西日本豪雨災害、岡山県現地活動 2018.07.13-16⑤(最終) | 一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)

はじめに

台風13号が8日(水)夜から9日(木)の朝にかけて

千葉県に最も接近し上陸の恐れがあるそうです。

 

甚大な被害をもたらした西日本豪雨は他人事ではありません。

 

気象庁から出される警報、避難情報を注視し、

土砂災害、低い土地の浸水、

河川の増水や氾濫、

暴風、高波には十分ご注意ください。

 

外はすでに暗闇です。

水路と道路の区別がつきずらくなっています。

くれぐれも河川や海などのそばに近づかないようにしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2018年西日本豪雨災害・岡山県現地活動
7月13日〜7月16日】動画④

撮影/CDCA kishimoto.yasushi

時間/20分37秒

 

台風、大雨による水害は

北海道南富良野町、九州北部災害などで

現地活動を行ってまいりましたが、
今回は水害の壮絶さを感じる活動となりました。


突然の地震による災害と
気象庁などから出される命の危機にかかわる情報や避難指示など、
予測して行動できる災害(水害)。

 

備えは変わらなくても、
個々の意識と行動により結果に大きな差が生まれます。

 

声を大にして言いたいです。

異常気象に突入している状況の中、

今までの常識、経験は通用しないのです。

 

「命の危機に関わる」という警報が出た際には、

とにかく明るいうちに早め早めに避難してください。

 

水害の時は、土砂崩れが起きない高台へ

 

特にお身体の不自由な方、ご高齢の方、

小さなお子様がいらっしゃる方、

動物と一緒に避難される方は、

ご自身の身の安全を確保できる間に

ゆとりをもって逃げてください。

 

そして、自治体の長の方にお願いです。

環境省では同行避難を推奨し、

最終的な判断は各自治体の長に委ねています。

そして、

自助、共助、公助とも言われていますが、

避難するにあたり、

動物と一緒に避難できない、受け入れ先が無いなどから、

自宅にとどまり災害に巻き込まれたり、

自宅に置かざるを得なかった子たちを迎えに行き、

二次災害となったりすることがないように、

動物との同行避難、受け入れ先のあり方を

もう一度考えて頂きたいと切に願います。

それが人の命を守ることにもつながります。

 

 

活動四日目、最終日の様子です。

 

ご自宅とご近所の敷地、合計4台の捕獲器を設置するも

朝になっても入らず。

 

活動最終日、気持ちだけが逸る・・・。

 

 

前夜、メリーちゃん搬送の際に

teamKAR様からお届けいただいたお薬を

ラッキーちゃん宅へお届け。

 

鼻の中に腫瘍ができてしまったラッキーちゃん。

投薬を始めて症状が改善してきた4日目に水害に遭い、

お薬が流されてしまい投薬ができず、症状が悪化、

困り果ててのご相談でした。

 

teamKAR様、ご協力くださった動物病院様、

ありがとうございました。

 

 

その後、真備町の避難所に戻り、

体育館と教室の通路に避難していたワンちゃんたちに、

前日、ご支援いただいた蚊取り線香を持参して訪問。

 

その中の1頭、レリ君がお薬を飲まずに困っていたので、

身近にある物を使用してお薬を磨り潰し、

大好きなミルクに混ぜて無事投薬成功!

★訪問時、避難所の1ヶ所のみ、ワンちゃんは野外にいましたが、
室内同伴が認められました。

https://www.facebook.com/1695762857405679/posts/2031836117131683/

 

捕獲器設置から、通常の迷子猫捜索に切り替えた白猫「もも君」、

貼紙をした二日後に目撃情報が入り、

翌日の朝、飼い主さんの呼びかけに応え出てきたところを無事保護。

情報元の「くらねこ」様、

記事のシェアなどご協力くださった皆さまへ

心より感謝申し上げます。

★ 【7月19日追記】
ももちゃん、無事に保護されました。
ご協力をありがとうございました。

居なくなってしまったももちゃんの
情報を求めています。

https://www.facebook.com/1695762857405679/posts/2032902583691703/

★同じく真備町での迷子猫、
ましゃ君です。

https://www.facebook.com/1695762857405679/posts/2033124460336182/

 

