リトルの目の治療の脱線話

 

友人からクリスマスパーティに誘ってもらった

その前後のこと

 

 

前回まではコチラ

 

 

 

この年のクリスマス

元の旦那さんはクリスマスケーキを注文していました

 


12月に入って

ケーキ屋さんから電話があって知りました

 

すみませんサイズの欄にマルが抜けていて、、

という確認でしたが

 

 

最初はなんの事かわからず

注文書を読み上げてもらって状況を理解した

 

お店の人は住所を読み上げる時にこう言った

えと・・住所は2つ書かれてるんですが‥

 

 

 

そのお店は以前‥とても辛いことがあって

私がふさぎ込んでいた時期に

 

元の旦那さんが連日ケーキを買って来てくれた

ちょっと名のあるパティシエのお店で

 

多分‥以前に顧客登録した自宅の電話番号に

連絡が来てしまったのでしょう

 

 

‟2つ目の住所”の存在を

この時 既に知っていた私でしたから

 

脇が甘いと何度も嫌な思いをするな‥と

悲しく思いながらも

 

 

そちらの住所を注文書に書くということは

ケーキは家族の為のものでは

ないだろうな‥と考え

 

元の旦那さんの携帯に掛け直してと伝えて

私が家でこの電話を受けた事は

元の旦那さんには黙っていました

 

 

するとやっぱりその予想は当たっていて

クリスマスもその前後も元の旦那さんは帰宅せず

 

「夫は誰かとケーキを囲んで過ごしている」

という惨めな気持ちを噛みしめながら

私と子供たちは友人の家へお呼ばれした

 

 

友人ガッチ と ヒナ先生

当時もう一緒に住んでいて

 

部屋に子供たちが喜ぶような飾りつけをして

待っていてくれた

 

お邪魔すると最初に

サンタによく似た体型(笑)のガッチが

 

ヒゲを生やしたサンタの格好であらわれ

おどけて子供たちにプレゼトをくれました

 

あっという間に懐いた子供たちと

汗だくになって遊ぶなど

 

いつも3人きりの生活をしている私たちを

たくさんもてなしてくれました

 

 

そしてガッチはお父さんを疑似体験したと

嬉しそうにしながら

 

ヒナ先生のお腹に赤ちゃんが出来たこと

2人は迷いなく

結婚することにしたと教えてくれた

 

この話を先生や私の勤める会社に話す前に

ナツにキチンと話しておきたくて

今日来てもらったんだ と

 

 

 

ヒナ先生はつわりの中

心のこもったお料理を準備してくれ


私たちを巡り合わせてくれてありがとう

と書かれた開くと音の出るクリスマスカードを

渡してくれました

実物です

あれから3度引っ越しして

もう音は鳴らなくなっちゃったけど

今でも大事にしまってあります

 

 

あんな風に誰かに大事にしてもらうのは

本当に久しぶりのことで

 

今頃旦那さんはどうしているか‥

などということを考えることもなく

とても温かな気持ちで一日を過ごしました

 

 

 

そのパーティから数日後

ガッチから電話がありました

 

 

あのあと二人で話したんだけど‥

オレ一回アイツ(旦那さん)に会ってもいいか?

 

んー?どしたの??

 

だってアイツおかしいって!

あんな可愛い子供らいて

クリスマスにも連絡ひとつ寄越さないなんてさ

 

オマエ平気そうにしてるけど

平気なわけないってヒナも言ってる

 

いくら忙しくたって

そんなことしてたらダメだって

オレ話してもいい?

 

 

う―――――ん‥

 

心苦しかった

平気かそうでないか という時はとうに過ぎて

私自身ももう離婚することを心に決めていた

 

あとは私の知っている事実を

あの人に認めてもらう作業だけ‥と思って

 

毎晩眠い目を擦って「もう一つの住所」へ

車を走らせていたのだから

 

 

‟いいの、もう離婚するの”

 

この一言を言ってしまったら楽だったけど

この決意は自分の母にしか話していなかった

 

きっと‥心配してくれる古くからの友人たちや

おじおばなどが知ったらすぐに火消しに動く

 

でももう

私も元の旦那さんと何とかやっていこうとは

思えなくなっていたから

下手に仲裁に入られると困ってしまう‥

 

という段階だった

 

 

いやいや、きっと忙しいって言われるよ 笑

ありがとうね でも大丈夫

大丈夫だから

そんな骨折ってくれなくて大丈夫

 

 

私はそう答えた

 

リビングで遊ぶ子供たちから離れ

当時住んでいた家の階段に座って‥

 

踊り場の窓から細い月を見上げて

嘘をつくことを心で謝りながら

涙を堪えて話していたのを覚えています

 

 

 

そっか‥あんま でしゃばるのはさ‥

オレら結婚してないから

そういうのわかんないけど

 

お前ら長いしそういうもんなのかもしれないから

いちおオマエの意向聞いてからと思ってさ

 

や、余計なこと言ってごめん

 

 

電話を切り‥

この話は終わったと思っていたのですが

 

 

やはり彼の正義感と恩返しの気持ちが

抑えられなかったようで 笑

 

 

‥ありがたいことです

 

 

 

 

 

 

電話の切り際ガッチは言いました

 

俺はさオマエには頭上がんないんだから

 

ヒナ先生を紹介したことかと思ったら

違うそうじゃないと

 

 

そこで思い出した

私は以前にもガッチを助けたことがあったのです

 

 

 

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ナツ