ノーベル平和賞受賞者から英語を学んでみる。 | 年商億越え女性起業家 奥村美里のブログ

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年商億越え女性起業家

みなさんは「マイクロ・クレジット」という言葉を
知っていますか?


マイクロクレジットとは、失業者や十分な資金のない起業家、
または貧困状態にあり融資可能ではない、つまり
銀行からの融資を受けられない人々を対象とする
非常に小額の融資のことです。



今回、このメルマガで取り上げるのは、
2006年のノーベル平和賞を受賞した
グラミン銀行創業者のムハマド・ユヌス氏で、
彼がこのマイクロ・クレジットの発案者です。


経済学の教授だったユヌス氏は、実にシンプルな思いつきから
わずか数年で「貧困という言葉を死語にしかねない」ほどの
一大現象を巻き起こしました。


ユヌス氏は14人兄弟のの3番目の息子として
現在のインド領に生まれ、彼は奨学金を獲得し
アメリカの博士課程に入学、7年間学びます。
その後、コロラド大学の経済学教授になりました。


ところが、1974年のバングラデシュ大飢饉
が起こり、大学の村の住民たちと対話を重ねているうちに


「融資を拒否されることが、あらゆる疎外の発端に
なっているとユヌスは思った。たとえば、物売りの
女性は、朝、高利貸しから60タカ(1ユーロ)
借りなくては果物を仕入れることができない。
昼間、市場で果物を売って75タカ稼いでも、
夕方には70タカ返済しなくてはならない。


一日あたり20パーセントもの利子を払わなくては
ならないので、生きてゆくのがやっとの
収入にしかならない。(中略)


『多くの場合、貧困の原因は、個人の問題や、怠惰、
能力不足ではなく、わずかな元金すら手にできない
状況にある』。


労働の量や質に関係なく、稼いでも
稼いでも不当な利子の支払いに追われるばかりで、
今の状況から逃れることはできないのである。


彼らに必要なのは、小額でもいいから、正当な
金利で長期的な返済計画が可能な元金の貸付なのだ。」


(未来を変える80人 日経BP社より)


と気付きます。


そこで、彼は1976年、ベンガルで「貧者の銀行」
グラミン銀行を創立し、今まで45億ユーロ以上の資金を
1200万人に融資するまでにいたり、
創始者であるユヌス氏は2006年、ノーベル平和賞を
受賞しました。



前置きが長くなりましたが、下記から
ユヌス氏のインタビュー前半を聞いてみてくださいね。


ムハマド・ユヌス氏
http://jp.youtube.com/watch?v=ngNUvukZY3U

(0:10-)
Anybody said "That's a crazy thing to do.
How can you lend money to poor people?
They'll never pay you back."


So bank who agreed to give the money,
they are hoping that the whole thing will collapse,
it will never work.


But at each turn it became stronger and stronger...
because money was coming right back.

100% repayment, had no problem.

「そんなこと、おかしいよ、狂っている、
貧しい人間にお金を貸すなんて!
お金が返ってくるはずがないよ!」
と、みんな言ってた。


お金を貸してくれた銀行は
すべての仕組みが崩壊して
ダメになることを望んでいたんだ。


でも、(貸した)お金はすぐ返ってきて
だんだん(仕組みは)強化された。


返済率100%、ノープロブレムだった。



Bacause they came up with simple rules, which help
people to pay back, and I was happy I had no idea
this is going to work or not.


I've never done it before. Just the handshakes and
"Why don't you try it?"
And we tried it and became very successful.


The fact that poor people can change their own life
is totally uhhhh... unheard of, for them.


と、いうのも人々がお金を返せるように手助けする
シンプルなルールを思いついたんだ。


私は、こんなことが本当にうまく行くのか
わからなかったから(うまく行って)嬉しかったよ。


初めての試みで、握手と「やってみれば?」の言葉
だけで、やってみたらとってもうまく行ったからね。


貧しい人々が自分たちで人生を変えることができるなんて、
だれもきいたことがなかったんだよ。



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ちなみに、
マイクロクレジットが、インターネットで、個人的に、
25ドルから(約3千円)実施できる仕組みがあるそうです。


KIVA

http://www.kiva.org/app.php


KIVAは、『途上国の小さなビジネス』に『先進国の個人が融資』
できるサイトで、お金を借りたい途上国の人達の写真や
ローンしてもらいたい金額、借りたお金で
どんなビジネスをしたいかが書かれていて、
家族の情報まであり、
その人の歩んだ人生のストーリーも読むことができます。


それを見ながら、どの人にお金を貸すか決めることができるのです。


貸与額は25ドルから(日本円で約3千円)ですが、
最近はアメリカでマスコミ(オプラウィンフリーショー・Today Showなど。
日本でもNHKで昨年取り上げられたみたいです)反響が大きく、
現在は貸与額は25ドルに制限されているようです。
すばらしい仕組みですよね。


もちろん、「貸与」なので、お金は戻ってくるし(再融資もできます)
借り手がビジネスの近況を報告してくれるようです。


3千円で遠くの途上国のビジネスを直接応援できる。
そしてどうなったか、世界中から同じ人に投資した人達と
一緒に見つめていくことができるのです。


たった3千円で遠くの国の人の経済的自立を助けられるのって
すごいと思いませんか?
私もサモア共和国の女性経営者に融資しています。



最後に、NYタイムスから、これに関する動画をどうぞ。



実際にkivaでアフガニスタンのカブールのパンやさんに
融資している記者が現地に実際にオーナーに会いに行く
というシナリオです。


下記、順番に鍵となる単語を抜き出してみました。
カッコ内は秒数ですので、
下記の単語を拾うようにしてぜひ見てみてくださいね。


(0:11)loan portfolio ローンポートフォリオ
(誰にいくら貸しているかという一覧表)

(0:19)pay me back 私にお金を返してくれる

(0:27)war against poverty 貧困に対する戦い

(0:35)generate income 収入を生み出す

(0:40)repay お金を返す

(0:43)astonish 驚かす(be astonished 驚く)

(0:46)introduce myself as~ ~として自己紹介する

(0:52)finance(v) (お金を)貸す

(0:58)lend 貸す

(1:05)make a loan 貸し付ける

(01:27)benefit from~ ~から利益を得る

(01:28)economy of scale 規模の経済学
(たくさん買ったり、作ったりすると
1個あたりのコストが下がるということ)

(01:42)interest 利子

(01:47)encourage 勧める

(01:58)charity チャリティ、寄付

(02:00)entrepreneurship 企業家精神

(02:07)raise one's status in society
社会での(~の)立場を引き上げる

(02:11)economic sector 経済階層

(02:45)affiliate 会員、加入者

(03:23)suscipious 疑いの

(03:24)aid 援助、寄付

(03:27)skeptical of ~に懐疑的な

(03:33)grass-roots 草の根の

(03:40)borrower 借主

(03:42)plenty of 十分な

(03:42)satisfaction 満足




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