ふと思ったんですが、Mリーグの選手入場でプロ野球みたいに登場曲を流すのってダメなんすかね?
例えば多井さんが出てくるときにキモヲタ御用達みたいな曲が流れて、それと同時にご本人がヲタ芸をしながら入場、とかあったらうわ…キモすぎ…みたいにいい感じでドン引きされそうですし、1戦目白鳥さんが出た日の2戦目で別の選手登場が予想される中RADWIMPS(白鳥さんの登場曲は多分これでしょう)のイントロが!とかなるとおおお〜って感じで盛り上がるんじゃないでしょうか。
権利関係とかもあるんでしょうが、是非見てみたいですね。

渋谷ABEMAS3節目、先発は開幕節の雪辱に燃える多井。

大好きなNMB48の曲と共にヲタ芸をしながらの登場となった。
その多井は起親でこの手牌から早速白をポン。

なんてことはない普通の仕掛けなのだが、「多井隆晴の鳴き」と聞くと多くの麻雀関係者はこれよりもっと整った形を予想するだろう。
敢えてここでは断言するが、天鳳名人戦で大敗を喫してから多井のこういった鳴きは年々増え続けている。他のプロもそれを分かっていて、「多井はこういう鳴きもするようになりましたね」などと解説では言うのだが、いざ同卓するとそのブランド力に手が縮こまってしまうのだろう。
相手が多井隆晴であるとあまり意識しすぎず、なんか強いオッサンくらいに思えていれば実力で劣っていても勝つチャンスはある。ただ、Mリーガーでさえそれができている選手は少ないようのではないだろうか。
結局この後は多井が難解なターツ、待ちの選択をうまくまとめ上げ1000オールのアガリに。
そうするとここから急激に手が入り、6100オールで大きく抜け出すとそこで手を緩めず次局は先制リーチにしっかりと追っかけてダメ押しの2800オールをツモりあげた。

嘗てプロ連盟の試験で大連荘を見せつけ「俺の親は終わらない」と言い放った多井。
鋭い目付きと言い謎のネックレスと言い、この多井からは連盟時代を彷彿とさせる雰囲気が感じられる。チームの苦境を見て、相当気合が入っていたのだろう。
次局で親が落ちてからは打ち込みに回らないよう守備に徹した多井。「Mリーグは打点が高いのでトップにいても安心できない」というのは猫も杓子も語っているが、だからと言って子方の時に押しまくるのは正しいとは言えない。
リードしている際の親番での押し具合と子方での守備のバランスが多井は絶品チーズバーガーで、これがMリーグでの実力差を生んでいる大きな要因のような気がする。
そんな多井のバランスを崩す和久津の心憎い打牌があったのが南1局。

赤5pをポンした手牌で、ピンズのホンイツですよと絶叫しているような進行。ここでテンパイはほぼ諦めて、字牌やピンズを手出しすることで相手を威圧する作戦に出た。
これにハマってしまったのが多井。

中の手出しを見て掴んだ8pを切りきれず、3sを切って回ってしまった結果次巡持ってきたのが6s。親マンテンパイを逸することとなってしまった。
無論多井の立場では万が一のマンガンやハネマンの放銃も許されない。3s切りは仕方ないように見えるのだが、

この顔は内心8p止めを反省している。長年多井を推してきた牡丹クラスが言うのだから間違いない。
裏目を引いたけどこれは拾えないよ〜という時ほど渋い表情を見せ、もしかしたら拾えたかもという分岐の時ほどやたら神妙な顔付きになるのが多井隆晴だ。
もしテンパイが取れていて親マンテンパイがアガリに繋がったりしていれば、更に大連荘となっていた可能性もある。結果的に大トップを諦めざるを得なくなってしまった多井はここからはゲーム回しに徹した。
南3局、北家の団栗がドラの中をポンし、それを見た強打者が今のうちと5pを叩きつけると

