リトルの目の治療が

一番大変だった頃の色んなお話し

 

 

前回まではコチラ↓

 

 

ガッチのお宅でのクリスマスパーティの後

電話をしてきたガッチは

元の旦那さんと会いたいと言ってきた

 

というところまでを書き

 

ガッチってどんな人??を書いたのが

前回まで

 

ガッチのお話し全2話はコチラ↓

 

 

ボチボチ本線に戻りますと言ったけど

これもかなりの脱線話です‥

 

 

 

 

元の旦那さんと会って話したい

彼の正義感がそう言わせたのだろうけど断った

多分上手に断れていたと思う

 

一度は納得したガッチ

だけどガッチはこのあと‥

別の友人から私のことを聞いて

 

やはり‥!と元の旦那さんに

電話をしたようでした

 

 

 

 

 

 

 

 

12月上旬

私はガッチとは別の高校時代の友人:クマから

車の中で電話を受けた

 

この年の12月は本当に色んな事が

あったのだな‥と改めて思う

 

 

高校時代、クマと元の旦那さんと私は

2~3年の時に同じクラスだった
ガッチとクマは中学時代から一緒の仲良しだった

 

私の学校は同じ学年でも

選択教科で校舎が別れていて

ガッチの理系クラスと私たちのいたクラスはA校舎

 

他の部員がいたクラスはB校舎だったので

同じ部の中でも私たち4人は

仲がいい方だったと思う

 

 

電話をくれた当時クマは地元在住だったけれど

月1~2回のペースで私の住む街に出張があり

 

私が出産後に外回りの仕事を始めてからは

出張の度に茶―でもするー?

連絡をくれていた

 

都合が合わないことの方が多くて

その頃は特になかなか会えないでいて

その電話でも私は都合が悪いと断った

 

 

都合が悪いのは

仕事のせいでだけではなくて‥

 

あの頃は一人ひっそりと

離婚にむけて動いていた

 

もう誰にも止めて欲しくなかったし

誰にも助けてもらおうと思っていなかった

 

 

 

電話は元の旦那さんに

書類を書いてもらうため

待ち合わせをしている時に掛かってきた

 

待ち合わせと言っても

元の旦那さんの会社前に車を停めて

待機して車中で話すだけだ

 

それより前はどこかお店でお昼を食べながら

話すこともあったけど

 

私はもう元の旦那さんの前では

ご飯が食べられなくなっていて

 

その殆どをごめんなさい‥と残した時に

もう店で会うのはやめようと

言われていた

 

 

今ちょっと待ち合わせしてて

相手が来たら切らなきゃだけど‥

 

クマとはどうでもいい話をしてゲラゲラ笑っていた

 

あの頃‥友人らと話す時に被っていた

頑丈な仮面をこの日もつけて

私は凄く元気に冗談も言いながら

楽しく話していた

 

 

時間になって元の旦那さんが

会社のビルから出てきたのに

 

全然気づかず笑っていたら

いきなり車のドアが開いた

 

私が笑顔でいることが

多分この頃気に入らなかった元の旦那さん

 

離婚したいと伝えたのに妻はそれについて

考えると言ったきり応じない

 

今は自分も仕事をしていて

多少収入があるくせに

生活費は渡さなくちゃならない


仕事中に抜けてきてやってるのに

電話でゲラゲラ笑っている

 

と、思っていたかはわからないけれど

お腹の中が透けて見えるような

怒り満載の様子に

 

慌てて ごめん!切るね!!とだけ発して

携帯を元の旦那さんからは遠い側の

体の脇に置いた

 

 

元の旦那さんは私のその様子を

汚いものを見るように一瞥して

 

少しもの言いたげに一瞬フリーズした後

この上なく不機嫌に車に乗り込んできた

 

 

あの日は‥保険の手続きがあって

サインを貰おうとしていた

 

これが‥なんの手続きだったのか

今となっては全然思い出せない

 

この時元の旦那さんにはキチンと説明をしたのに

 

なに、保険自分のものにしようとしてるの?

 

と言われた

 

この言葉が強烈すぎて

何の手続きだったのかすっかり忘れてしまった

高度先進医療の特約を追加するモノだったような‥

 

 

え‥?

 

びっくりして固まった私に元の旦那さんは

 

保険から預金から自分のものにしてから

離婚する気でいるんでしょ?

 

 

‥そんなこと思ってないよ

なんでそんなこと

 

ふ――ん少しは(離婚のこと)考えた?

 

ちゃんと聞かなくちゃと思って‥子供たちのこと‥

子供たち‥どう考えてるの?

気にならないの?

 

気にならないわけじゃない

そりゃ気になるけどさ クチャクチャ←ガムを噛んでいる

 

養育費は払うよ それは クチャクチャ

生活費も‥こうやって取りに来るんだろうし

 

家に帰る気はもうないのね?

 

や、そこからだと話し進まないよね

だから養育費は払うって

 

そういうことじゃない‥!

 

そういうことでしょ?

別にもう俺に愛情ないでしょ?

 

オレももう一人になりたい

家族とか子供とかに縛られないで仕事したい

これ前も話したよね

 

‥‥わかりましたもう降りて?

帰ります‥

 

 

子供たちについてどう考えているか

もう一度だけ聞きたいと思っていた

 

離婚はするけどその後を

この人とどう付き合っていくか

 

この先離婚の話をする時のために

自分の考えをまとめておきかった

 

わかっていたことなのに

そして自分もやり直したいとは

もう思っていないのに

話せば涙が出た

 

こういう話をガムを音を立てて噛みながら

されるようになるとは‥と

 

 

 

 

 

この会話の全てをクマに聞かれていた

 

元の旦那さんが車を降りて

涙を拭いて車を発進させてから携帯を見ると

 

液晶画面に示された

通話時間のタイムカウントが動き続けていて

 

もしかして繋がってる・・!?と

慌てて通話終了のボタンを押した

 

 

そうしたらすぐに

本当にすぐクマから電話がかかってきた

 

 

大丈夫か‥?

 

 

え―――?なにが?

 

 

明らかに涙声だったけど

知らんぷりをした

クマはそれ以上聞かなかった

 

 

 

ガッチはこの出来事を

クマから聞いたのでした

 

 

 

続きはコチラ

 

 

 

 

 

ナツ