひじをつく。

 

和の顔のすぐそばまでにじり寄り。

 

その頬に・・・口づける。

 

 

 

「和・・・。」

 

「・・・。」

 

「逝くな。」

 

「・・・。」

 

「俺を・・・一人にしないで。」

 

「・・・。」

 

「和。」

 

 

 

自分の声が。

 

口から吐くと同時に消え。

 

まるで和の耳へと届いていないように感じる。

 

なのに・・・俺の呼吸が和のまつ毛を揺らす事が。

 

不思議でならない。

 

どうしたら・・・俺の声が届く?

 

俺は・・・そっと・・・耳元に唇を寄せ。

 

小さく・・・でもハッキリと。

 

今一番伝えたい思いを伝えた。

 

 

 

「和・・・愛してる。」

 

 

 

その肩に腕を回し。

 

ぎゅっとそっと。

 

抱きしめた。

 

和。

 

ダメだ。

 

逝くなよ。

 

だって。

 

これからだろ・・・俺達。

 

これからじゃん。

 

これから二人で幸せになるんじゃん。

 

・・・だろ?

 

だから。

 

だから・・・まだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニノちゃんが・・・泣いてる。」

 

 

 

相葉先生の声。

 

顔を上げると。

 

和の閉じた瞳から・・・滴が・・・落ちた。

 

 

 

「・・・和っ!!!」

 

 

 

大声で叫ぶ。

 

届いたんだろ?

 

俺の声。

 

わかったんだろ?

 

戻って来い。

 

戻って来い・・・和。

 

 

 

   ピクン

 

 

 

指が。

 

床にある和の指が・・・跳ねた。

 

・・・。

 

・・・。

 

和。

 

ゆっくりと。

 

視線を顔に向けると。

 

そこには。

 

 

 

「・・・和・・・。」

 

 

 

うっすらと目をあけた和。

 

静かに瞳が動き。

 

俺を見とめると。

 

ゆっくりと・・・目が細まり。

 

するり・・・と涙が頬を伝った。

 

 

 

「意識が戻った!」

 

「ストレッチャーが来たぞ!」

 

「ニノを運ぶ!気を付けて!」

 

 

 

突然動き出す時間。

 

聞こえはじめる喧騒。

 

あっという間にたくさんの人に抱えられ。

 

ストレッチャーに乗せられた和が運ばれて行く。

 

たった・・・数分の出来事なのに。

 

長い長い時間が経ったように感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和。

 

俺は・・・ぎゅっと拳を握ると・・・立ち上がり階段を駆け下りた。

 

後ろから・・・追いかけてくる複数の足音。

 

翔君の大声が聞こえた。

 

 

「オペに入る!雅紀!」

 

「わかった!入る!」

 

「俺が切る!いいね!智君!」

 

「・・・。」

 

「智君!」

 

「いや・・・俺がやる。」

 

「・・・ちょ・・・智君。」

 

「・・・。」

 

 

 

そう。

 

俺がやる。

 

和の命がかかってるんだ。

 

大事な大事な和を。

 

助けるのは俺だ。

 

後ろで・・・翔君が。

 

なにかまだ・・・叫んでいたけど。

 

俺は・・・速度をあげて・・・階段を駆け下り廊下に飛び出ると。

 

そのまま・・・オペ室へと走った。

 

うっすらと開いた和の瞳を思い出す。

 

俺を見た。

 

確かに俺を見たんだ。

 

和は俺の声で反応したんだ。

 

勇気を得る。

 

大丈夫・・・和。

 

和は助かる。

 

俺が助ける。

 

ムクムクと沸き起こる力。

 

今の俺は。

 

何でもできる。

 

そう。

 

なんだってできるんだ。

 

廊下を・・・ただ走る。

 

和。

 

・・・和。

 

そう・・・和の名を呼びながら。

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

つづく