大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.O
おでんは上手かった。
日本酒も上手かった。
なにより。
おでんと日本酒で・・・少しずつ少しずつ。
赤く・・・そして酔っていくニノが。
どうしようもなく好きで。
好きで好きで・・・たまらなくなっていた。
こんなに色っぽかったっけ・・・なんておもいながら。
何度も・・・熱い息を吐きだし。
チェイサー代わりの水をがぶ飲みし。
イロイロとやばくて・・・トイレにも立って。
気を紛らわせたりしたんだけど。
戻ってきた時に。
多分・・・無意識なんだろうけど。
上目使いで。
俺を・・・目で追うニノに。
また・・・心持って行かれ。
喉が渇いて日本酒を飲む。
そんな飲み方してたから。
・・・。
・・・。
酔うに・・・決まってる。
ペタン・・・とラグに座っているニノを横目に。
少し離れて俺はソファへと座る。
ちょっとだけの・・・俺の抵抗。
何にどう抵抗しているのか・・・もはやわからなくなっていたけど。
ニノは。
最初こそ・・・翔君の話をしていたけど。
酔ってくるともう。
金沢がすごくいい街だったって事をただ繰り返し言っていて。
ちょっとだけ時間があったから・・・兼六園を見てきた・・なんて言ってて。
出張だけど旅行した気分だった・・・て言う。
「いつか・・・。」
手に持った・・・日本酒の入ったグラスを。
ゆらっと揺らしながら・・・ニノが。
まるで夢でも見ているような・・・遠い瞳で。
歌うように言葉を紡ぐ。
「大野先生とも・・・。」
グラスに目を落とし。
ユラユラ揺れる日本酒を見て。
フフ・・・と小さく笑って言う。
「出張とか・・・行きたい・・・。」
「・・・。」
「・・・なんて。」
恥ずかしそうに笑うニノ。
それは・・・さ。
・・・。
・・・。
どういう意味?
俺と。
・・・。
・・・。
旅行に行きたいって・・・こと・・・?
「ニノ・・・それは・・・」
「いえいいんです・・・なんか・・・変なこと言っちゃってすいません。」
「・・・。」
「このお酒・・・おいしいですね。」
「・・・。」
「やっぱり水が違うのかなぁ・・・。」
そう言いながら。
日本酒の裏書きを読み始めるニノ。
何度も・・・目をぎゅっとつぶったりしていて。
だから・・・多分。
酔いすぎて焦点が合っていないんだと思う。
話をそらされて。
俺はそこ・・・突き詰めたかったんだけど・・・でも。
酔ってるし。
だから。
変に期待を持たない方がいいのかも・・・と。
特に意味はないのかも・・・と。
いや・・・あって欲しいと思うんだけど・・・でも。
さっき上がりそうになった気持ちを。
落ち着かせようと・・・がんばった。
それでも。
眼の前のニノが・・・やっぱりかわいくて。
手を伸ばせば届く距離にいるのが。
どうしても・・・なんか。
特に今日は落ち着かなくて。
ニノがすごくキレイで。
ついさっきトイレに行ったばかりだったけど。
また・・・立ち上がり。
俺はトイレへと向かった。
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つづく