【夏嵐】~大宮~4 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

大宮さんのBLのお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*

 

 

 

「歩きましょ・・・。」

 

「ぉ・・・おう・・・。」

 

 

 

軽く・・・俺を促すようにして。

 

歩き始めるニノ。

 

この熱帯夜にもかかわらず。

 

相変わらずの涼し気な表情だった。

 

俺は。

 

ちょっとあわててその隣に並んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無言のまま歩いていたけど・・・でも。

 

海の向こう・・・少し離れたところで。

 

こっちの花火大会とはまた違う花火大会がもうスタートしているみたい

で。

 

小さいけど空気が震える音が聞こえ。

 

向こうの方で花火が上がった。

 

image

 

その・・・水面を揺らした少し遠い花火を見て。

 

急に俺が・・・ドラマチックな主役にでもなったかのように。

 

勘違いしそうになる。

 

空気を揺らす・・・花火独特の重低音と空の明かり。

 

その・・・音と光に気を取られ。

 

そっちを見たニノ。

 

キレイな横顔。

 

それを見てまた・・・俺は勇気を得て話しかけた。

 

 

 

「あの・・・さ・・・。」

 

「・・・。」

 

「映画・・・。」

 

「・・・。」

 

「いや・・・映画じゃなくてもいいんだけど。」

 

「・・・。」

 

「好きな音楽とか・・・なに・・・?」

 

「・・・。」

 

 

 

ちらっと俺を見るニノ。

 

突然の俺の質問を。

 

どう思ってるのかはわからなかったけど・・・でも。

 

ちょっとだけ。

 

下がっている眉が見えて。

 

だから。

 

少なくとも怒ってはいないって。

 

それは・・・わかった。

 

二人きりで。

 

こんな夏の夜に。

 

ある意味・・・プライベートの話をしている感じが。

 

まるで・・・さ。

 

デートしてるみたいで。

 

心が浮き立つ。

 

 

 

 

 

「・・・ボカロ。」

 

「・・・え?」

 

「ボカロ・・・知ってます?」

 

「・・・ぁ・・・いや・・・あ・・・でも・・・聞いた事あるよ。」

 

「・・・ボーカロイドです。」

 

「ぼーかどいろ?・・・それ・・・いいの?」

 

「ボーカロ・イ・ドです・・・僕は好きです。」

 

「あ・・・じゃあ俺も・・・今度聞いてみるよ。」

 

「・・・。」

 

「お勧め・・・ある?」

 

「・・・。」

 

「ニノの好きなの・・・。」

 

「・・・。」

 

「聞いてみたいんだけど・・・。」

 

「・・・。」

 

「好み・・・合いそうじゃん?俺とニノ。」

 

「・・・。」

 

「・・・ぁ・・・CDとかもし・・・貸してくれたら・・・。」

 

「・・・。」

 

 

 

ちょっと・・・図々しかったかな。

 

って言うか。

 

なんかさ・・・もう。

 

簡単な感情で言ってるんじゃないのに。

 

陽焼けたセリフが邪魔する。

 

本気なのに。

 

心が浮ついて。

 

セリフも浮ついて。

 

軽くて軽くて。

 

俺・・・こんな軽かったっけ?・・・って。

 

自分で口にしていて。

 

イヤになる。

 

って言うか言葉って。

 

こんなに難しかったっけ。

 

ちらっと俺を横目で見るニノ。

 

その瞳からは何の感情も見てとれない。

 

なのに。

 

ニノが俺を見てくれているって事に。

 

ドキドキが止まらなくなった。

 

俺は。

 

なんとかしてその・・・軽いセリフを挽回しようと。

 

ちょっと焦りながらニノに言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか・・・さ・・・。」

 

「・・・。」

 

「かわいいよな・・・。」

 

「・・・。」

 

「ニノって。」

 

「・・・。」

 

 

 

はぁ・・・。

 

ダメだろ・・・このセリフ。

 

なんで。

 

どうしてこんな。

 

俺の本気を邪魔するようなセリフしか出てこないんだろう。

 

酔ってるせいだけじゃない。

 

夏のこの・・・暑さのせいなのか。

 

夜の暗さのせいなのか。

 

それとも。

 

花火という・・・イベントの開放感のせいなのか。

 

こんなこと誰にも言った事がないのに。

 

言葉が軽くて。

 

薄っぺらくて。

 

ペラッペラで。

 

本当の事を言ってるのに。

 

ちゃんと伝わってないような気がして。

 

何かもう・・・よくわからなくなってきた。

 

わかっているのは・・・自分の心が浮ついてるってことだけ。

 

ニノが隣にいるから・・・だから。

 

浮足立って・・・フワフワしていて・・・。

 

っていうかもう。

 

俺・・・軽すぎないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩きながら。

 

ちょっと・・・軽く腕が触れた。

 

ツルンとしたその肌触りに。

 

急に汗が噴き出してくる。

 

 

 

 

 

 

 


.

 

 

 

 

つづく

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪

 

 

 

 

 

 

 

 

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