赤猪子の話の続き
いきなり現れたおばあちゃんを見ても
少女から老いて行くまでの過程を知らない天皇に、それが誰かわからなくてもムリはないと言えばムリはない
「あんた誰⁉️」も
ある意味致し方ない
だけどさすがにあわれに思召して、たくさんの土産物と歌を持たせて彼女を里に戻した
だってね、今よりもずっと寿命の短かった時代に、80過ぎたおじいちゃんとおばちゃんが結婚ってありえないことやもん
…今とは時代背景も価値観も違うからね
で、なんで長々と赤猪子の話を持ち出したかっていうと、単純に
最近時々このフレーズが頭をよぎるから
「身の盛り人ともしきろかも」
長く勤めた会社を辞めて、負荷を軽めて仕事するようになって
ひしひしと現実を痛感してる
仕事もね、とりあえず悪くはない条件である事自体、私はまだ恵まれてるんやろうとは思う
ただ、他を捜そうとした時、現実が津波みたいに押し寄せる
日本ってやっぱり海外とは違って
何ができるかとかやる意欲とかより年齢や性別で定規で引くようにきっちり線を引いてしまう
それまで積んだキャリアなんて定年後の年齢の前にはチョロい💦
履歴書なり職務経歴書なりに
若見えです
って書くわけいかんし、書いたところでアホかと思われるのは熟知よ💦
前の会社も、入社したてのかわいい子が
「PCが動いてないんです」って言うから見たら…電源入っとりませんがな🥲
それでもパートのおばちゃんよりもはるかにいい待遇で、で、当人にそれを言えないおばちゃんは、こっちに
「社員はいいよね
仕事せんでも給料もらえて😩」
お腹の中で(は⁉️私に言う⁉️しかも毎月営業成績上げよるけどね)って思ってた
どこかで吐き出したいのもわかるから口にはせんやったけど
あの時の彼女達の気持ち、頭じゃなく実感で今更よくわかる
…これもまあ、順繰りやけどね
それとね
嫁いだ娘からも墓をどうするか、自分の死んだ後の事考えてるわけ❓って、かなりきつく言われて、不覚にも泣いた
他にも諸々言われて、泣いた
若いから言える事と
年齢重ねたから言えない事
経験しないとわからない事を経験のない人に理解を求める前提で話せば、それはもう押し付けにしかならんから胸にたたむ
もちろん逆に
若いから言えない事も
年齢重ねたから言える事もあるんやけどね
良し悪しやないで、時代の価値観の違いも
近しい関係ほど厚い壁になる
そんなこんなで
弱気になって、つい思う
あと少し若返りたい😭
そう言えば最近
空気の段差につまづくこと増えたし
失せ物捜しもよくしてる
携帯見てて寝落ちして、朝顔についた四角い跡が元に戻るのに時間もかかる
走れば、ドキドキ💓やなくて心臓破れそうやし
食べんでも痩せんし
ガラスの人形って言われたのが、今や防弾ガラスの窓やし
…その他諸々増えよるな
そしてね、若い人がうらやましいって思う時があるんよね