①福島沖地震活動報告2022年3月18日(金)出発、19日(土)~21日(月) | 一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)

3月16日(水)23時36分に発生した福島沖地震。

毎月通っている福島県飯舘村でも震度6弱の揺れが観測され、地震直後より飯舘村のボランティアさんと動物たちのことが気になり連絡を取り合っていました。

 

当会の飯舘村の拠点を貸してくださっているオーナー様宅も、外観では大きな被害が出ているようには見受けられませんが、室内の壁が落ちたりヒビ割れしたり、家財道具が散乱し片付けに追われていました。

その最中にご主人が顔に怪我を負いましたが、わずかに目を避けていたのが幸いでした。

 

そのような状況下、地震の翌日、17日(木)に、連絡を取り合っていたボランティアさんより、災害発生時の対応について、できれば来てほしいとのこと。

 

災害時、一緒に現地入りするメンバーは体調が戻らず、月内の飯舘の活動も厳しい状況・・・。

 

18日(金)の早朝、神奈川のボランティアさんが飯舘入りするので、同乗することも可能だと言われましたが、帰路の予定が合わないことと、急に仕事が休めないため、急遽、登録ボランティアさんに打診を。

 

入っていた予定をキャンセルし、一番最初にお返事をくださった「しっぽ村」のボランティアのksanが18日(金)~21日(月)まで運転してくださることになりました。

災害時は役所関係、避難所、ボランティアセンターなど、時間が許す限り回るので、ドライバーさんの負担は大きい。

急なお願いにもかかわらず、受けていただき感謝しかありません。

また、折り返し、直ぐにご連絡をくださったボランティアの皆さま、引き続き宜しくお願い致します。

 

 

image金曜日の早朝から飯舘入りするボランティアのhsanさんと飯舘村のボランティアのksanが一足先にできることはしておいてくださるということで、打合せを行いながら、コンビニでプリントアウトできるように貼紙を作成。

 

 

18日(金)、横浜のメンバーのところに寄り、当会の車に乗り換えたボランティアのksanと合流し、ガソリンを入れて東北道に向かったのが24時頃。

 

途中の大雨で、翌日の活動に不安が・・・

 

飯舘村の隣町のコンビニで仮眠を始めるも、雪搔き作業が始まったため、飯舘村の「までい館」まで移動し、再び仮眠。

 

 

 

3時間くらい仮眠をしたところで、活動開始!

昨晩の雨が嘘のようにあがり快晴に、雪も解けて道路にはない!

 

 

 

 

 

まず向かったのが、福島県庁の危機管理部災害対策課。
こちらで訪問した3月19日現在の避難所が開設されている情報や道路情報を共有させていただき、当会の活動目的をご説明、避難所が開設されているエリアの市役所・町役場と避難所に貼紙をさせていただく旨ご了承いただく。
 
6市町村8ヵ所で避難所が開設。
相馬市2ヵ所
福島市2ヵ所(ペット同伴避難所はすでに閉鎖)
国見町1ヵ所
新地町1ヵ所(3月19日閉鎖予定)
南相馬市1ヵ所
川俣町1ヵ所
 
 

 

 

福島市役所危機管理室

ペット同伴避難所はすでに閉鎖され、2世帯4名の方が避難されていたとのこと。

避難所への貼紙のご報告。

 

 

 

 

避難所:北信学習センター

10名の方が避難されているがペットは連れてきていない。

 

 

避難所:NCVふくしまアリーナ(福祉避難所)

6名の方が避難。

 

 

福島市の社協はご不在のため、貼紙をお預けする。

 

 

国見町役場に向かう途中、瓦屋根にブルーシートがかけられていた。

 

 

 

国見町役場住民防災係

貼紙を手伝ってくださったご担当者さま宅の猫ちゃんも大きな揺れに驚き脱走してしまったそうですが、無事に庭で捕まえることができたそうです。

実際に脱走を経験された方がいらっしゃるとお話が早い。

 

