9/30、二期目となる2019Mリーグが開幕。
このリーチが黒沢の追っかけに捕まり18000点が打ち上がったところであった。漸く運命の相手と巡り合い結婚が見えてきたと思ったら、結婚詐欺に遭い銀行口座の数千万は泡と消えた。人生とは、麻雀とは一体何であろうか。
3m、r5p、白など手が広い中、多井が選んだのは最も過激な白切り。一手遅れる分競争相手の二人と斬り合いになるリスクは承知の上で、理想的なタンピン形を目指した。理想の相手にも妥協した相手にも振られてしまった多井。しかしこの土壇場で、麻雀の神様は遂に多井に微笑んだ。3mをヘッドに出来る手組をしたからこそ5mとr5pへのくっつきをどちらも拾うことに成功し、タンピンドラドラ高め三色の47mを安めではあるがデバサイは新婚(セレブな方)から仕留めた。
とりあえずこのブログでは僕が箱推ししている渋谷ABEMASの対局を中心に扱って行こうと思います。
因みに最推しは永世独身の呼び声高い多井隆晴先生、推し歴は7年ほどです。限りなく無意味に近い僕のプロフィールを明かしたところで、対局の内容に入っていければと思います。
渋谷ABEMAS、開幕戦の先発は白鳥翔。
他三チームが順当に昨年のドラフトで一位指名された選手を開幕に立てた中敢えて白鳥に雪辱を果たすチャンスを与えたのは、麻雀に造詣の深い藤田監督らしい采配と言えるだろう。
その白鳥にチャンス手が入ったのは東4局。
ドラ待ちでダマにしていても出る牌ではないので圧をかけに行く意味での即リーチかと思ったが、パブリックビューイング解説の風林火山滝沢が「西家の魚谷がピンズ染めで当然3mは持っておらず、脇の二人が早いうちから受けに回っている気配があるのでドラをあまり持っていないように見えたのではないか」という趣旨の読みをしていて、おそらくこれが正解なのだろう。
実際にリーチ時点で山に3枚と読みも的中しており、魚谷のカン4pテンパイも純カラだった為後はツモって4000オールなのか6000オールなのかとかなり弛緩した考えでリーチ後の世界を見守っていたのだが、魚谷の上家の萩原がテンパイを粘りに行った仕掛けが魚谷の待ち変えチーを誘発し、山に生きがある47pになった瞬間白鳥が7pを掴み頓死。昨年の不運を思い出させる手痛い放銃となった。
一方この放銃を誘発した萩原の粘りは素晴らしく、昨年物議を醸した中少しずつMリーグに適応していった萩原の麻雀が良い意味で継続できているように見えた。魚谷の待ち変えがなければおそらく白鳥がツモあがり、萩原は4000点ないし6000点を失っていたであろうことを考えると無傷で済んだ本譜は決して悪くない。こういう粘りは得することも損することもあり、萩原のタイプ上損した際に相当悔やむことになると思うが、短期の浮き沈みに囚われず常に最善手を続けられれば雷電の今シーズンは明るい。
その後も白鳥の苦闘は続き、持ち点が丁度0点になってしまった所でこの南2局1本場。
ベタオリするなら宣言牌の7mから気合いで中筋の4mという流れ、一方ゼンツなら4sをツモ切りか。
ダンラスであることを考えるとツモ切ってしまうのかなと思っていたら、河に置かれていたのはなんと5pだった。これは何処に根拠があって切ったのだろうか?
