
大好評にて終了!参加してくれた皆様、有り難うございました!
『伊香保♨コンパ』produced by トコナツ歩兵団
トコナツ歩兵団公式HP
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水森亜土さんInterview
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今週は再びニッポンをエンターテインメントで巻き込む対談シリーズへ!
水森亜土さんに引き続き、2012年対談シリーズ第2弾に登場して頂くのは、この方!
今では日本に2人しかいないと言われる職人。
銭湯の壁一面という巨大なフィールドに、
ローラーを使いながらわずか数時間で
人々を圧倒する富士山を描きあげるその技は、
体を洗い流しに来る人々の心を癒してくれてきました。
かつて2,687軒(昭和43年)もの銭湯がありましたが、
今では約700軒に減少。
銭湯絵師も2人となってしまいました。
そのうちの一人、中島盛夫さんにトコナツは注目!
今なお精力的に銭湯絵に取り組み、
銭湯だけに関わらず様々なフィールドに飛び出し、
銭湯絵を描き続けている中島さん。
トコナツ歩兵団長・渡部もかつて三鷹美術館でその技に出会い、
魅せられた一人です。
5年振りに再会し、色々と話を伺っていきます。
『絵を描くのが好きだから。それ以外ないね』
-中島さん1945年生まれとお伺いしているのですけども、
今66才ですよね。
「うん。今年67になる」
-67!67になっても、今なお現役で描かれています。描かれている理由って僕は楽しいからなのかなと勝手に思っているんですけど。
-先日トコナツのメンバーが第三玉乃湯(神楽坂)さんでのお仕事を拝見させて頂きました。彼らは初めて中島さんの作業を拝見させて頂いたのですが、「この作業を僕らだけで見るのは勿体ない、すごいパフォーマンスだ」と言ってました。今お2人しかいないじゃないですか。そんな中島さんたちのお仕事をどういう形にアレンジしてというのも含めて、世の中に伝えていくのが使命というか責任だと思っていて。そんな中で最近お弟子さんがいらっしゃるというお話を聞きまして。それは中島さんにとってもすごい嬉しいお話ですよね。
「(弟子が)最初に来たのが、卒論を書くっていうんで、取材させてくれって言って、ずっと絵を描くのを見て歩いてたのね。それがきっかけで。それで大学院に行ったのね。大学院に行ったら時間が余ったから手伝わせてくれって言われて。大学院を卒業して一度勤めたんだよね。出版社かなんかに。ところが1年ぐらいで辞めちゃいまして。でまた、それからずっと来るようになって。来ててもそんなに仕事がないから、食べていけないんだよね、今現在。それでもやってる(笑)」
-最初にいらっしゃったのは?
「今27だから 最初に来たのは21か22ぐらいだったんじゃないかな。今は絵のある時だけ手伝いに来て、あとはバイトをやっている」
-後継者の方がいないとかそういう問題があるじゃないですか。今お弟子さんが付かれて、嬉しいんじゃないですか?
「そうね。なんせ僕も、もう一人の人、僕の兄弟子(丸山清人さん)なんだけど僕より10歳年上だからね。だからもう限られているのね。結構重労働だし。だから僕も兄弟子もいなくなると困っちゃうでしょ。後継者がいないとこの文化が絶えちゃうから、と思っているんだよね。彼女結構ね、その気になれば結構やれるんじゃないかな」
-女性の方なんですか?
「そうなの。ただ問題は車が運転できない(笑)。それ困るね。足場が組まなくちゃいけない(笑)だから誰か、車だけ足場だけ前の日に運んでおくとか。そんなのは考えれば考えられるんだけどね」
→2回目に続く。
中島盛夫氏 公式WEBサイト