大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「いや・・・気づいてない。」
気づいているわけがない。
気づくわけがないんだ。
俺は・・・多分。
いや絶対にニノの恋愛対象にはなりえないんだから。
「まずは・・・告白ですよ大野先生。」
松本先生がそう言う。
それができれば。
苦労しない。
告白したとたん。
ニノとの全てが終わるだろう。
医者と看護師としての関係も。
救急オペでのタッグも。
同居も・・・全部終わりになってしまう。
そんな事。
言えるわけがない。
「いや・・・告白は・・・できないから。」
「・・・。」
「・・・。」
俺の声のトーンに。
何かを感じ取ったのか。
二人とも黙ってしまった。
場をしらけさせて悪いな・・・と思っていると。
続けて・・・松本先生が言った。
「告白できないなら・・・じゃあ気づいてもらいましょうよ・・・向こうに。」
「気づいてもらう?」
「そう・・・あからさまに優しくするとか・・・贔屓するとか。」
「・・・。」
「それで相手の出方を見て・・ぁ・・・すいません・・・もしもし?」
そう言うと。
電話に出るために・・・また外へと出て行った松本先生。
相葉先生と二人になる。
「大野先生?」
相葉先生が・・・俺にこそっと。
まるで内緒話のように言う。
「好きな人に気づかれないのって・・・辛いですよね。」
「・・・。」
「気づかれちゃいけない思い・・・だとしたら。」
「・・・。」
「それはもっと辛いですよね。」
「・・・。」
「だって隠さなくちゃいけないんだから。」
「・・・。」
相葉先生は。
何を仮定して・・・話しているのか。
俺の心情とピッタリすぎて。
相葉先生から目がそらせない。
さらに相葉先生が・・・優しく俺に言う。
「お付き合いできる可能性はないんですか?」
「・・・ん・・・多分いや・・・わからない・・・。」
「あるの?」
「いや・・・ない・・・と思ってる・・・けど・・・。」
「・・・。」
自分で言いながら苦笑する。
「ない。」とハッキリ言えなくて。
まだ。
希望を持っているのか・・・と思うと笑える。
もしかしたら・・・があるのかもしれない・・・と思っている自分に。
わずかの可能性にすがりつく自分に笑えた。
ないのに。
俺とニノがどうにかなるなんて。
100%・・・ないのに。
「俺はね・・・ないんですよ・・・望み。」
相葉先生が言う。
突然の・・・その告白に。
どんな顔で聞いたらいいのかわからなくて。
自然と眉根が寄った。
「俺・・・やきもちやいてくれるかなって思って・・・。」
「・・・。」
「他の子のこと・・・かわいい子がいるんだって・・・言ったりして・・・。」
「・・・。」
「その子の事・・・いっぱい話とかしたりしたんですけど・・・。」
「・・・。」
「でも・・・。」
「・・・。」
「なんか逆に・・・その子に興味を持っちゃって・・・。」
「・・・。」
「急に・・・その子と急接近しちゃって。」
「・・・。」
「それで・・・ぁ・・・お帰り!」
「雨降ってきたよ・・・外。」
「マジ?」
松本先生が戻ってきて。
話が途中で終わってしまった・・・けど。
少し不思議な話の展開に。
俺の頭は混乱していた。
かわいい子がいるって言って・・・そしたらその子に興味を持っちゃって・・・って。
・・・急接近?
それって。
女子が女子に興味を持ったってこと?
相葉先生の好きな子も・・・かわいい子っていった子も女子・・・でしょ?
・・・。
・・・。
うん。
何か・・おかしい。
でも。
「飲みましょうよ・・・大野先生。」
そう言って・・・相葉先生と乾杯して。
ぐいっと・・・飲んだら。
酔いがまわってきて・・・だから。
相葉先生が言い間違いでもしたのかな・・・と思って。
深く考えるのを止めた。
いずれにしても。
俺も相葉先生も。
叶わない恋をしているんだな・・・ってわかって。
なぜか同士みたいな気持ちになり。
その・・・心の痛み・・・みたいなものが。
ちょっとでも分かち合えたような気がして。
少しだけ・・・本当に少しだけだけど。
心が軽くなった様な気がした。
.
つづく