①福島沖地震活動報告2022年4月9日(土)~10日(日)/南相馬市、保護依頼現場 | 一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)

4月3日(日)、福島県南相馬市よりご相談が入る。

 

3月16日の福島県沖地震で一人暮らしのお父様が猫ちゃんたちと住んでいた家屋が全壊し、数ヶ月後には解体予定とのこと。

介護施設に一時避難され、ご相談を受けた翌日の4月4日から市内の公営住宅に移り住むことになっているそうですが、そこはペット禁止だという。

 

12歳のさくらちゃん、4歳のうめちゃん、2歳のぼたんちゃんの3匹は、お父様にしか馴れていないそうで、完全室内飼いでしたが、家屋が全壊したため、室内と外を行き来しているとのこと。

 

ずっと一緒に暮らしてきた「さくらちゃん」、「うめちゃん」、「ぼたんちゃん」は行き場を失った。

ご相談は、この子達を保護してもらえないかというお話でした。

猫ちゃんたちのご飯は、震災直後から、東京から通われている息子さんが与えているとのこと。

 

受入れするにしても、今回関わっているボランティアさんたちは、それぞれが満杯状態。

だからと言って状況を考えればお断りなどできない。

 

4月9日(土)の午後一に、お父様と東京から来られる息子さんとご自宅でお会いし、猫ちゃんの詳しい情報をお聞きし、今後の打合せを行うことになりました。

 

 

 

前回の活動では、新幹線が郡山駅止まりだったので、高速の夜行バスで向かいましたが、福島駅まで復旧したため、朝一の新幹線で福島へ向かい8時半に到着。

 

今回は飯舘村のSsanが二日間車を出してくださることになりました。

kishimotoが一日も早く完治するようにと、村の人も、ボランティアさんたちも協力してくださって本当にありがたいです。

 

周辺の猫ちゃんの状況がわからないため捕獲器を8台積み、今後を踏まえ、村のボランティアのksanもご一緒していただく。

 

 

 

 

 

餌場の台所は、金曜日丸一日ご飯を抜いていただいていたので空に。

 

 

 

 

※写真は全壊と判定されたご自宅。

ご了解をいただいて撮影しています。

 

地震が発生した時、台所に設置したベッドで寝ていたそうですが、大きな揺れでベッドが動いたおかげで、落ちてきた天井の下敷きにならずに済んだそうです。

 

 

猫ちゃんたちの情報を確認し、捕獲器の準備。

 

 

 

 

お隣の家との境のブロック塀も倒れてしまい撤去されていた。

捕獲器を設置するため、留守宅に出入りをするので、お隣の住民の方にご挨拶に伺うと、最近見慣れない猫ちゃんが家の周囲にいて、さっきまで近くにいたとのこと。

 

家の周囲を案内していただくと、猫ちゃんの姿を発見!

ご自宅に向かうため、東京から移動中の息子さんに急遽ご連絡し、前倒しで捕獲器を設置することに。

お隣の方に了解をいただき、捕獲器を2台設置させていただく。

 

 

ご飯が置かれていた台所にも1台設置し、人の気配を消すために、足りないフードやペットシートを購入しにホームセンターへ。

 

 

 

 

 

3月19日に来た時よりも、ブルーシートで覆われたお宅が増えている。

 

 

ホームセンターから戻ると、先程見かけた「ぼたんちゃん」が台所の捕獲器に入っていた。

 

 

台所の捕獲器を再設置。

 

 

捕獲用のフードとペットシートなど・・・

 

 

お父様と息子さんをお待ちしている間に、お顔を拝見したことがある方がバイクで来られた。

その方も私の方を見ながら、あれ、あれ、という様子・・・

熱海の現地活動でお世話になったKsan、知らない人はいない、災害時の技術系のエキスパートです。

偶然にも、こちらのお宅に関わっていらっしゃった。

頼もしいです!