この表情。万が一のポンテンに打つことは許されない以上、5pの筋を鳴かせに行くならこのタイミングしかない!と

ぐちゃぐちゃになりながらもなんとか8p切り。これに団栗もしっかり食いつき、ほどなくしてマンガンツモ。
オーラス親の強打者がホームランを放ち長打が出れば同点ないしは逆転というピンチがあったものの、最後は多井が落ち着いてタンヤオ手をまとめ上げゲームセットとなった。
渋谷ABEMASにとっては待望の初トップ。
ただ、1節2半荘のMリーグでは真に大切なのは次の2戦目である。
ここで最低でもマイナス小さめの3着に収めれば多くのプラスを次節に持ち帰れて気分が良いが、帳消しになるようなラスを引いてしまった暁にはムードは一気に盛り下がる。
流れを切らないような麻雀が求められた日向だったが不運にも序盤は地蔵展開を引いてしまった。

日向地蔵が動き出したのは中盤戦の入り口となった東2局。

二軒リーチが入っている所に前巡から9m、1sと猛プッシュ。
某ポリスメンから職質を受けていたが、ドラと赤がどちらも2枚ずつ見えていること、加えてどちらも子方のリーチであることから刺さってもさほど傷は深くないと判断して押していったのではないだろうか。
もしかしたら、デビュー戦の内容が各所で「守備的すぎる」と評価されていたこともこの押しに関係しているのかもしれない。内容を反省して修正するのはとても素晴らしいが、ドツボにハマらないよう気をつけていただきたい。幸運にも彼女には経験豊富なチームメイトがいる。こういう助け合いがあるのはこれまでの競技麻雀にはなかった利点だ。
結局この手は7sチーで58mの4200+オカズ2本をアガリきり、最高の形で終局。
南1局1本場で一寸した裏ワザを紹介したい。

發を既にポンした手で日向は被った6mをツモ切ったが、ここは敢えて4pと入れ替えるのも一局。
重なるとフリテンだが、アタマはどうせ9mか南になりそうなのでそこはあまり意味がない。
マンズとピンズの場況も大差なく(むしろややマンズ優位?)、ということであれば6mを残すことでもしマンズターツが出来れば河の6mが上手くサカナになり、上家のネコがそれに飛びついて結果テンパイやアガリを取りやすくする効果がある。後でワザップに転載しておきます。
31歳と恐らくワザップ世代である日向も負けじとオーラスに裏技を披露。

上家の猫が中ポンカン4pチーで打7pとテンパイでもおかしくない進行。
2000は2300までの放銃は全く問題なく、3着落ちになる2600以上の手には打てないという中で日向が選んだのは5sだった。
真面目に解説すると6巡目2s切りで猫がドラニャンニャンの可能性はほぼ消滅。赤は5mは手牌にあってもおかしくないもののピンズは自身で所持。
後はソーズになるが、5sがロン牌の場合赤絡みで当たるケースはシャンポンや5678のノベタン、56677のイーペーコー形がよくある所であるがいずれにせよ2巡目の4sが不自然。そうするとこの瞬間の5sというのはもしテンパイであれば相当当たりやすく、その上2着でこの半荘を終われる可能性が限りなく高い牌なのだ(メタ読みになるが猫の理牌でピンズのブロックが看破できていたこともあるだろう)。

結果はにゃんこも大喜びの1000は1300で終局。ワザップ行きの好プレーで日向が2着を死守した。

第3節を終えての成績は以下の通り。

前回の記事で書いた1節で借金完済とまでは行きませんでしたが、後1トップで確実に地上に帰れる所までは到達することができました。
これからもABEMASにとって良いことばかりのMリーグではないと思いますが、一説によると高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいらしいので、今後もし更にキツイ展開が来たとしても折れずに4人で良い麻雀を打ち続けていただきたいと思います。
明日の第4節も楽しみですね。

P.S.松本さんの登場曲は多分ミスチルでしょう。野球選手の曲はミスチルと相場が決まってますからね。