今週は銭湯絵師・中島盛夫さんと語ります。(3/7) | 団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

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元アトラクションプランナーにして、観光プロデューサー。そして現在は企画プロデュース集団「トコナツ歩兵団」を率いて様々なプロジェクトを仕掛ける団長/プロデューサー/プランナー/小説家・渡部祐介が、「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」する!

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(銭湯絵師・中島盛夫氏 第3回)

『1万点描いてきて、半分は富士じゃないかなあ』



-今まで人生で、これまで富士山、どれぐらいの点数を描かれてきたのですか?把握されている範囲で。


「1万点描いてきて、半分は富士じゃないかなあ」



-1万点で、半分は富士!


 「概略ね。それぐらい描いている」



-男湯に富士を描いたら女湯には描かないと聞いたのですが。


富士は2つは描かない。基本的には描かないですね。たまに描いてくれとかごく稀にありますけど(笑)」



-片方富士山描いたらもう片方は何を描かれるんですか?


「あとは松島だったり、瀬戸内海だったりとか、あの~お風呂の絵っていうのはもう自分のイメージで描くからね、場所どこってこともないんですよ。だから富士山だけは本物で、手前は自分の世界。だから河口湖を描いていても河口湖と全く同じってことはないし、富士だけは河口湖から見た富士」



-松島だとか瀬戸内だとかもこれまで何度か行かれたのですか?


 「もちろん。行って描いてくるんですけどね」



-ちなみに今まで行かれた中で中島さんが一番良かったところっていうのはどこですか?


「富士山を抜かせば、陸中海岸。陸中海岸の北山崎。皆津波でやられちゃったけど」



-僕は行ったことがないんですが、岩手県の仕事をした際によく断崖絶壁の写真をずっと見ていて、冬も夏もすごい景色が違って、いい所だなって思いました。


『お風呂の絵っていうのはもう自分のイメージで描くからね、場所どこっていこともないんですよ』





「ですね。最近石川県の観光大使(※珠洲市観光大使)になったので、見附島をよく描くんですが、あの島はいいね」


-見附島初めて行かれたのはいつですか?


「初めて行ったのは4年前」



-そんなに最近なんですか。


「で、見附島を知ったのが25年ぐらい前。でそれから面白い、島というより岩だよね、あれは。だなと思いながら描いてたんですよ。それで大使になって、珠洲市の大使になったんですよ。その任命式の時初めて行ったんですよ(笑)」



-僕先週石川県にいて、能登が地元の人と話をしていたんですけど、中島さんのこと、ご存知でした。新聞にも掲載されているって!ちなみに大使になったきっかけというのは?


「お風呂屋さんにいっぱい描いていたんで。それを珠洲市の人が見附島を描いているというのをインターネットで知って、入りに来たんですよ。向こうの人たちが。で色んな描いている所を見て回って。それからの交流が大変すごいんですよ」



-初めて見た見附島の印象はどうでしたか?これまで散々描いてきているわけですけども。


「あのね、見附島を25年前に描いたのは、描いてくれって言われて頼まれて描いたのね。あの石川県の観光協会からポスターを作るんで、その絵を描いてくれと言われて見附島を描いたんです。でその時に描いたのが見附島と兼六園。それがポスターになって。で、あ、面白いなと思って、それからお風呂に描くようになったのね」



-僕も去年初めて仕事で見附島に行ったんですね。写真は観たことあったんですけど、行ったら・・・


「凄かったでしょ!」



-凄かった!唐突ですよね、なんか!


「周りに何もないのにあれだけぽこっとあって。でその時、僕は現場に行く前には、石がこうあるでしょ、写真なんかで見ると。で陸から島までの距離感が分からなかったの。ここからそこまでどれぐらいの距離って聞いてこんなもんかなって思って描いてたね。で松も描いてくれって言われて。でも松ないのね。で僕は松を描くから、ま、描いたのね。行ったら本当にイメージがピッタリだったんでビックリした。近さにはビックリしたね。写真では陸のところから撮っていないからね。これが先月行って来た時の写真」



-結構行かれているんですね。


「これが市長。向こうのメンバーとね。行ってきたんですよ」



-嬉しいですね、こういうの。


「市長さんが若いの(笑)」


→第4回に続く!

中島盛夫氏 公式WEBサイト

http://www.morionakajima.com/