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最近仕事で静岡に行くことが多い。
それにしてもまさか仕事で、パラグライダーに乗るとは思っていなかった。
場所は静岡市から車で20分ほどの場所にある
藁科川流域にある標高561mのダイラボウ。
既に名前に現れているように、巨人「だいだらぼっち」の伝説から
名付けられており、山頂が足跡の形をしている。
ここが朝霧に次ぐパラグライダーの聖地として今注目を集めているという。
無論、「パラの魅力をもっと多くの人に伝えてほしい」というオーダーを受け、
山頂までやってきてしまったわけである。
山頂からの眺望が見事なため、土日はハイキングで訪れる方も多い。

ちなみに僕は極度の高所恐怖症だが、離陸地が山であるため、
地に足が着いているからか飛ぶ前はさほど恐くなかった。
そしてもう1つ、僕が恐くなかった理由がある。
それは僕より前に、なんと
80才と77才の2人のおばあちゃんが初めて空を飛ぶという!
お2人とも山の下に住むおばあちゃんたちで、
いつも空を見ながら「いつか飛んでみたい!」と思っていたらしい。
こんなパンクなおばあちゃんたちがいる限り、
ニッポンはまだまだ行けるのである!

「冥土の土産なの笑」と笑っているおばあちゃんの
なんと素敵な表情!

離陸前は続々とおばあちゃんの携帯に電話が入り、
「今から飛ぶからね」などとお話ししている。
どうやら山の下でおばあちゃんのフライトを見ている
人たちがいるらしい。

おばあちゃんたちはあっという間に準備を終えて、
あっという間に飛んで行った!
見事である!
そしてこの直後から風が荒れ始め、
僕のフライトは翌日に持ち越すのであるが、何はともあれ
天晴なおばあちゃんたちに出会い、
僕はなんだか心の底から嬉しくなってしまった。
そもそも話なのであるが、
これ、取材を入れるべきだなと。
こんなに面白くてパンクな話はない!
一度飛んだおばあちゃんたちの感想は口コミとなって
おばあちゃん仲間たちに広がっていき、
やがてこの山の下の町は、全員がパラグライダーで空を
飛んだ町として全国に知られていく・・・という
素晴らしいストーリーが待っているのだ!
ちなみに僕の翌日のフライトは、
わざわざ僕を載せる為に京都から来て下さった藤田さんと
共に大空に舞ったのである!

感想はと言えば、
これまで数多くの絶叫マシーンに乗ったり、
全国津々浦々を見てきた
どの経験ともまるで違う感動体験がそこにあった。
ナウシカが作中で「風を読む」というシーンがあるが、
そのことがなんとなくだけれど、僕にも分かった気がしたのである。

さて、このパラグライダーに僕がどんな貢献が出来るのか、
それは今日の時点では「乞うご期待!」としておこう。
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