ボランティアのコーディネートをされてらっしゃる方も来られていましたが、現地調査も追いつかないような状況だと仰っていました。

4月24日までボランティアさんを募集されています。

詳細はこちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

お父さんが来られ、捕獲器に入った子を確認していただくと「ぼたんちゃん」で間違いないという。

ご飯を抜いていたのでお腹を減らしていたのでしょう。

ごめんね。

お父様が「これで、さよならだな」と、「ぼたんちゃん」にかけた言葉が耳から離れない。

熊本地震の時のハナちゃんとナナちゃんのように、本当は会いに行ける距離で保護することができればそれが一番なのですが・・・

 

●ぼたんちゃん保護時の記事

 

 

 

 

 

猫ちゃんが好んで日向ぼっこをする場所が二階にあるというので、捕獲器設置に向かったが、雨漏りの影響で、今にも床が抜けそうで危険。

やむを得ず、二階へ続く階段を上がった突き当りに一台設置。

 

 

 

 

 

捕獲器を設置している間に、飯舘村の隣町にある、日頃からお世話になっている動物病院へ「ぼたんちゃん」を搬送。

体重は2歳だというのに、わずか2.24kg・・・

大きな揺れ、家屋の倒壊で怖い思いをし、さらに初めての外の世界でどれだけ不安で怖かったことか・・・

もう大丈夫だからね。

 

病院へ「ぼたんちゃん」を預けて間もなく、ご自宅のお隣、捕獲器を2台設置させていただいているお宅から着信。

猫ちゃんが捕獲器に入っていると。

 

 

現場に戻ると、お隣の敷地に設置していた捕獲器に「うめちゃん」らしき子が入っている。

当会到着よりも先に、記者の方が写真を撮ってお父様に見せてくださったそうなのですが、写真だとわかりづらいということで、転居された家のそばまで搬送することに。

 

 

途中、外壁が落下した店舗。

 

 

 

到着すると外で待たれていた。

お父様が何度か「うめか」と、声をかけると小さな声で「にゃぁ」と鳴いた。

 

 

「うめちゃん」に間違いないということで、「ぼたんちゃん」の待つ病院へ19時過ぎに到着。

 

 

使用した捕獲器を洗浄。

金のだしカップの空の容器は捕獲で使いやすいので洗って再利用。

 

 

ご自宅台所

ご自宅二階

ご自宅の二ヶ所の捕獲器チェックは、なんとエキスパートのksanが申し出てくださいました。

感謝しかありません・・・

本当にありがとうございます!

 

 

隣家西側

隣家東側

こちらの二ヶ所は、隣家の奥様が入り次第、直ぐにご連絡をくださっています。

 

そして、一番大変なご飯交換は、村のボランティアのksanが頑張ってくださっています。

車を出してくださっている村のSsan、福島のボランティアのSさんご夫妻、神奈川から参加のhsan、ご協力ありがとうございます。


 

image

地震発生から1ヶ月以上が経過し、気がかりな12歳の「さくらちゃん」

南相馬市鹿島区横手付近より迷子に。

 

「さくらちゃん」の捜索もポスター配りなど、ボランティアさんたちが協力して取り組んでくださっています。

 

本日、目撃情報が入りましたので、まずは捕獲器と監視カメラを設置して確認を行う予定です。

 

どうかお外を知らない高齢の「さくらちゃん」、無事保護できますように!

 

今週土曜日は、飯舘村での活動の後に捕獲器チェックとご飯交換に向かいます。

頑張りっぱなしの村のボランティアさんに少しでも身体を休めていただかないとです。

 

できることを繋げて、足りないところを補い合いながら頑張ります!

 

 

 

画像 

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CDCAでは、福島県飯舘村で家屋の解体、福島県沖地震などで住処をなくしてしまう猫たちの一時預かり様を求めています。

 

何卒、宜しくお願い致します。

 

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(CDCA活動報告はこちらより)

2022/04/18現在

 

 

4月の活動日程

※保護っ子ちゃんの体調、メンバーの勤務スケジュール等により延期となる場合がございます。

 

<熱海活動>

 行方不明の猫の情報が入り次第現地対応予定

<福島県沖地震活動>

●4月9日(土)~10日(日)

●4月23日(土)夜~24日(日)

<飯舘村活動>
●CDCAnatsumint隊

4月23日(土)出発確定

●物資到着期日:4月16日(土)~19日(火)必着

●物資送り先

※配送業者様問わず飯舘村、当会拠点になります。

〒960-1633

福島県相馬郡飯舘村臼石字町270-1

山田様内

CDCAnatsumint隊西澤宛

090-4881-3143

↑(伝票記載の電話番号になります)

●物資のお問合せにつきましてはこちらまで

090-3815-2924(西澤)

●4月の仕分積込作業:なし