 

「あずきちゃん」が姿を見せたとご近所の方から連絡あり。

直ぐに現場に向かうも捕獲器には全く見向きせず、入らない。

 

危ういところでご近所の方に助け出された「あずきちゃん」、

突然の豪雨で町が一変し、何が起きたのかわからず

不安な気持ちでいっぱいなのでしょう。

 

幸いなことに、ご近所の方がわたしと同様、

子供の頃からずっと猫ちゃんと過ごしてきたそうで

大の猫好きとのこと。

お話をしていても、それが伝わってくる。

 

しばらく捕獲器を使わずに、

このご近所のお家は安心できる場所、

ご飯がもらえる場所と「あずきちゃん」が認識できるまで

給餌をして頂くことになりました。

 

その後、「くらねこ」様も様子を見に行ってくださり、

あずきちゃんの年齢や性格などをふまえて、

ご近所の方が飼い主さんに代わって

お世話をしてくださることになりました。

 

飛行機の時間が迫る中、

心強い協力者が現れほっとする。

人命救助もされたNスーパーマン、

「あずきちゃん」を宜しくお願い致します。

 

慌ただしく帰る時間が迫り、岡山桃太郎空港へ。

レンタカーを返却して滑り込みのはずが、
羽田空港の滑走路に穴が開いているということで

最終的に3時間近くも出発が遅れることに・・・
貴重な時間が奪われた気持ちです。

 

今回の活動、皆様のお力添えにより

活動をさせて頂くことが出来ました。
 

想いは一緒に現地へ、
その気持ちで精一杯活動して来ました。

 

本当にありがとうございました。

 

現地、岡山のボランティアさんや団体様、
社協、警察、消防、自衛隊、行政、
獣医師、動物病院、
避難所の皆さま、被災者の皆さま、
本当に、本当に、ありがとうございました。

 

西日本豪雨から1ヵ月、

避難指示が解除されましたが、復興はこれからです。

 

地元のボランティアさんは
先のことを考え、行動されています。


その為のお手伝いが少しでも
出来たら幸いです。

 

そして最後に・・・

 

地震や豪雨災害、様々な災害に備えること、
突然、前触れもなく起こる地震、
豪雨災害は短くても避難する時間がある。
今回は夜中で避難に躊躇してしまい、
間に合わなかったり、
犬や猫を残し、2次被害に繋がってしまった。


奇しくも被害はハザードマップと
全く同じ被害になりました。

「西日本豪雨 自分だけは大丈夫 
人はなぜ逃げ遅れるのか」(産経新聞)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl…

 

「一緒に逃げる」

どうか情報や指示に忠実に、早く避難して欲しい。

切に願います。

家族である犬や猫を護れるのは
家族であるあなただけです。

大型犬だから、
吠えるから、
鳴くから、
臆病だから、

犬なんだから、
猫なんだから当たり前です。
人と同じ様に、犬や猫も様々です。

人間の赤ちゃん、

「夜泣きするから、迷惑だから避難所に入るな」
なんて言われません。
今回、真備町の自治体、避難所は
2ヶ所はペット同伴を認め、1ヶ所は同行を認めて
受け入れをしてました。
(現在は3ヶ所全て同伴可能)
岡山には心の優しい
寄り添ってくださるボランティアさんがたくさんいます。

 

先ずは一緒に避難所へ、
その後のことは
その時に考えれば良いのです。

 

先ずは生きることです。

 

「広がるペット同伴専用避難所、
市役所開放も 西日本豪雨」(朝日新聞)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl…

 

家族の居ない子達は助けてもらえなかった。

亡くなった全ての命に

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

〜現地活動にお力を貸してくださった
団体様の情報〜

 

🐱「くらねこ」様より
https://m.facebook.com/kurashiki.neko/

 

🐶倉敷市保健所ボランティア
team KAR様
https://m.facebook.com/kurasikianimalrescue/

 

 

つづく

 

★引き続き、現地活動のお願い

https://www.facebook.com/cdca.animal/posts/1295339637266956

 

画像 

 

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