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吉川元春
三矢の訓の毛利元就 さんを紹介したので
今回はその三矢の一矢～元就の次男 吉川元春(きっかわもとはる)について紹介したいと思います
この方、戦国アイドル(
)として昔は有名だった山中鹿介(やまなかしかのすけ)のライバルとして知られていたのですが
なぜか近頃は山中鹿介さん自体がゲームやメディアでほとんど取り上げられなくなってしまいました(ゲーム『信長の野望』ではちゃんと昔から山中鹿介さんに専用グラフィックが用意されて持て囃されていたのですが・・・)。
それに引きずられて、吉川元春もすこしマイナーな武将に格下げになってしまったように思えます。
ま、山中鹿介さんはそのうち機会あればまた紹介するとして吉川元春さんについて。
吉川元春は歌手の吉川晃司さんのご祖先としても有名なのですが、戦国時代ファンにとってはその武勇の高さで注目されている武将です。
実は父元就からも「戦さでは元春には敵わない」と舌を巻かれるほどの戦さ上手で、70回以上の合戦に参加して一度も負けることがなかったという伝説を持っています。
驚異的すぎてスゲ～
また、あの元就の息子なので策略も得意だったと思われますが、その一例として有名な元春さんの嫁取りについてのお話をご紹介します。
熊谷信直(くまがいのぶなお)という大変勇猛な武将がおりました。元春はこの武将をゼヒ味方の陣営に取込みたいと考え、その娘を嫁にしたいと申し出ます。
これがナゼ権謀術数なのかというと、その熊谷信直の娘は疱瘡(ほうそう)を患ったせいで顔が醜くなってしまっていたため、嫁ぎ先が見つからない状況だったのです。そこに付け込み熊谷信直へ婚姻を持ちかければ、必ず感激して自分に絶対の忠誠を誓ってくれるだろうともくろんだのです。
いくらなんでも乙女心をもてあそぶヒドイ所業ですよね
この申し出に元春のもくろみ通り熊谷信直は大感激し、以降は先手の大将として大活躍をみせました。
・・・しかし、この話にはつづきがあり予期しなかった展開をみせます。
そんな打算だけで嫁に貰った熊谷信直の娘(新庄の局)ですがお顔こそザンネンでしたが大変気立てが良い人物で吉川家に嫁ぐと瞬く間に家臣全員から慕われる存在となります。
これをみた元春自身がすっかり新庄の局を気に入り、本気で惚れ込んでしまいました。二人は終生仲睦まじく暮らし、４男２女をもうけました。
あの時代で側室も持たなかったそうですから、本当に仲が良かったのでしょう。
まさに、美人は三日で飽き･･･
いや蛇足ですね
めでたしめでたしで終えましょう
イラストは肖像画からイメージで
私は子供の頃はじめてこの方の肖像画を見たとき、ちょっちフランキー堺さんっぽいなとか思いました
※吉川元春(きっかわもとはる) 官途名：治部少輔(じぶのしょうゆう)、駿河守(するがのかみ)、
毛利元就 の次男。母は吉川國経(きっかわくにつね)娘、妙玖(みょうきゅう)。
天文１６年(1543)７月、吉川興経(きっかわおきつね)の養子となり吉川氏を継ぎ、兄の隆元(たかもと)や小早川氏に養子に入った弟の隆景(たかかげ)と供に父元就の中国制覇の一翼を担った。
元亀２年(1571)に父元就が逝去すると、隆元の子輝元(てるもと)を毛利家督に据えて隆景と共によく補佐した。
このことから吉川元春 ・ 小早川隆景は『毛利両川(もうりりょうせん』と称された。
その後、織田信長 の尖兵として中国侵入にしてきた羽柴秀吉 と対峙し、因幡鳥取城、備中高松城救援に赴くも決戦には至らなかった。
天正１０年(1582)の惟任光秀(これとうみつひで) が本能寺の変を起こすと、追撃を主張する元春と自制を説く弟 隆景とで意見が割れたが、主張の入れられなかった元春は以後一線から退いたとされる(この時、まったく反対に元春が自制を促したとする説もある)。
天正１４年(1586)１１月１５日、秀吉の九州征伐従軍中に没した。享年５７歳。
跡は最初嫡子 元長(もとなが)が継いだものの翌年陣没。その跡を三男、廣家(ひろいえ) が継いだ。
この元春さん、ただの武人としてだけではなく、出雲 尼子氏(あまこし/あまごし)との長期対陣の陣中において、『太平記』４０巻の書写を完成させたインテリさんとしても有名です
その時の写本は『吉川本太平記』として珍重されています
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