4月23日(日)、当会の保護っ子ちゃん4匹の定期検診があり、最近食欲が落ちてきて寝ている時間が増え、齢のせいもあるのかと思っていたのですが、なんとなく動きに違和感を感じた「あんこちゃん」も一緒に診ていただくことに。
「あんこちゃん」は、ひとつ前の記事で書かせていただいた福島県飯舘村の帰還困難区域の長泥地区から2017年3月26日に保護された子です。
見守り隊の方か、許可を得た住民の方しか立ち入ることができなかった帰還困難区域で保護依頼があり、特別に許可を得て限られた時間の中で捕獲を試みましたが、その日は捕獲できず、撤収した6日後に、捕獲器とフードを託させていただいた見守り隊のお母さんによって無事保護。
保護時の体重が2.6kgで、もともと小柄な子なのですが、線量が高い場所で保護されたため、万一のことを考え譲渡対象にしなかった子です。
保護から6年目、推定年齢11歳の「あんこちゃん」です。
●体重:2.86kg
●体温:38.7℃平熱
●心音:雑音なし
●触診:お腹が少しポヨポヨしている
●黄疸・貧血:見た目ではわからない
●血液検査
・貧血:27.6 やや低い
・黄疸:0.8 二倍高い数値
・総蛋白:11.0 高い
・膵臓:35 やや高い
・炎症数値:54.93 十倍高い
・腎臓・肝臓・血糖値:正常
●レントゲン検査:腹水あり
●腹水検査:黄色く、とろみがあり、濃さがある炎症
●エコー検査:
・腹水あり(黒い部分)
・心臓の右側に逆流あり
・他の臓器に異常なし
●細胞診:癌細胞・腫瘍細胞なし
受診の結果、お腹に腹水が溜まっていることがわかり、腹水が溜まる要因として心臓病、腫瘍、FIPが考えられるということで、腹水を検査していただいたところ、黄色い色や、とろみなどの濃さからFIPが強く疑われるとのこと。
そして、血液検査の結果でも、触診時にはわからなかった黄疸や貧血、総蛋白や炎症も数値として出てきており、エコー検査やレントゲン、細胞診などで癌細胞や腫瘍細胞など他の臓器の異常が見られないため、PCR検査で確定するまでもなく、ほぼFIPで間違いないだろうとのことで、すぐに投薬を開始しました。
「FIP」・・・
頭の中が真っ白になりました・・・
2017年3月にFIPでお空に旅立った「マシューちゃん」・・・
仔猫ちゃんの時に飯舘村で保護され、愛情深いご家族に迎えていただき、幸せのスタートラインに立つことができたばかりだった「マシューちゃん」・・・
経った6年前だというのに、当時はFIPの治療方法がなく、ボランティアさんからご紹介いただいたドイツの獣医さんから薬を取り寄せるなどして、里親様や獣医さんとできる限りのことをしましたが、発症からわずか12日でお空に旅立ってしまいました・・・
でも、今は違います!
FIPは有効なお薬が出て、寛解した猫ちゃんが周囲にもいます。
「マシューちゃん」の分まで、「あんこちゃん」には生きてほしい!
どうか、「あんこちゃん」を助けてください!
使うお薬は院長先生と相談し、今まで投与された中で一番有効だと言われている「Xraphconn」、ムティアンです。
「あんこちゃん」は体重が3kg未満のため、200mgと100mgの錠剤を各1錠ずつの投与になります。
それを84日間、毎日同じ時間に投与することになります。
お薬代だけでも約7,500円/1日×84日間で63万円。
プラス検査費用などが、その都度かかってきます。
どうか、「あんこちゃん」のためにお力をお貸しください。
いつもお願いばかりで本当に申し訳ございません。
目の前の命、救う方法が残されているというのに、あきらめることなどできないのです。
どうか、皆さまのお力をお貸しください。
「あんこちゃん」を助けてください。
一般社団法人民間災害時動物救済本部
略称CDCA
代表理事 西澤 ひと美
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一般社団法人民間災害時動物救済本部
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