減薬・断薬時の落とし穴(トラップ) | 【夏海のお部屋】精神薬の完全断薬から丸10年の軌跡

【夏海のお部屋】精神薬の完全断薬から丸10年の軌跡

夏海のお部屋へようこそ

あなたは、あなたのままで良いんだよ

毎日頑張って生きてるよね、私たち。

頑張っていても、頑張れない日も、あなたのことが大好きです。

私は 過去に3回 完全断薬を経験しました。

1回目は 医師の指導のもとで。
3回目の今回は 1回目の医師の指導通りの方法で、無理なく遠ざけるイメージで行って、
1回目は 1年以上 飲まない状態で過ごした後、マスコミによる『刷り込み』を信じてしまって、『再発』したと思い、
これもまた マスコミの『刷り込み』通りに『早期発見』&『早期治療』を行えば 早く治ると思い込んで 自分から精神科に行き、自分から治療を要求しました。

本当に 馬鹿でした。

2回目の断薬は、師匠である人物のマンツーマンの指導とケアのもとで 2~3ヶ月の短期間で強行的に行った結果、
今思うと 乖離症状だったのだと思います。酷い酷い状態になって、
その状態のまま 師匠の下から自宅に帰ったら精神科の医者に 『洗脳』されているような目をしている と言われました。

もしかして その酷い状態のまま 3ヶ月・・・もしかしたら1ヶ月で良かったかも知れません。
もし その状態のまま 自分を信じて 師匠を信じて 薬を飲まなかったのならば、13年前に薬をやめていられたかも知れません。

でも もし その時に断薬が成功していたとしたら、また『再発』していたでしょう。
私は 今のように 精神医療のカラクリに気が付いてなかったから です。
そして KBと結婚することもなく、私は 今の幸せに辿り着いてはいなかったでしょう。

私は 2回の完全断薬成功と、強行突破して 本当に酷い酷い乖離症状だけを経験しただけの失敗を経験しました。

だから 思います。
できるだけ 体にも 心にも負担がない方法で 自身が納得できる方法で 減薬・断薬して欲しいと。
そして どうか どうか 乖離症状に負けないで欲しいと。
間違っても 乖離症状のせいで 死んだりしませんように と。

夢の中にいた 薬を飲んでいた時期は、記憶がほとんどありません。
当然ですよね。
脳を どうにかするお薬なんですから。

今でも 思い出せないこともあり、
覚えているもの、昔の記憶などは 思い出せるようになったりしています。
人の名前も 咄嗟に出てくるようになって来ました。

減薬が進んで来ると 脳が少しずつクリアになって来ます。
思考がまとまるようになったり、覚えられることがでてきたり、以前の自分を思い出せたりします。
同じように体も動くようになって、できることが増えます。
料理を作ろうという『意欲』が沸いたり、そろそろ仕事をしようかなとか思ったり、
薬を飲む以前の生活に近づいて来ます。

でも、ここが大事です。

その状態は、安定していません。

春は 三寒四温でやって来るように、体調が良い日ばかりが ある日突然やってきたりしません。
本当に辛いことですが、これは事実で、
いきなり 体調が激変して 精神疾患が去ってくれること は ないのです。

昨日できたことが 今日できなくなる。
そして 頭だけは クリア。

そうです。
思考は クリアで、『なぜ?』と考えること が できてしまうのです。

これはたぶん みんながみんな 経験することかと思います。

脳が活発に動く出すのに 体が付いて来ない。
思考回路は正常に働き始めるのに、自分が思ったような働きができない。

昨日できたことが 今日はできない
先週までできたことが 今週は全くできない。

減薬・断薬が進むと 用意されている『トラップ(罠)』です。

このトラップにはまってしまうと どうなるのか?
自分を責め始めます。

こんな状態ならば、頭が働かなかった方が良かった。
こんなに 悩みたくはない。
こんなに 考えたくはない。

薬を飲んでいたときのように 何も考えたくない。

・・・・・薬が飲みたい。

何度も何度も 頭をよぎります。

頭がクリアになればなるほど こんな辛い状態ならば、薬を飲んで寝ていたほうがましだった と、
今思うと 馬鹿だと思いますが、本気でそう思いました。

乖離症状で辛いのに、精神的依存でもって 薬を飲みたいと願う。
『そこ』を乗り越えないと ゴールは永遠にやって来ない。

どうか どうか 罠にはまったりしないで下さい。

このトラップを乗り越えると、一つの山を乗り越えたのと同じで、
どんどんゴールが近づいて行っているのです。

どうか どうか トラップに引っかかって 薬を飲むことを再開しないで欲しいのです。

どうか どうか 未来のあなたのために。