「日曜日にはドイツに来るな」と言われた話 | 年商億越え女性起業家 奥村美里のブログ

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年商億越え女性起業家

奥村です。

 


今回、フランスからドイツに移動したんですが。


もともと私は、日曜日朝早くにドイツへ移動しようと思っていました。



すると、デュッセルドルフに住んでいる卒業生から言われたんです。


「先生、日曜日に来ても何もやってませんよ」


え?


「ドイツは日曜日、お店ほとんど閉まってます。
できればどこか別のところで時間を潰してから来たほうがいいかもしれません」


いやいや。



デュッセルドルフって結構大きな街ですよ。
さすがにスーパーくらい開いてるでしょ。


……と思って調べてみたら、
本当に開いてない(笑)。



そして実際、日曜の午後にドイツに入ってみたら、
本当に街が閉まってました。



服屋さんも閉まってる。
スーパーも閉まってる。
普通の小売店も閉まってる。


もちろん駅や空港など例外はありますし、レストランやカフェなどは営業しています。



でも日本の、


「日曜日こそ買い物する日でしょう!」


という感覚で行くと、結構びっくりします。


実はドイツでは、日曜日は単なる「休日」ではなく、

 

社会全体で休息を守る日

という考え方がかなり強いらしい。

 


労働時間法でも、原則として日曜日は労働者を

働かせてはいけないことになっています。

 

もちろん飲食店、病院などさまざまな例外はありますが、

基本思想として「日曜日は休む」が制度にまで組み込まれているんですね。

 


現地に住んでいる卒業生に聞くと、


「日曜日は静かに過ごす日なんです」


とのこと。

 


家族と過ごしたり、散歩したり。


そして大きな音を立てることも避ける。


掃除機なども、住んでいるところのルールによっては気を遣うそうです(ひえーーー)



そこで私が聞きました。


「でも日曜日に買い物したくならないの?」

 


すると、


「オランダまで行きます」


え(笑)。


デュッセルドルフからオランダ国境まではそれほど遠くありません。(車で30分)



オランダなら日曜日でも営業しているお店があるので、車で国境を越えて、

ショッピングモールなどに買い物に行く人もいるそうです。

 


しかも卒業生いわく、


「オランダのほうがちょっと物価高いんですよ」


とのこと。



これ、私はすごく面白いと思いました。


だって経済合理性だけで考えたら、
ドイツのお店も日曜日に開ければいいじゃん。



ドイツ人がわざわざ隣国へ行って、隣国でお金を使う。


国内のお店を開ければ、そのお金はドイツ国内に落ちる。


お店だって売上が増える。


観光客だって買い物できる。


経済だけ考えたら、そのほうが合理的に見えます。



でもドイツは、そうしない。


なぜなら、


「売上を最大化すること」よりも、

「みんなが同じ日に休めること」を大事にしているから。

 


もちろん全員がそう考えているわけではないでしょうし、

日曜営業をめぐってはいろいろな議論もあるとは思います。


でも少なくとも、制度を見るとその価値観はかなりはっきりしています。

 


ドイツ政府自身、日曜日を原則的な「週の休息日」と位置づけ、

 

日曜営業の規制には小売業で働く人を

社会的に不都合な時間帯の労働から守る目的があると説明しています。

 


これを見ながら、私はオーストラリアやニュージーランドを

旅行していたときのことを思い出しました。


あちらはドイツほど「日曜日は全部閉める」という感じではありません。


でも、大都市の一等地にある大きなデパートでも、


「え、もう閉まるの?」
というくらい早く閉店することがある。



日本だったら、


「土日こそ稼ぎ時!」
「夜まで開けたほうが売上が上がる!」


と考えそうなところです。


でも、国が変わると、
そもそも何を最大化したいのかが違う。


売上なのか。


便利さなのか。


家族との時間なのか。


働く人の生活なのか。


そしてこれは、国だけじゃなくて、

私たち個人の人生も同じなんじゃないかなと思いました。



お金を最大化しようと思ったら、もっと働ける。


事業を最大化しようと思ったら、もっと仕事を入れられる。


効率だけ考えたら、休まないほうがいい。


でも、
「できる」と「やる」は別なんですよね。

 


何を最大化するかは、自分で決めていい。


売上を少し手放してでも、家族との時間を取る。


便利さを少し手放してでも、みんなが休める日を作る。


経済合理性だけでは説明できないものを、社会全体で守っている。



ドイツの日曜日を見て、
その国が何を大事にしているかって、

 

「何をやっているか」より「何をあえてやらないか」に出るのかもしれない。


そんなことを思いました。



とはいえ旅行者としては、
スーパーくらい開けといてくれ、とは思いました(笑)。