 

 

避難所:観月台文化センター

5世帯8名の方が避難。

 

 

国見町社協

貼紙をお渡しし、ご協力のお願い。

 

 

国見町「たけぶん文房具」

人目につきやすい立地のため、貼紙のお願いに伺ったところ、9歳のワンちゃんレオ君が出てきてくれました。

オーナー様によると、白石から福島に断層が走っているそうで、この辺りは揺れが大きく役場も被害が出ているとのこと。

 

 

途中、ホームセンターや道の駅 国見 あつかしの郷にも貼紙のお願いに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

国見町から新地町役場に向かう途中、屋根瓦にブルーシートがかかっているお宅や、道路がヒビ割れし交互通行になっている場所が見受けられた。

 

 

 

 

 

新地町役場総務課

町では屋根瓦が落ちたり、断水が続いているとのこと。

ここでも自衛隊が頑張ってくださっています。

被災者の方も心強いと思います。

 

 

新地町社協

ご不在。

 

 

 

新地町の避難所に向う途中、こちらでも大きな地割れが。

 

 

 

 

避難所:駒ヶ嶺公民館

この日の朝、閉鎖予定とうかがっていた避難所でしたが、訪問時には既に閉鎖。

 

18日(金)にボランティアのksanとhsanが相馬市役所と相双保健所へ向かい、避難所2ヵ所への貼紙をお願いしてくださっていました。

 

 

 

避難所:スポーツアリーナそうま第一体育館

31名の方が避難。

訪問時、ペットについて問い合わせは来ていないとのこと。

 

 

 

避難所:スポーツアリーナそうま第二体育館

59名の方が避難。

こちらの避難所では個別テントが活用され、ストーブが用意されていました。

 

 

相馬市社協に立ち寄った後、栃木県から引越されてきた黒パグちゃんに遭遇。

断水の復旧が午後に予定されていたそうですが、15時過ぎていても復旧せず不安な様子・・・。

 

 

途中でホームセンターを発見、貼紙のお願いに伺うも、会社の方針でできないとのこと。

対応くださった方が猫ちゃんを飼われているそうで、困ってる方がいらっしゃった場合にはご連絡を頂けるよう名刺をお渡しする。

 

 

 

 

 

 

 

南相馬市の避難所に向う途中、屋根瓦や道路に大きな被害が見受けられた。
 
 

 

 

 

 

避難所:鹿島生涯学習センター さくらホール

こちらでは建物が2ヵ所あり、それぞれの入り口に貼紙を貼らせていただく。

自衛隊による給水活動が行われていました。

 

このあと、南相馬市役所鹿島区役所(区役所・交流センター)と南相馬市役所に貼紙のお願いに向かう。

写真は撮り忘れてしまったようです。

 

大きめの写真は、nishizawaのiphoneで撮影、小さな写真は今回、初参加のksanが撮影してくださったものです。

 

はやる気持ちを抑え、まずは県庁、役所関係で情報を共有し避難所に貼紙をさせていただきます。

ペットのことで困っていらっしゃる方に、相談受付の情報が届くように、その想いだけで、ひたすら貼紙のお願いです。

 

大きな揺れに驚き、開いてしまった窓や扉から脱走してしまった猫ちゃん、寒暖差が大きいので心配です。

 

週末になりますが、福島・宮城方面、捕獲器の貸し出しとアドバイスに伺います。

費用負担もございません。

遠慮せずにご連絡をお待ちしております。

 

飯舘村での活動時、10年間、毎月道路情報を寄せてくださる「りんさん」から途中でご連絡をいただき、道の駅「までい館」でお会いし、差し入れを頂戴しました。

お仕事でお疲れのところ、ご足労いただきありがとうございました。

お目にかかれて嬉しかったです。 

様々な形で支えてくださる皆さまのおかげで活動を継続することができております。

 

活動初日は19時過ぎに拠点に戻り、オーナー様のご自宅で爆睡。

 

②へ続く

 

 

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