伝説のファッションイラストレーター | 懐かCD

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手に入れてから10年くらい、またはそれ以上経過している懐かしいCDを一方的にご紹介。



ゴールデンウィーク中に
根津の
弥生美術館へ行きました。
お目当ては…
森本美由紀展。


80年代~90年代
MC SisterやOliveの
マガジンハウス系をはじめ、
雑誌などの
表紙や挿し絵
本の装幀デザイン
pizzicato fiveのジャケット
など、作品を
お見かけする機会が
多いイラストレーターさんでした。

さらりとシンプルなラインで
洗練されたイラストが
とても大好きでした。

今年は没後10年となるそうです。

さて、根津の駅から
かの有名な東大に向かって
少し歩くのですが、
最初の坂道が結構きつい。

ちょうどお昼時に到着したので、
美術館併設の
昭和レトロな喫茶店「港や」で
カレーライスとアイスティーをいただきました。
ちなみに、展示期間の特別メニューとしてデザートとドリンクもありました。
竹久夢二の作品が飾ってあり、昭和世代は落ち着く空間です。
ゴールデンウィーク中で
お天気もよかったので
混雑が心配でしたが、
このあたりは超穴場でした。
窓際のお席で
一休みしてから
いざ展示へ。

美術館も昭和レトロで
落ち着く~。
入館料千円で、
弥生美術館と竹久夢二美術館
両方見物できます✨
森本美由紀展は1階と2階
3階はこちらの美術館誕生のきっかけである
高畠華宵の作品の展示室。
2階で竹久夢二美術館と連絡しており
竹久夢二美術館は2階と1階。
どちらも階段が急勾配です。

展示室に入ると
モノトーンで潔いタッチの
原画たちがお出迎え。
これまで印刷物でしか
見たことがなかったのですが、
ダイナミックとスタイリッシュの共存具合が素晴らしいです。
で、この原画は
墨と筆で描かれていた
ということを
今回初めて知りました。
(黒インクだと思っておりました)


和モノの墨汁から
おしゃれなファッションイラストや
フォントが創られていたとは。
森本さんのこども時代の習字もありましたが、力強くてめちゃ上手。

今回、竹久夢二美術館の展示が
描き文字のデザイン
大正ロマンのハンドレタリング
というテーマでした。

今どきは
フォントもイラストもデジタルですが、
やはり手書きにはパワーがあると
思います。
昨年訪れた
写真家の大川直人さんの写真展でも
同様のパワーを感じました。

↓昨年のGWのお話。


私は森本さんのイラストといえば、
おしゃれな
ファッションイラスト
というイメージでしたが、
少し違うタッチの作品も多くあり、
もうひとつ今回初めて知ったのが、
「波の数だけ抱きしめて」
のポスターイラストでした。
このポスターは当時よく目にしていて、印象深かったですが、森本美由紀さんの作品とは知りませんでした。
展示されていたのは
こちらの黄色いワーゲン。
男性の書き方も格好いいです。


↓検索にはこちらのイラストが多くあがってきました。

頭のなかでユーミンの曲が流れますね~


他にも自分が所持している
ゲンズブールとバーキンのポスターやポストカード、
LOOK OF LOVEの画集などがあり、テンションが上がりました。
もちろんpizzicato fiveのアルバムの原画も拝見できました。


じっくり観賞して、
竹久夢二美術館のほうへ移動。

竹久夢二といえば
美人画ですが、
私は夢二式美人には全く興味がありません。
ところが、
彼は本の装幀や
フォントデザイン、
テキスタイルデザインなどを手掛けており、これらの作品はとても興味深かったです。
グラフィックデザイナー的な方だったのでしょうか。
1階の展示室には美人画と3人のミューズについての紹介もしっかりありますので、そちらがお好きな方も満足できる内容となっております。

夢二美術館の1階に出口がありますが、
まだ高畠華宵の作品を見ていなかったので、
弥生美術館に戻って3階へ。
薔薇と鈴蘭をテーマに展示されていました。
高畠華宵の作品は
初めて観賞したのですが、
一言で言うと宝塚風。
少年少女のまつげがバサバサ
おめめがキラキラ三白眼。
陶器のようなお肌。
思わず顔ばかり見てしまいましたが、着ている服のデザインや着物の柄が凝ってます。
どこからともなく薔薇と鈴蘭の幻匂が漂ってきそうな空間となっておりました。
なんか、この美術館
クセになりそう。

急勾配な階段を1階まで降りて、お楽しみのグッズコーナーへ。
今回はTシャツがお目当てでした。
このような
おしゃれガールのデザインは
なかなか売っていない。
欲しいTシャツをゲットできたので
大満足で根津を後にしました。

本当にゴールデンウィークとは
思えないほど、
適度な来館者数で展示もゆっくり観賞できました。



最後に、
思考のパワーを分けていただきたい。
東京大学弥生門を
パシャリ。