カラオケ採点に関するいくつかのYoutube動画を見ていたのですが…
学生さん…かな?
見た目も声も学生さんっぽいこの人の動画。カラオケ採点で90点以上を乱発しているというすごい歌唱力の持ち主ですが…
この動画の8分10秒4分28秒ぐらいから後のところで「曲中に出てくる長いバーを外さないようにする短いバーと、長いバー、数は同じ1コ1コなんですけど、比重は当然違います」
とあり、「長いバーを外すのはかなり致命的なんですよ」と言っています。
まあ、感覚としても長いバーの方が比重が大きいだろうということは分かります。
その一方で
おなじみよこたんの動画ですが、この動画の19分20秒ぐらいから後、安定性の話になりますが、そこで長い音程バーのところでビブラートをかけられない場合は途中で切るように推奨されています。(20分20秒より後の部分)
90点未満の人はほとんどが安定性が低いそう。僕も例外ではありません。
そうです。これら2つの動画で全く逆のことを言っているのです。
どちらも実績のある人が上げている動画なので、説得力という点では同じ。なお、2つの動画をまともに全部見ると30分は超えるので、時間のない人は関係のあるところだけ見ておいてください。
じゃあ、どちらが正しいのか検証してみよう。ということで、長い音程バーが多い「いとしのエリー」でやってみました。
作戦としては単純で、サビ終わりと最後の「エリー」のところ以外の長い音程バーのところは途中で切って歌います。
「エリ、マイラブ、ソスイ」って感じで歌うことになります。気持ち悪い歌い方ですが、果たして高得点が取れるでしょうか?
悪くない点数。
あっ、そうか。数ヶ月前まではこの点数だと良い点数だったけど、最近は全国平均に近い点数が出るようになったから、この点数が当たり前になってきたのか。
小さな幸せだけど、なんだか嬉しいですね。
音程:6
安定性:7
表現力:9
リズム:9
ビブラート&ロングトーン:2
切らなかったものと比較してみます。
音程:6
安定性:7
表現力:8
リズム:10
ビブラート&ロングトーン:5
あれ?
あまり変わってない。
むしろロングトーンの評価が悪くなっている。でも点数は上がっている
裏面で比較。
要素 | 音切り | 音切らず |
---|---|---|
音程 | 61 | 57 |
表現力 | 89 | 78 |
抑揚 | 70 | 60 |
ロングトーン | 1 | 1.5 |
安定性 | 8 | 7 |
リズム | 遅1 | 0 |
ビブラート | 0 | 1 |
音域 | ソ#から上全滅 | 全滅 |
勝っているところ赤色で。
たしかに安定性上がった。1だけだけど
ただ、安定性で差がついたというよりは、他の音程だったり、表現力だったり、抑揚で良い点が取れているから、差がついたのだと思う。
しゃくりの回数が増えたのもそれかな?「エリ、マイラブ、ソスイ」で歌うから、マとソにしゃくりがついてしまったのかなと。
ということで結論。
よこたんが正しい
最初の学生さんっぽい人の動画は間違いだった。長い音程バーは切った方が高得点になる(安定性が上がる)。ということですね。
音程の比重が違うとは言っていたものの、特に音程が下がっているわけじゃないので、やっぱり間違いだったんですね。
けいたんの動画を思い出しますが、Youtube動画で学習しようとすると、こういうことが起こります。
で、実際に検証してみないとどちらが正しいか分からない。ってことになります。
さらに、情報そのものの正しさが検証できたとしても、そのトレーニングが今の自分にとって本当に必要なものかどうかというのも分からないですよね。
一口に音程が合わないとはいっても、身体に力が入っていて狙った音程が外れるのか、曲をよく聴いていないがために、正しい音程が分からなくて音程が合わないのか、はたまた、音感が悪くて音の区別ができなくて音程が外れるのか、あるいは、リズムがズレているのか、喉に悪い歌い方をしているのか、呼吸の仕方が悪いのか等々、そういうのが自分で分からないですよね。
ボイストレーナーはそれらを見抜いているんですね。ボイストレーナーってすげーな。