奥村@パリからお届けしています。
今回、父を連れてヨーロッパに来ています。
イギリス、フランス、ベルギーを回る予定です。
今年は4月にも父を連れて、
ロサンゼルスまで大谷翔平選手を見に行きました。
そして今回のヨーロッパ。
年齢(77歳)のことを考えると、
父をこういう長距離の海外旅行に
連れて行ける機会も、
これから先、そんなに何度もないかもしれない。
だったら、行けるうちに行こう。
もうまとめて今年企画しようw
ということで、
父にとって初めてのヨーロッパにやってきました。
ところが。
出発の2〜3日前になって、
航空会社から届いたメールを見ていたら、
「あれ? イギリスってETA(ビザ)いるんだ」
ということに気づきました。
私ならアプリを入れて、
スマホでパパッと申請すれば終わりです。
でも、父は地方に住んでいて、
横浜の私の家に来るのは出発前日。
さすがに前日では心配なので、
「こうやってやるんだよ」
というYouTubeの解説動画まで送って、
自分でやってもらうことにしました。
ところが、これが大苦戦。
何度やってもうまくいかない。
英語がわからない
(だからyoutube動画をつけておいたんだけど…)
何十回とトライしたらしく、
結局できないまま、
しょんぼりしながら、
そしてブツブツ言いながら(笑)、
横浜までやってきました。
最終的には無事にできたので、
もちろん何の問題もなかったんですけどね。
そしてロンドンに到着。
夜、ご飯を食べたあと、
水を買いに父とスーパーへ行きました。
すると今度は、お菓子売り場を見ながら、
「こんなの日本にはないな」
「このビスケット、800円もするのか!」
と、いちいち驚いている。
それを見ていて思ったんです。
旅って、こういうことなんだろうな、と。
海外旅行って、
別にキレイな景色を見たり、
有名な観光地に行ったりすることだけじゃない。
むしろ、
ビザの申請がうまくいかない。
英語しか表示されない。
クレジットカードがなぜか通らない。
電車や飛行機が遅れる。
今回Airbnbに泊まっているんですが、
鍵がなかなか開かなくて、
家に入るだけで大苦戦したり(笑)。
日本にいたら、
ほとんど遭遇しないことが次々起こります。
面倒くさいんですよ。
でも、
その「面倒くさい」が、刺激なんですよね。
いつもの場所にいて、
いつものスーパーに行って、
いつものやり方で生活していると、
私たちはほとんど何も考えなくても
一日を過ごせます。
それはとても快適です。
でも、旅に出ると、
そうはいかない。
「これはどうやるんだ?」
「なんでできないんだ?」
「これ、日本と全然違うな」
「こんなものがあるのか」
いちいち考える。
いちいち驚く。
ときには困る。
そして、ときにはブツブツ言う(笑)。
でも、それって全部、
脳がちゃんと動いている証拠なんじゃないかと思うんです。
別に海外じゃなくてもいい。
行ったことのない街に行く。
食べたことのないものを食べる。
乗ったことのない電車に乗る。
普段会わない人と話す。
そうすると、
昨日まで自分の中になかったものが入ってくる。
旅の価値って、
「楽しかった」だけじゃなくて、
自分の日常を強制的に揺さぶってくれること
なのかもしれません。
便利で快適な毎日もいい。
でも、ときどきは、
「なんだこれ!」
「どうすんの、これ!」
という状況に放り込まれるのも悪くない(笑)。
そして今回、
父がお菓子売り場を見ながら、
「日本にはないなあ」
と言っている姿を見て、
連れてきてよかったのかもなあ、と思いました。
(多分最初で最後のヨーロッパとなることでしょう…)
何歳になっても、
初めて見るものはある。
何歳になっても、
初めてやることはある。
そして何歳になっても、
人は刺激を受けることができる。
だから、行けるうちに行く。
ちょっと面倒でも、
ちょっと大変でも、
それも全部ひっくるめて旅なんだと思います。
ではまた!