亡くなった母に着せる着物◆ | あんねてのきもの日記

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ふだんのきものについて、出会った花々についてあれこれをつづります。

                           

 しばらくブログをお休みしたのは京都の母を看に帰るためでした。入院をさせてほっとして横浜に戻りましたが、危篤の報を受けてまた京都に引き返し、葬儀をすませてこちらに戻ってきたところです。お陰様で短時間でしたが、母のそばに付いてやることができました。

 

 郷里を離れて長いので、風習もよく知らなかったが、亡くなったらきちんと着物を着せるのだそうだ。私の知る関東では着せかけるだけだけれど。

 

                     

 

 それで、いよいよ駄目そうだとなった時、甥っ子が着物を取りに帰った。自分が死んだらあの着物を着せて欲しいと母が妹には言っていたらしい。

 

 ところが、30代の甥っ子、着物のキの字も知らない。和箪笥の何段目辺りと細かく妹が指示するのだが、何色で、こんな模様でと言ってもさっぱり通じない。

 

 「写メさせなよ」と言ったら、畳紙を開いては、これか?これか?と次々に写真を送ってきた。やっと着物は見つかったが、次の帯も難題。「帯ってどんなもんや?」 ハァァァ!!「足袋ってどんなもんや?」 ハァァァ!!

 

 長襦袢については「白で、薄い生地で、白の模様が入っているやつ」とか妹が説明すると、「ボタン付いてないけど、透け透けでネグリジェみたいなやつか?」 ハァァァ!!

 

              

 

                          写真は葬儀の時の楽器?曹洞宗です。


なつです、いつもご訪問ありがとうございます。                           

 

 

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