朝からタマキが吾郎に「Don’t forget cake.」
ヒロが吾郎に「Don’t forget balloon.」としつこく言っている。
「忘れるわけがないでしょ?!」と私。
「だって、ママは用意しておいてよく忘れるでしょ?」と言い返すタマキ。
その日は、吾郎のガールフレンドの誕生日でした。
前日、「明日誕生日だから、ケーキを焼くのママ手伝って」とテキストメッセージが入る。
大騒ぎしてSafewayに行き、ケーキミックスを選ぶ吾郎に付き合うヒロと私。
夜遅くに一生懸命説明書を見て、作っている姿が頼もしい。
(私にはケーキ焼いてくれたことなんてないのに、ガールフレンドには作ってあげるんだ~、息子ってそんなものよね~。)と思う。
そしてデートのためにショッピングセンターまで送る車の中で、
「女の子と2人でショッピングセンターうろうろするより、男友達とわいわいしている方が楽しいんじゃない?」と聞くと、
「そうなんだよね~でもまだ◯ちゃんは、子供だからわかんないんだよね~」と吾郎。
「女の子は、好きな男の子と一緒にいるだけで幸せ、歩いているだけで幸せなのよ~」などといいながら
情報を聞き出そうとした私ですが、
結局数時間のデートの後、吾郎は、モペットに乗って楽しそうに男友達の家に行ってしまった。
私も高校生の時は、そういう男子の気持ちってわからなかったな~。
すっかりおばちゃんの私は自分の青春時代を振り返ったりしていますが、
でも一応親なので、会話の中で伝えたい大切なことは微力ですが伝えています。
巣立つ日まで…
飯島寛子