Stand by you every moment~29-3 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

 

エレベーターを待てずに。

 

1階の非常階段入り口の扉をあける。

 

とたんに聞こえる上からのざわつき。

 

俺は・・・2段抜かしで階段を駆け上がった。


騒ぎに気づいたのか。


患者らしい人たち何人もが遠巻きに見ている。

 

その人垣をよけ。

 

たどりついたそこには。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血の海の中に横たわる和。

 

閉じられた瞳。

 

蒼白の顔。

 

生気が感じられず。

 

一瞬・・・気が遠くなる。

 

地面がゆがみ・・・倒れ込みそうになり。

 

俺は手すりにすがりついた。

 

 

 

「ニノちゃん!しっかりして!」

 

 

 

直ぐ傍らに・・・多分一番に駆け付けたであろう相葉先生が。

 

血だらけの白衣で。

 

和の細い腕に点滴の針を刺しながら大声を出している。

 

ガラガラ・・・と音がして。

 

廊下から計器が運ばれてきて。

 

それで我に返り・・・器具を手に取る。

 

 

 

「和!」

 

「大野先生!意識レベル300だから!呼び掛けて!」

 

「和!和!!!」

 

「呼び掛け続けて!それこっち貸して!」

 

「和!・・・和!」

 

「誰か!ストレッチャーを!」

 

 

 

手の中の器具を相葉先生に奪われる。

 

から手になったその手で・・・和の手を握る。

 

握り返してくれないから。

 

重くて落ちそうになる。

 

それを抱えるように・・・両手で握る。

 

なんで。

 

どうして。

 

現実が上手く理解できない。

 

ついさっきまで・・・元気だったのに。

 

だから今だって・・・元気なはずなのに。

 

和。

 

目を開けて。

 

俺を見てよ。

 

嘘だろ。

 

握りこんだ手が冷たくて。

 

愕然となり。

 

違う・・・これは現実じゃない。

 

大丈夫。

 

きっとすぐ目をあけて。

 

智・・・って。

 

あの俺の大好きな声で。

 

言ってくれるんだろ?

 

大丈夫なんだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雅紀!代わる!」

 

「翔ちゃん!遅いよ!」

 

「悪りぃ。ニノ!すぐ助けてやるからな!智君!」

 

「・・・。」

 

「智君!」

 

「・・・。」

 

「ちょ・・・智君!!!」

 

「・・・ぁ・・・。」

 

 

 

和を見つめていただけで。

 

何もできない俺。

 

和。

 

だって・・・和が。

 

俺の和が。

 

 

 

「呼び掛け続けて!智君にしかできないでしょ!」

 

「・・・。」

 

「早く!」

 

「・・・。」

 

「智君!」

 

 

 

翔君に胸ぐらをつかまれる。

 

ぐいっと・・・顔を近づけられ。

 

凄みのある声で・・・小さく言われる。

 

 

 

「ニノを失くしてもいいの?やでしょ。」

 

「・・・。」

 

「ニノをこっちに呼び戻して。智くんにしかできないことだから。」

 

「・・・。」

 

「早くっ!」

 

 

 

バン・・・と身体を激しく手離される。

 

反動で床に手をつき。

 

和を見つめる。

 

和。

 

和。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出血多量で・・・」

 

「骨折は・・・」

 

「CTを・・・」

 

 

 

翔君と相葉先生と松本先生の声が。

 

どこか遠くに聞こえる。

 

ピピ・・・ピピ・・・という計器の音も。

 

かすかにしか聞こえなくなった。

 

眼の前には・・・動かない和。


自分の鼓動・・・ドクドクいう音がやけに耳に響く。

 

息が震える。

 

・・・。

 

・・・。

 

和。

 

そっと。

 

その頬をなでる。

 

すっと・・・血の跡ができる。

 

いつの間に・・・ついたのか。

 

俺の指が血だらけだった。

 

突然襲う恐怖。

 

和を失う恐怖。

 

これは・・・現実だ。

 

現実なんだ。

 

背筋を・・・悪寒が走り。

 

床についた手が震える。

 

・・・和。

 

待って。

 

ダメだ。

 

ダメだよ和。

 

逝かないで。

 

俺を。

 

一人にしないで。

 

 

 

「和・・・。」

 

「・・・。」

 

「逝・・・くな・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・和・・・。」

 

「・・・。」

 

「俺を・・・置いて・・・逝かないで。」

 

「・・・。」

 

「和・・・。」

 

 

 

震える声。

 

溢れる涙で和の顔がにじむ。

 

ぐいっと。

 

腕で顔を拭く。

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

つづく