両無筋の4sと比べて5pは2pの片筋だったが、序盤に2sが切れていて14sが薄い為危険度はそう大差なく見える。そうすると好形での押し返しを見たのだろうか?事実この後白鳥は3pも叩き切っている。
難しい押し引きで選択肢ごとの是非は際どいが、これだけ苦しい展開で沈んでいても、ベタオリや単なるゼンツを選ばず敢えて難解な局面に身を投じられる白鳥のメンタリティは流石である。
結果小林のリーチは47sがアタリのメンピンで、ダントツ魚谷から悪魔の追っかけ親リーチが入ったもののしっかりと800-1400をツモり上げた。
結局その後も白鳥は加点の機会に恵まれず大きなラスとなってしまった。しかし、
白鳥の麻雀はとても難解で、それが昨年からの大敗の一因と見る者も少なからずいる。確かにもっとシンプルに、常に1〜3番目くらいに良い選択を外さないようにすれば仮初の安寧を得ることも出来るだろう。
しかし、私は難解な麻雀こそが白鳥の魅力と考えている。執拗に最善手を追求し、はっきりしない局面から逃げない。こういう打ち手がいるからこそ、麻雀は見ていて面白いからだ。
また白鳥は開幕戦の内容について「展開は苦しかったが内容は良く、手応えを感じられた半荘だった」と私に語ってくれた。ここからは推測だが、もうどう打っても殆ど結果は同じというくらいのラスになってからも選択肢の精査から1ミリも逃げずにいられたことがその「手応え」なのではないだろうか。
今期の白鳥翔、難解に、際どく、執拗に勝ち続けてほしい。
第2戦はABEMASのエース、多井隆晴が白鳥の骨を拾うべく登場。
座席も何の因果か一戦目の白鳥と同じ北家スタートとピックボーンの準備は整った。
ところが白鳥の残留思念は相当執拗だったようで、二軒リーチにオリ打ち高確率状態となったところから止めようのない中筋で放銃。
しかし執拗なメンタリティが白鳥なら引くことのない熱を持つのが多井隆晴。返す刀でマンガンをツモり迎えた東3局で多井らしい手順が出た。
最も多井にとってこのスルーは通常運転で、大して魅力のないこの手はわざわざ手牌を短くせず遠くにマンズや345を見て中終盤オリに回るのがアラフィフ実家暮らし独身男性の常道。
オリジナルのマンガンを多数アガれる多井には、平凡な1000点も平凡な結婚生活も必要ない。
あとはタイミングを見てオリるんだろうな、と思いトイレに行って帰ってきた時には、
このリーチが黒沢の追っかけに捕まり18000点が打ち上がったところであった。漸く運命の相手と巡り合い結婚が見えてきたと思ったら、結婚詐欺に遭い銀行口座の数千万は泡と消えた。人生とは、麻雀とは一体何であろうか。
しかし多井には、かつて連盟で得た地位や名誉を全て失いながらも自身の設立したRMUで再起し現状まで至った自信がある。決して彼の熱が衰えることはない。続く2本場でダマ満貫を新婚(天鳳の方)から直撃し、迎えた東ラス。
5巡目に6pを打っている茅森の手に8pが2枚あったのは計算外だったろうが残りの2枚は山。
他三人は追いつかず山との勝負になったが結果は流局。河には1pと9sが虚しく並べられていた。
後に話を聞くと、147pが9枚見えだったことも即リーチを決断した理由だったと言う。理想の相手とも妥協した相手ともうまくいかない。これは多井の運命なのか、あるいは白鳥の怨念なのか。
連ラスの窮地に立たされた渋谷ABEMASを救ったのは、やはりエース多井のらしい選択だった。
3m、r5p、白など手が広い中、多井が選んだのは最も過激な白切り。一手遅れる分競争相手の二人と斬り合いになるリスクは承知の上で、理想的なタンピン形を目指した。理想の相手にも妥協した相手にも振られてしまった多井。しかしこの土壇場で、麻雀の神様は遂に多井に微笑んだ。3mをヘッドに出来る手組をしたからこそ5mとr5pへのくっつきをどちらも拾うことに成功し、タンピンドラドラ高め三色の47mを安めではあるがデバサイは新婚(セレブな方)から仕留めた。
その後は茅森のハネツモを親被りしたダントツの黒沢が2人に迫られたことで逃げを選択し、四暗刻イーシャンテンからとったポンテンに多井が捕まったことで第二期Mリーグ開幕節は幕引きとなった。
第1節を終えた渋谷ABEMASの成績は以下の通り。
これくらい内容の良い麻雀を続けていれば、どこかで麻雀の神様が2人に微笑みかけてくれることは疑いようがないだろう。恋愛の神様がどうかは疑う余地しかないが。
そしてABEMASの次節は雀王戦Aリーグ入りを決めて勢いに乗る松本と、期待のゴールデンルーキー日向の起用が予想される。こちらは良い麻雀が観れることを疑う余地がない。
開幕戦の結果は残念でしたが、シーズンが終わった時にABEMASの4人が笑っていれることを期待しています。










