「今、突き抜けるような青い空と海が見たい」
「手ぬぐい想像旅行」をどこから始めようかと思い、最初に思いついたのは小笠原諸島。
ここ東京都なんだということに改めて気付く。
ボニンブルーと言われる圧倒的なまでの海の碧さが楽しめる。
手ぬぐいは父島の宿「てつ家」さんのオリジナルで、島の濃い緑を彷彿とさせる素敵な手ぬぐい。
宿も地魚を中心とした料理もとても素敵だった。
旅したのは2006年夏。
14年も前だけれど、風景やら環境やらはきっとほとんど変わっていないはず。
なにせアクセスは竹芝桟橋からフェリーのみ。
それも片道25時間。
1度行くと1週間は帰れない。
台風が来るともっと帰れない。
僕は2航海分、約2週間の旅。
1年間の仕事の疲れをビーチでビールを飲みながらひたすらボーッとする。
そんなことを繰り返していた時代の旅だ。
竹芝桟橋でビールを何本か飲んで乗船したのが悪かった。。。
台風が遠くにあり、揺れに揺れて行きはひたすら船酔いに苦しむ。
デッキで風に吹かれ、潮まみれになりながら、歌を口ずさんでいた。
父島に着いて、別のフェリーに乗り換え母島へ。
バイクを借りて島内のあちこちのビーチへ。
ジャングルに飲み込まれたかつての小学校や町並みは、まるで「風の谷のナウシカ」の腐海に飲み込まれた街のようで、自然の強さと言うべきか、やがて帰るべき場所と言うべきか、何かそんなことを強く思わせてくれたり。
そして海と夕日はひたすらに綺麗だった。
母島で出会った2組の夫婦との関係は年賀状だけのやりとりになってしまったけれど今でも続いている。
父島に戻り、少しアクティブにドルフィンスイムをしたりトレッキングに出かけたり。
鯨の歌を海中で聴いてことも強烈な体験だった。
「境浦ファミリー」という宿で作ってもらったプルメリアのケーキがとても美味しかった。
そしてやっぱり海と夕日がひたすらに綺麗だった。
毎日島内のどこかしらのビーチに出かけていた。
当時毎年通っていた沖縄の八重山諸島と比べると文化を楽しめる度合いは劣るが、自然感と人の少なさで他を寄せ付けない圧倒的目的地。
コロナ禍が過ぎ、旅をできる余裕が皆に生まれたら、是非小笠原を訪れてほしい。
「世界中の人たちに旅を楽しめる時間が来ますように!」
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