懐かしい魚(ナ) その2 | 懐かCD

懐かCD

手に入れてから10年くらい、またはそれ以上経過している懐かしいCDを一方的にご紹介。

前回の続き


つくば美術館で
明和電機ナンセンスファクトリー展が開催中と知り、
これは
行くしかありますまい、
と思い
行ってまいりました!

NHKをきっかけに
ふと思い出して
オタマトーンをネットで入手
からのつくば。

気になったタイミングで
ちょうど展覧会があるなんて
ナイスすぎます。

ところで、
私が明和電機について
知っていることと言えば…🙄

TVで見たことしかない。
魚コードと
サバオと
スシビート
あとは
オタマトーンと
アーティスト写真の
なんとなくこの感じ。


2人組の芸術家と思いきや
現在は社長の
土佐信道氏ひとり。


土曜日のつくばは雨上がりなのか
ちょっと湿っぽくて蒸し暑い。
閉館の1時間前に会場到着。

長い廊下がブルーの明和電機カラーで
魚竪琴(ナタテゴト)がくるくる回ってお出迎え。
怪しい雰囲気かと思いきや、
奥からはドンガラガッシャーンと
なにやら賑やかな雰囲気。


この日はちょうど社長が出勤中!?で、
製品説明会という名の
ちょっとしたライブをされていました。

初めての体験でしたが、
社長の話術が見事で
かなりの体幹+切れ味+美声の持ち主でした。
「明和電機社歌」は
かなりツボりました。





展示は大まかに5つに分かれており、
中央に特大スシビート
   ノックマンシリーズ
   ベロミン
   バウガン
   オタマトーン
などが配置され、自由に鳴らし放題。
近くにリズムマシーンもあったため、
入り口前からドンガラガッシャーン🎵
といった感じなのでした😀🎵 
奥には社長室も再現されています。

1つ目の展示室は
社長の大学と大学院時代の作品。
筑波大学のご出身ということも今回知りました。
年表を見ると
大学院のところに「ブラックバスを釣る」
というのがあり、はてな?と思ったのですが、
これは後々重要なエピソードなのですね😢

もう、今回の展示を機会に気になりすぎて
後追いで調べれば調べるほどスゴかったんです。
もう、沼。いや、原生林。

「筑波の孤独が明和電機を創った」
とは社長のおコトバ。
トークショーでお話されています。


筑波の夜、ひとり自転車漕いでると
魚をシメたくなるという
深すぎるお話はこちら↓↓


これらの壮大なお話を
(大変申し訳ございませんっ)
誠に勝手ながら
手短にまとめると、

瀬戸内育ち
口から生まれてきたといわれるような
闊達な少年だった
明和電機はお父さんの会社➡️オイルショックで倒産

社長は絵描きになりたかった
芸大をめざす
国公立じゃないとだめ
あれ?筑波大学に芸術あるじゃん
入学
大学以外何もない
時間だけはたくさんある
創作方法や技法を学び、
生物と機械を組み合わせたものを
造りたいと考える
卒業制作は
妊婦型ロボット

これを完成させたことにより
なんか違う…と
スランプに陥る😵🌀
大学院へ
「自分とは何か」との向き合い
➡️オタクギョタクの作成
 ピンチを切りぬけるために、手や身体を動かすことが大切と考え、空想の魚を千匹書き上げる。
ひとり旅
➡️魚打棒をつくりあげる
ブラックバスを釣る
➡️魚打棒の完成
後に魚器シリーズにつながる

芸術家としてやっていくために
どうしたらいいのか悩む
ニューウェーブの流行
制服を着て会社形式でやっていくことを思いつく
お兄ちゃんを誘う
明和電機につながる

⬆️(省略しすぎて誠に申し訳ございません)

この1つ目の展示室が
今回の目玉だったようで、
妊婦型ロボットを再現した展示も行われておりました。
最終日には、動いていたようです。

なんとなく念入りに見物していたのですが、
私はまんまとこの策略にはまってしまったのでした。
今思えば貴重な展示でした。

2つ目の展示室はツクバシリーズを中心に
自動演奏の大型マシーンたちです。
ザ・明和電機という感じかもしれません。


ちなみに
初期のアー写の大きな楽器は、 
パチモク(指パッチン木魚)
コイビート(鯉のぼりを模したビートマシーン)
でした。
これらの作品を使って
ライブをされていました。
また、この会期中に
実際のライブと
初期のライブも再現開催されたようです。
(会長や経理さんも登場)

社長と会長(お兄さん)は
高校の頃バンド活動や
シンセサイザーの
打ち込みなどもしており、
バンドではヤマハのコンテストに
応募したりしていたそうです。
(ソニーのコンテストで優勝したとTVで話していたような気がします。)
どうりで、明和電機はCDも出していますが、
ちょっとクセになるメロディ運びと
「恋のエメラルド」とか
「ミクロの太陽」など
気になりすぎるタイトルで、それもツボなんです😅

↓こちらは海外でのライブです。
英語ですが、かなり面白いです。
ベロミンも登場します。



3つ目の展示室は
魚器シリーズです。
心なしか生臭いような気がしますが、
ナマモノはございません。
花器や茶器などのようなイメージで
魚器(ナキ)
とされたそうです。

奥に謎の小部屋があり、
魚器シリーズの紹介VTRが流れていました。
シュール。
魚の形の延長コード
魚コード(ナコード)から派生した
USBケーブルの偽物が
フライングタイガーで売られていて…
というエピソードの実物もありました。🐟

4つ目はボイスメカニクスです。
ワッハゴーゴー(ワッハッハと笑うのかと思いきや、ヒィーっヒッヒっと笑う)
セイモンズ(声門)
など声にまつわるマシーンたちです。
オタマトーンもこちらのシリーズなんですね。
心なしか、セイモンズの声と似ています。
そして、サバオも。
いや、サバオの声は社長の裏声…🙄

なんとなく、
社長の頭の中を少し覗いた気分 
になる展示でした。

かなり以前に岡本太郎さんの
「芸術は爆発だ」🤯
は、内なる爆発
というのを知ったのですが、
まさに、内なる爆発でした。

社長曰く、ナンセンスとは
非常識てはなく
「超常識」とのこと。
超えて~超えて~超えてぇ~
なのですね。


そして私は
超えちゃったオタマトーンと出会うことになるのです。

さらにつづく m(_ _)m






サルバドール・ダリ と 岡本太郎の

シュルレアリスムは爆発だ のお話

↓↓↓