7年ぶりに岐阜県養老町に行って来た!
岐阜県養老町と言えば、僕が岐阜県A級観光地の一つと推す芸術家・荒川修作さんとアドリン・ギンズさんによる傑作不思議空間「養老天命反転地」がある場所である。
だが今回の訪問の目的は養老天命反転地だけでなく、前回前々回も行けなかった本丸・養老の滝とその周辺を見学し、スタディすることにある。
結論から言えば、最近のトコナツのテーマである『「過去」と「現在」の蓄積から「新しい未来」を創造する』必要性を改めて考えさせられる旅となった。
久々に訪れた「養老天命反転地」はSNS映えする写真を撮る女子たちがチラホラ。
しかしもっともっとこの超不思議空間は多くの人に知られるべきである。
以前このブログでも書いたが、創造力を駆使して一日中遊べる空間である。その昔遊園地などにあった上下左右の感覚が狂うマジックハウスが大きな公園で展開されている、というのが分かりやすいだろう。
売店で売られていた「1997-2001フォトコンテスト」の写真を積極的にSNS他で展開していけば、もっと大勢のゲストで賑わうはずなのだ。
ちなみに僕が初めてこの地を訪れた時、風の谷のナウシカに出てくる旧世界の農産物や芸術が保存されていた「庭」をなんとはなしに思った。聞けば、宮崎駿監督がこの場所を絶賛し、よく訪れていたとも聞く。
さて今回の訪問の主目的であるこの地のアイデンティティ「養老の滝」とその周辺へ。
近年は養老の滝はいわゆる居酒屋チェーン店の名で多くの人に知られているが、元々は滝の水がお酒になった(炭酸泉だった?)故事で知られ、この地を御幸した元正天皇により「養老」に改元されたほどの昔からの観光地である。
滝は数日前の降雨もあり中規模ながら見事なもの。名水百選にも選定された菊水泉の水も甘く美味しい。
ただその周囲は昭和期に団体旅行対応で大型化した旅館とそれを目当てにしたお土産屋さんという日本全国に広がる一般的な図式。そしてその中に新しい何かを模索するいくつかの明るい光明が見えているという、これもまた日本全国に広がる一般的な図式が展開されている。
「養老亭」のジェラートもコーヒーも美味だった。
2Fの解放やドミトリー泊までできたら嬉しい。
名産のひょうたんを使った灯りアートも見事である。
さてインバウンド全盛を迎えようとする中で、この周辺をどのような観光地に仕立て行くのか。
いくつかのヒントがある。
この地のアイデンティティーである「水」、
芸術家・荒川修作さんとアドリン・ギンズさんが遺してくれた「アート」、
そしてお土産屋さんの軒先に点在したタイル貼りの「水」を使った天然冷蔵庫の「昭和感」。
特に「昭和感」は面白い。
ノスタルジックな昭和感ではなく、デザインとしてのアプローチ。
お店のおじちゃんやおばちゃんはとてもとても愛想がいい。
それらを使った「少しだけ新しい場所」のあり方に勝手ながら思いを馳せ、今回の養老町訪問を終えたのである。
これらが何らかの形を成すのか、否か。
それは今後のお楽しみ!
日本はまだまだ楽しくなれる!
★トコナツ歩兵団公式HP http://www.tokonatsu.net/
★団長インタビュー
(前半)http://www.oricon.co.jp/news/2043715/full/
(後半)http://www.oricon.co.jp/news/2043924/full/
★少女と少年のひと夏のキセキの物語
トコナツ歩兵団団長・渡部祐介
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